「京都市道小出石大布施線」終点区間着工部分とその周辺【10】 (京都市左京区花脊大布施町) | 穴と橋とあれやらこれやら

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初めまして。ヤフーブログ出身、隧道や橋といった土木構造物などを訪ねた記録を、時系列無視で記事にしています。古い情報にご注意を。その他、雑多なネタを展開中。

【9】より続く。

 

 

 

 

時刻は14時21分、進軍開始から2時間2分。現在地はこのあたり

探索もほぼ終了、これより帰投作戦へと移行する。

 

すなわち、このまま林道大野谷線を起点方向へと遡ってゆくだけ。ほんの1km少々でフィナーレを迎えるはずだった。

 

 

 

 

 

 

林道の対岸には、

試験田その他とおぼしき遺構が延びていた。その様子からして、放棄?されたのは、ここ数年のことではなさそうだった。

 

 

 

 

 

そしてすぐに現れた、

次なる橋。

 

 

 

 

 

潜ってみると、

これも旧橋の上に重ねて補強する形で架けられていた。

 

石桁だったりするようなサプライズもなし。そうそうウマイ話はないわな(笑)。

 

 

 

 

 

 

そこから数十m、左手に

ログハウスふうの建物があった。

 

これまでに見てきたものと違い、これは明らかに個人所有の建物っぽいが…こんな立●●止林道の奥に?あるいはさっきの研究所の付属施設なんだろうか?

 

 

 

 

 

そのすぐ先に、

研究所から早くも三本目の橋。これは大野谷川本流に架かるものだった。ちなみにここは潜れなさそうだったので下のチェックは割愛。

 

 

 

 

 

 

橋からは、林道は植林された杉木立の中に入ったが、

路面状況を見る限り、使用頻度はかなり低そうだった。

 

 

…のだが、思えばこのあたりから「聞こえて」いたような気がするなあ…。

 

 

 

 

上の写真あたりで、左側を流れる大野谷川には、

立派な堰堤が設けられていた。

 

 

 

 

 

 

銘板をズームしてみると…

昭和45年という記載が。やっぱりこの林道、未成道よりもだいぶ先んじていたようだ。

それにしてもこの銘板、なかなかイイなあ。黄色ってのもまたよし。

 

 

 

 

 

 

 

思えば二本目の橋からこっち、

アップダウンはありつつも、「ほぼ」ストレートだった。

 

 

 

 

 

そのストレートの途中、退避スペースなのか、

大きく取られた路肩があり、

 

 

 

 

 

その先に

第四の橋が登場。

 

 

 

 

 

支流に架かる橋であり、これもまた

先代橋の上に重ねられていた。

 

 

 

 

 

それで、だ。このあたりまで来ると、

もはや聞き逃しようがなかった。

 

 

どう聞いても、林道のこの先から、機械音が響いてくる。ほぼ間違いなく小型重機が稼働している音だった。

マジか!?

人が入ってる!?

 

 

 

 

たしかにこの日は平日だったが、いやいやいやいや…

こんな無為な林道で、今さら何の作業を…って、あっ。

 

 

ちょちょちょ、ナニしてんのミスターーーー!!

 

時刻は14時31分、進軍開始から2時間17分。残り僅か数百mで、まさかの事態発生。

 

どうやら、いつ発生したものかはわからないが、小規模な土砂崩れを復旧しているところのようだった。こんな道を復旧しているってことは…まさかさっき見てきたあれらの施設は現役だったりするのか!?一気にすべてがあやふやに、心もとなくなってきた。なんなのこの不条理感(笑)。

 

連載開始時にはあえて書かなかったが、実は未成道の入り口にはしっかりとチェーンが掛かり、「この先立●●止」との表示があった。そこを乗り越えて進入してきている時点でやはり後ろめたく、誰にも出会いたくなかったのは当然のこと。

 

そしてこのミスター、こちらに背を向けて作業をされていて、わたくしには気づいていなかった。ラッキーといえばそうなんだが、それって逆に…近づいて行った時、すぐ横まで行かないと気づかれない→いきなり現れた不審なおっさんにビックリ→反射的に五割増しでキレられる…というキレイな三段論法が脳内成立してしまい…(笑)。

 

 

 

うーーん、どうしよう。

 

 

ミラー越しに気づいてくれないかとの淡い期待で、しばらく道の真ん中に突っ立ってみたりしたものの、ミスターの仕事への集中力ハンパなく、あえなく失敗(笑)。こうなったら、素直に怒られて通り抜けようか…でも絶対驚かせてしまうよなあ…。けど、もう残りわずかで終わりやのに…。

 

 

 

 

 

うーーーーーーーん。

 

 

 

 

 

 

・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ハア、ハア…

 

(笑)。

 

 

 

 

最終回【11】に続く。