【6】より続く。
藪漕ぎしながら進んでいると、
掘っ建て小屋の残骸に出くわした。
当然というか、
地理院地図にも表記はないものだ。
(かつての)内部に残っていたのは、
苗床とかに使いそうな(わたくし的にはそう見えた)プラ製?の物体。これ、農業用具よね?やはりこのあたりは以前田畑が広がっていたんだな~。
そしてよく見ればこの小屋、
ちゃんと土壁だった。農業用の簡易な倉庫だったと思われるが、意外としっかりした建物だったようだ。放棄されてどのくらい経つのか…。
その小屋から至近にて、
ついに木立の中より太陽の下に脱出。向こうには目指していたものであろう農道が見えていた(赤線)。ホッと一息。
周囲は、
見渡す限りの休耕田(畑)。あの小屋が放棄された時期は田畑が耕作されなくなった時期と同じだろう…って当たり前か。
さあ、あとは、
あの農道まで辿り着けば生還確定だ。このラストパートはわたくしが先頭をつとめさせていただいた。
なんだけど…
胸のあたりまで密生する、笹の激藪!心温まる~!
振り返れば、
笹に沈むA氏、B氏(笑)。
ぬおおおおおおおお!と密生した笹薮をかきわけ、
無理くり農道へ這い上がった。これはたった今登ってきたところだが、どっから?って感じだ。
久々な感じの、
まともな道!
続いてA氏、
そしてB氏も無事農道へと。いや~楽しかった!
今回のアタックの内容的に、同行していただいた両氏には申し訳ない感じの扱いになっていて心苦しいが、おかげさまで大変楽しかったし、それ以前に今回も単独であれば、アタックもあきらめていたかもしれない。改めて感謝申し上げたい。あと、もちろん現場では楽しく会話しながらの探索だった。
さて、最後に。
だいたいこのへんだな。
橋からの道がこの農道に合流していたのが、
ちょうどこのへんと思われるのだが…。
地理院地図。
現在地は赤丸のところだ。前回も書いたとおり、橋からの実線で描かれた道は、途中から存在していなかった(もはや藪に埋もれて消失した、が正しいのだろうけど)。概ね青丸のあたりに、崩壊した小屋があったと思う。
A氏の立ってるあたりがまさに道の痕跡だと思うのだが、
もうさっぱりワカリマセーン。
そこから歩くこと数百mで、
国道307号。生還確定!
国道手前の側道(ていうか旧道だと思うのだが)から、来た方向を振り返り。
この時点で橋を後にしてから50分ほど、アタック開始からでも実は1時間20分ほどしか経っていない。人里近くのごくごくお手軽な探索ではあったが、なかなかに濃厚で、とっても楽しめた。
どうやら年がら年中藪にまみれていそうな橋周辺、橋にはもう行かないが、チラッと書いたようにマピオン地図などに描かれているアンダーパスが気になる。目が治って気が向いたら、探りに行ってみたいと思っている。
A氏、B氏、どうもお疲れ様でした。お付き合いいただきありがとうございました!
以上。