新年一発目の記事は、やっぱ「鳥」でしょう!というわけで…思いついたのがコレしかなかった(笑)。
タイトルを見て読める人は、ケンミンあるいは変態…いや、変態のケンミンか(爆)。場所はコチラ→http://www.its-mo.com/z-127811919-490471650-13.htm
ここには何度か訪れているが、写真を探すのもめんどくさいので(笑)、初訪問時、2009年5月21日の写真で。古(笑)。
西側より。
なかなか雰囲気がよろしい。
正対。
アーチ環は切石だけど、スパンドレル全体はのっぺりとしたコンクリート隧道。装飾性には乏しい。洞内は全面的に白い補強板?で覆われている。
一言でいえば、どうってことない隧道。
なんだけども、このオレンジ色のナトリウムランプの感じとか、前後の線形とか、不思議と嫌いになれない…いや、むしろわりと好き(笑)だったり、個人的に評価の複雑な物件だったりする。
西側扁額。
ご存じ(?)、「道通天地」。
何ヵ所かの扁額で見た気がするこのフレーズ。「道ハ天地ニ通ズ」、やたら主張する「武彦」(笑)は、隧道完成時の滋賀県知事・伊藤武彦のもの。
隧道完成時って、いつやねん?それは後ほど。
洞内はスルーして
東側へ。
やたらフレーム内キツキツの写真なんだけども、現地をご存じの方は、このアングルで撮るのがキツイことをご存じのはず(笑)。
そして、東側扁額。
お待たせしました(笑)、問題のお名前でございます。
「檔鳥坂隧道」。さぁ、なんて読む?
こたえ:
「あっとりざか」隧道。
読めませんよね~知ってなきゃあ。
木ヘンに「當」。コレは旧字で、現在の漢字では「档」となる。档鳥は旧・木之本町の小字で、隧道西側の道沿いには「アットリ会館」(だっけか?)という公民館が存在している。カタカナ書きなのがミソ(笑)。
この道は国道303号線の旧道。現道は1996年完成の「新檔鳥坂トンネル」(この漢字、変換が難しいのよ~)によって快走路となっている。
そして、隧道名の下に刻まれているとおり、昭和七年十一月竣功。
本隧道より後にできた隧道たち…すなわち翌年完成の観音坂隧道、昭和10年完成の谷坂隧道(いずれも同じ現・長浜市内)といった、「隧道アーティスト」・村田鶴設計による隧道たちが装飾性に満ちているのに対し、この殺風景ぶりは異質。時期的には村田が全く関わらなかったとも考えにくいのでありますが…。
最後に、
東側坑口を、引きで。
いや~悪線形やな~。でもそこがスキ(笑)。
以上、完結。