この手のネタを増やしていこうと思ってるのだがいつも忘れてしまうので、思い出した時にやりましょうと。
JR中央本線の岡谷~塩尻間は現在みどり湖駅経由のショートカットルートがメインだが、1983(昭和58)年7月にこのルートが開通するまでは、辰野駅経由のルートこそが中央本線であり、特急「あずさ」や急行「アルプス」といった優等列車が行き交っていた。現在ではおまけのようなローカル支線に転落してしまっているが…。
この、「ある意味旧線区間」において、小野~塩尻間にはかつてスイッチバックの信号場・東塩尻信号場が存在した。正規の駅にはならなかったものの、周辺住民の利便を図るために客扱いを行っていたが、開通した新線のみどり湖駅が付近に誕生し、また輸送のメインも新線へと移ったためにその役目を終え、1983(昭和58)年10月に廃止された。
この信号場が現役だった時にこの区間は乗っているが、残念ながら全く写真は撮っていなかったようで見つけられなかったのだが、廃止から1年4ヶ月後の1985年2月に、信号場跡を訪ねた写真が出てきたので、それを今宵ご紹介する。
見つけられた写真は5点。もしかしたら追加で発掘されるかもしれないので、その際は再アップする。
まずこれが信号場中心付近から小野(辰野)方を見た景。
左のトンネルが本線で、右へとそれていくのが引き込み線。その引き込み線にホームがあった。
概ね同じ場所(と思われる)から、逆方向の塩尻方。
真ん中が本線、右の赤錆びた線路が引き込み線になる。
一枚目からもうちょい進んだ小屋横あたりからか?
引き込み線奥に短いホームが見えている。この頃はまだ架線柱も残されていたのがわかる。
で、いきなりこちらがホーム。
わずか一両分ほどの長さしかない。
きっとこの頃ならレールも残っていたはずだが、雪ですべてが覆い隠されてしまっていて残念…。
ホーム上には、
駅名板の枠だけが立ち尽くしていた。
ググってみたら、この信号場跡への数多くの訪問記録がヒットしたが、この枠、なんと今も現存するようで、ホームもそのまんま残っているよう。
直下には煉瓦製の暗渠もあるようだし、30数年ぶりに訪ねてみたくなったなあ~。
今なら、撮影枚数は10倍くらいになるでしょうな(笑)。