2021年7月31日、湖東方面でまだ見ぬステキ橋がないものかと全国Q地図様を見て、目星をつけた橋を巡った。その中でたまたま見つけた橋をご紹介。つまり、事前にはノーマークだったんですな。
いきなり、ドン。
非常にささやかな小橋。場所はコチラ、アプローチは東側より。
この時点で訴えかけるものはなにもないという人が大半だろうが、わたくしは弾むような欄干のデザインがまず気に入った。
お名前は
「守国橋」。曰くありげな名前。
お誕生日は、
「昭和三十六年三月竣功」。
サイドから見てみて、驚いた。
一瞬コンクリートアーチ橋かと思い、いや違うと。
これはラーメン橋の分類でいいのだと思う。単純な桁橋としか見えてなかったのだが、これだから橋ってのはたとえストビューで見られたとしても現地確認を怠ることはできないんですな。
で、橋上からの景がこれなんだが、
実に魅力的でね~。
実はここらあたりの水辺の風景は、「伊庭の水辺景観」として「日本遺産 滋賀」構成文化財のひとつに指定されており、縦横に張り巡らされた水路とともにある豊かな生活空間が素晴らしい。
ちなみに日本遺産 滋賀のテーマは、「琵琶湖とその水辺景観ー祈りと暮らしの水遺産」というもの。
これはほど近くにあった、その看板。
拡大してご覧あれ。
渡って西側より正対。
なんともこう、いい感じ。
左の親柱はお誕生日、そして右の親柱には、
かなで「もりくにばし」。
そして、やっぱり好きだこの高欄。
四角四面な親柱と、先ほど書いたように
欄干上側が弾むように弧を描いている、その対比がステキ。束柱だけ外側に傾いているのもナイスアクセントかと。
最後に、いい感じのサイドアングルを見つけて一枚。
この橋、Q地図様では完成年度「不明」となっている。というより、Q地図様が引用されている元のデータでそうなっている、ということだが。
ここのように、「不明」でも現地ではちゃんと親柱に書かれてる、ってこともしばしばだが、まあ特に西日本では架け替えされても親柱だけ古いものが残されていたりするので、記録上の根拠にはしていないのかも。
わたくしの場合、Q地図様ではこの「完成年度」をポイントにステキ橋を探すのだが、実は「完成年度不明グループ」の中にも「まだ見ぬ逸材」(笑)が多くいそうだ、ということに気づかされた、守国橋との出会いだった。
いいね~、そうこなくっちゃ。あんまり簡単じゃつまらんですしね(笑)。
以上。