楢尾トンネル(廃?)【1】(富山県南砺市利賀村~利賀村百瀬川) | 穴と橋とあれやらこれやら

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初めまして。ヤフーブログ出身、隧道や橋といった土木構造物などを訪ねた記録を、時系列無視で記事にしています。古い情報にご注意を。その他、雑多なネタを展開中。

2012年4月29日、憧れの富山県へ初の本格遠征。
 
富山に来たからには「ココだけはどうしても絶対行きたい!」物件が10件ほどもあったのだが(笑)、ここもその一つだった。
 
みんな大好き富山名物・楢尾トンネルである。
 
場所はコチラ。
 

詳しい地図で見る
相変わらず使えへんな~ヤフゥ~地図~。
 
 
コチラ西側坑口前。
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まだあれほども雪が残っている。さすが富山!
 
立派な記念碑だが、「開拓紀念碑」ということで直接隧道には関係ない。このファーストコンタクト時点、楢尾トンネルはごく普通のたたずまいでそこに在った。
 
 
 
 
 
 
こんにちは。お目にかかれてうれしいです。
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特に特徴のないコンクリート製ポータル。だが、銘板と扁額をきっちり備えている。
 
 
 
 
まず銘板。
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「施工 大當興業株式会社 株式会社城岸組」。
…ほほう。
 
 
 
 
そして扁額。
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「昭和44年7月竣工 楢尾トンネル」
…ほほう。
 
 
 
…って。昭和44年!?
 
 
 
 
 
 
 
コレでかよ!?
5f9585fe.jpg
 
もしかして手抜き工事?
特徴のないのはポータルだけやった…(汗)。
 
こんな状態の悪い現役トンネルもそうそうないな~と思っていたが、地元の険酷隧さんからのご教示によれば、「公には廃」だとのこと。なるほど~。しかしながらご覧のように自分が訪れた際には、通行止めの措置や表示が何ら見当たらなかったので、完全に現役物件だと思っていた。
 
ある意味、この半死半生・半人半獣ぶり、現世と彼岸のはざまを往くかのような「ただならぬ感」が本物件最大の魅力であるかと。
 
ちなみに。その険酷隧さんよりいただいた差し入れ画像がコチラ。上の画像と同アングルである。
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昨年1月に、向こうの記念碑あたりから除雪して到達されたそう。さすがとしか言いようがない!こんな時期にも行ってみたいな~。
 
険酷隧さん、差し入れ画像ありがとうございました!この場を借りて御礼申し上げまする。
 
で、さらなるツッコミどころとしては、
暗っ!
 
長っ!
 
向こうの明かり
小っ
ちゃ!
 
んで、
足元
悪っ!
大杉(笑)。
 
元が悪いのはとりあえず置いとこう。
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トンネルリストによるとこのトンネルの延長は818m。道理で明かりがちっちゃく見えるはずだ。いったいこの先、どうなってんの?
 
次回【2】で、いよいよ「なんか知らんけどまあ凄い」洞内をご紹介いたしましょう。
 
えー、もちろん車で入りますよ(笑)。