鳥取県道43号鳥取福部線・榎トンネル西側旧廃道 (鳥取市百谷) | 穴と橋とあれやらこれやら

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初めまして。ヤフーブログ出身、隧道や橋といった土木構造物などを訪ねた記録を、時系列無視で記事にしています。古い情報にご注意を。その他、雑多なネタを展開中。

 
2015年8月23日、前日から敢行した「HTK (Hyogo、Tottori、Kyoto) 彷徨」の2日目。
 
朝イチのメインターゲットであった戸倉シリーズ(宍粟側若桜側明治道と未成隧道倉谷橋)を無事に終え、流れ流れて鳥取市へ。
 
 

 

時刻は10時40分。やってきたのは
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こんなとこ。
 
 
ここは、鳥取県道43号鳥取福部線は百谷地先、榎峠の中腹。気持ちのいい二車線道路が登っていく先には、いかにも、な峠の地形が見える。
 
 
で、当然ながら今回のお題は、
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コチラでござるよ。
 
分岐というよりも、勾配を違えてじわ~っと離れていくこの細道。これが榎峠の旧道である。
 
 
少し先には、車止めのポールが見える。よって車では入れない。
 
そこには一枚の看板が立てられており、
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ド逆光ですが…
 
まあ、こういうこと。しかし謎なのはこの看板、進入する者に向けて正面にあるわけでなく、右側路肩…っつうか現道との境目のガードレールのところにさりげなく立ってる感じ。…なんだ?
 
 
まあ重要なのは、この先にアレがあるってこと。

 

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さっそく参りましょうか。
 
ここからすでに、現道のトンネルが見えている。榎トンネル。銘板には1996年3月という建造年があった。
 

 

登りもそこそこに、トンネルへと潜る現道。対して旧道、
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まだまだ頑張るよっ
 
 
 
ここで振り返り。
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ここで初めて、現道の向こうに並走していた山陰本線の線路が見える。
 
当時のダイジェストでも予告篇でも使ったこの写真。気に入ってましてね。この新旧道路と線路の三線並列の緩やかなカーブ、そしてなによりそれぞれの勾配差がグラデーション的で、美しい!
 
 
 
わずかな勾配差に見えて、ここまで来ると、39946b79.jpg
 
こんなに下に。
 
勾配差が高低差に…いや、当たり前のことやけど、言いたいだけであります(笑)。
 
 
 
もう一発振り返り。
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もはや、現道は視界に入ってこない。名実共に、完全に独立した道の佇まいとなった。

 

ところで、よく見るとタイヤの痕がある。不届き者が入り込んでいるのかな~と思っていた。
 
 
現道がついに
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トンネルに吸い込まれる。
 
 
 
ちょうどそのあたりで現れた、
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真新しい建物。
 
タイヤの痕のわけはコレか~。見に寄ったのだが写真は撮ってない。確か市の水道関連施設だったかと。
 
 
またもや振り返り。
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けっこうな山奥感、出てる(笑)。これぞ旧道の佇まい。
 
 
これぞ旧道と言えば。

 

 
こうした施設が現れたら、その先の状態はおしなべて
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こうなる。これ、旧道あるある(笑)。
 
この転換点での切れ味の鮮やかさは、なかなか印象的だった。
 
 
 
ここまでは一貫して開放的な雰囲気だった旧道が、
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一気に鬱蒼と。いよいよ榎峠の佳境へと近づいたようだ。
 
 
先にはなにやら見え始めた。
 
 
 
そこにあるのは、もちろん…
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【隧道前篇】に続く。