延長187.1m~日本一短い国道・国道174号 (兵庫県神戸市中央区) | 穴と橋とあれやらこれやら

穴と橋とあれやらこれやら

初めまして。ヤフーブログ出身、隧道や橋といった土木構造物などを訪ねた記録を、時系列無視で記事にしています。古い情報にご注意を。その他、雑多なネタを展開中。

 

2018年12月15日、仕事の下見で神戸に行ったときに

 

 

ふと目に入ったこの景。

そこにあった青看に反応した。

 

 

その青看に見つけたのは、

「国道174号」のおにぎり。

 

わたくし、ビビビときた。

国道174号って、確か…アレですやん?

 

 

歩道橋の上から、「そっち方面」を望む。

撮影地点はコチラ

 

そう、ご存知の方もおられようが、この国道174号は、「日本一短い国道」。ときどきテレビのネタでも採りあげられていたりする。今見ているのは、当該国道の終点にあたる、国道2号の「税関前」交差点。写真正面に続いていくのが、国道174号である。

 

上空を横切っているのは、阪神高速3号神戸線。次は、その下に移動してみよう。

 

 

上の写真でいえば、真ん中ちょい左あたり。そこにあるのは、

174 日本で一番短い国道です L=187m

 

そう、ちょっとした観光スポット扱いになっていたり(笑)。もちろん目前の片側5車線路がそれである。ちなみに写真中央下あたり、遠くに見えている青看のちょい先が起点。つまりはこれ、国道174号のほぼ全景である(笑)。
 

 

 

この短い国道の風景としては、この頭上の阪神高速以外には、もう圧倒的にコレ。

神戸税関二代目本関庁舎。

 

1927年竣工の重厚な二代目庁舎は、1997年の阪神・淡路大震災で半壊し、現在の三代目庁舎に建て替えられたが、ウィキ先生によると

「改築工事では旧本関庁舎に連結する旧別館を取り壊し中心に新館を建設したあと、旧別館の外壁を再構築。それにより旧本関庁舎の花崗岩張りの時計塔を含めた外観と内部ホール等は、ほぼ完全な形で保全された。この景観を残した点が高く評価され、公共建築賞やJIA環境建築賞など数多くの賞を受けている。」

 

…ということで、今日もこの国道に面して、その威容を見せている。さすが税関、いかめしい…。

 

 

その正面、ファサードの上に掲げられた扁額(っていうのかなこういうのも)には、

右書きで「神戸税関」と。正確には「関」じゃないが、変換できない(笑)。

 

見えないだろうが、その「関」の左側には、「大正十五年二月 保倉熊三郎書」と刻まれている。保倉は大正14年6月20日から昭和3年3年1月13日の間、 第16代神戸税関長をつとめた人物である。

 

 

その税関前交差点からさらに南下したところにも、

さっきと同様な看板。これは逆に起点から終点方向を見ている。

 

 

引きで。

この「第三突堤」交差点が、国道174号の起点である。ちなみに、バスのいるところが、上の「日本一短い国道」看板があるところ。

 

 

この撮影地点そばにあった案内地図。

ここではことさらに(ってかまったく)「日本一短い国道」をアピってはいないが174号がわかりやすく描かれている。

 

 

最後に、この起点から南下してすぐの

神戸港。

 

船が停泊しているが、あそこが神戸三宮フェリーターミナルである。手前にはこないだの記事でも採りあげた陸閘が見える。

 

 

この「日本一短い国道」誕生には、この神戸港という我が国屈指の国際貿易港の存在が大きく関わっているのだが、そのあたりはめんどくさいので各自調べてください(爆)。うわー非道い!

 

 

 

以上、ある意味正統派な道ネタでした~。