三重県道34号七色峡線・新大峪トンネル南側旧道 | 穴と橋とあれやらこれやら

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初めまして。ヤフーブログ出身、隧道や橋といった土木構造物などを訪ねた記録を、時系列無視で記事にしています。古い情報にご注意を。その他、雑多なネタを展開中。

 
 
 
 
 
前回はチェーン封鎖されていたのがたまたま今回ノーガードだったために訪ねることができた大峪隧道。

トンネルは堪能したが、あの悪路をまた戻るのも能がない。どうせならこのまま旧道を辿って、現道まで抜けてやろう・・・と考えるのが人情ってもんでしょ? ねえ(笑)。

 
 
 

というわけで、隧道南側の旧道へとノートさんを進めたのだが・・・
 
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のっけから高っ!


まあ峠のてっぺん辺りにいるんやから当たり前なんだけども、樹木が払われているために見晴らしが超イイのであった。
 
 
 
 
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コチラ南側旧道も、状況は思わしくない。
 
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けど、慣れの問題なのか実際そうなのか、
 
 
 
 
 
じゃっかん北側旧道よりはマシな気がした。
 
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のだが…
 
 
 
 
 
 
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錯覚でした(汗)。コレって、アカンやつでしょ…。
 
ちょっとした洗掘に見えた溝状の窪み。実は路肩崩落3秒前の、盛大なるクラックだった。うっかり車で乗っかっちゃったら…。
 
いやまあ実際には即崩れないかもしれんが、相当イヤだ。
 
 
 
 
コレは、アカンかも…。がぜん緊張感が増した矢先…
 
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あのゆるい左コーナーの向こう…イヤに明るい…(汗)
 
 
 
 
 
 
 
 
ウッ…
 
 
 
 
 
 
 
 
反射的に、アクセルを開けて突破した。よって、写真なんぞ撮らなかったのだが、
 
 
 
突破してから振り返ってみると…
 
 
 
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あかんアカン阿寒。
 
見なかったよ見なかった。わたくしは何も見なかった。

 
崩落した路肩の下がオーバーハングぎみに切れ落ちてるとか、絶対に見なかった。
 
 
そんなんイヤや~。高すぎる~。
 
 
 
 
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高すぎよ~(瀧汗)
 
ビックリするほどはるか眼下に、これから通るであろうこの先の旧道が細~く見えている。
 
だが結果的に、
 
 
 
 
あの道を通ることはなかった。
 
 
 
 
 
 
そこからほどなく。
 
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極めて険阻な切り通しを抜けた、その先だった。
 
 
 
 
 
 
糸冬
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了のお知らせ。
 
事前警告のひとつすらなく、安いAバリいっちょでわたくしを止めるというのか?
 
 
 
 
 
そこはもう、
 
 
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阿鼻叫喚の惨状だった。
 
 
 
 
右コーナー部分、おそらくはごく小さな谷筋があったのだろうが、
 
 
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上の斜面からドドっと流れてしまったようで、路盤がゴッソリとイカれてしまっている。
 
 
 
 
 
崩落の、その向こう側。
 
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通り抜けのかなわなかった旧道が…。
 
 
 
 
うあああ~…
 
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ざん~ねん!!
 
 
 
 
大崩落地点はこのあたり。
 
 
 
 
 
まあとにかく。
 
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旧道はココで強制終了。引き返さざるを得なくなった。
 
ああ、もちろんココで転回したさ(笑)。まあちっさい車なんで、2回も切り返せば事足りるので、助かった。なにしろ、ココも路肩はけっこうヤバかったのでね…。
 
 
ひとつ救いだったのは、木が茂っていてさほど高度感が感じられない場所だったこと。さっきみたいな場所だったら…
 
 
…って。
 
 
 
さっきみたいな場所って。
 
 
 
 
そう、引き返さねばならないということは、すなわち「あの場所」をまた通らねばならないということ。
 
 
 
行きはよくわからないままに勢いで突っ切ったが、その後で見てしまったからには…
 
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いやああ~。
 
 
 
 
参考に、もう一回(笑)。
 
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いやあああ!!
 
 
 
 
 
 
けど、怖かろうがなんだろうが、
 
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通らなきゃあ
 
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帰れまへんのDEATH
 
 
この写真を撮った一瞬後、息を止めるような感じで一気に突破した。この区間のみけっこうな速度で。とてもこんなとこをジワジワ進む根性なんぞない。コンマ1秒でも早く抜けてしまいたかった。

 

 
 
 
それにしても謎なのは…そもそもなんで、チェーン封鎖が解かれていたんだろうか?まったく作業車や作業しているような場所もなかったし…。
 
 
というわけでこの記事、
 
【まとめ】
・無茶をしてイイことなぞ何もない。くれぐれも無茶は禁物。
・罠を見分ける嗅覚が必要です。
 
という記事なんでありました(笑)。
 
 
 
 
最後に、おまけ。
 
 
 
あの最恐区間をクリアしてしばらく後のところから、隧道を抜けるまでの動画です。相変わらず画質極悪ですが、ご笑覧くださいまし。
 
 
 
 
以上、完結。