玄倉林道~その様相、隧道、橋【2】 (神奈川県足柄上郡山北町玄倉) | 穴と橋とあれやらこれやら

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初めまして。ヤフーブログ出身、隧道や橋といった土木構造物などを訪ねた記録を、時系列無視で記事にしています。古い情報にご注意を。その他、雑多なネタを展開中。

 
【1】より続く。
 
 
 
 
 
!!??
 
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ココはどこ!?


前回からの脈絡のなさに混乱されたことでありましょう。

 
 
 
 
 
説明しよう。


一本目の境隧道を抜け、進軍を続ける我々の背後から、想定外の音が聞こえてきた。それは、

車のエンジン音。



やって来たのは、男性二人が乗り組んだホンダのバモス。もちろん、この林道を大手を振って通行できる唯一の存在、許可車両だった。

声をかけてきてくださったお二方、この奥のユーシンロッジにある吊り橋の保守にいくところだといい、
 
なんと!ユーシンロッジまで乗せていってくれるという!!
 
 
 


ぎ・・・僥倖っ・・・!(カイジふう)
 

それはすなわち、登りの歩行距離・時間を大幅に短縮できるだけでなく、最奥部に待ち受ける9号隧道へも一気に迫れることを意味する。なんというラッキー!


正直(天候の不順もコミで)、9号隧道への到達は微妙だと思ってたが、このワープはデカイ。なにしろわたくしには再訪のチャンスは限りなく少ない。しかもこの孤絶の地に労せずしてアプローチできたなど、まさに僥倖。
 
 
 
ココまで来たら行かない選択肢などない!
行くったら行くったら行くーー!!(…という想いがd氏にも伝わったようで…笑)
 

そして、ココの隧道群を車で抜けてくるなんて、貴重な体験だった。かえすがえすも
バモスのお二方に感謝!(写真左端に写っております)
 
 
 

と、いうわけで、
 
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我々は、ここユーシンロッジへと一気にワープしてきたのであーる。
…あら、けっこう許可車がたくさん(笑)。
 

場所はコチラ
 
 
 
かくして、時刻は11:58。まずはさらに林道を奥へと詰め、9号隧道を目指す!
 
 
 
来た道を少し引き返し、玄倉川に架かる橋へ。
 
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右から左へ対岸を横切る平場が、玄倉林道の本線だ。9号隧道は、写真左方向へと進んでいく。
 
 
 
 
 
無名の橋を振り返り。
 
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荒涼たる橋ですなあ…。
 
 
 
 
 
 
ちょうど本線へと合流したあたりに、
 
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いつのものとも知れない通行止めゲートが。
 
 
 
 
 
 
そしてそこからすぐ、時刻は12:06。
 
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冥府の門を思わせる(大げさ)ゲートが。
 
 
そもそも、はるか下に一般車両をシャットアウトするゲートがすでにあったことを考えると、ここまで来てのさらなるゲートは、なかなかに重い。
 
 
 
 
つまり、ここから先は、
 
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さらに限られた者しか立ち入らないエリアなのだろう。
 
今にも泣き出しそうな空の下、心なしか緊張しながら脇をすり抜けたのを覚えている。
 
 
 
 
ガッツリと開かれた切通し。
 
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そして
 
 
 
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何もない路肩。
 
荒涼たる道路風景が続く。
 
 
 
 
 
 
途中で面白いものを発見。
 
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放棄されたタイヤの下から若木が成長して、タイヤを絡め取ってしまっている。
 
いつの日か、タイヤを引きちぎってしまうのだろうか…。
 
 
 
 
 
12:18、沢を渡る暗渠が。
 
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思わずオッ!となる習性(笑)。
 
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コンクリートアーチの暗渠だった。
 
 
 
 
 
 
12:28、もういっちょ切通し。
 
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カーブミラーが実にイイ。
 
お気づきのように、いかにもハードコアなご面相ではありつつも決して廃道ではないこの道。そこが白倉や父ヶ谷とは異なるところだ。
 
 
 
 
 
さあ、ユーシンロッジを発ってから歩くこと35分。
 
 
 
距離的にはそろそろあっても…
 
 
 
 
 
 
おおっ…。
 
 
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【3】に続く。