昭和橋 (滋賀県東近江市箕川町) | 穴と橋とあれやらこれやら

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初めまして。ヤフーブログ出身、隧道や橋といった土木構造物などを訪ねた記録を、時系列無視で記事にしています。古い情報にご注意を。その他、雑多なネタを展開中。

 
2016年9月4日、かすがさんと敢行したシバキ倒しツアー。その中で個人的に一番ビビビときた(古)かもしれない物件をご紹介。
 
この橋も、かすがさんが事前チェックしてこられたうちのひとつだったが、かねてからわたくしもかな~り気になっていたブツだった。なので、意気揚々と「行きましょう行きましょう!」と(笑)。
 
 
 
東近江市箕川町。県道の旧道に沿った箕川の集落から、
 
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さらに分け入る細道。
 
この先に、目指す橋があるはず。
 
 
 
 
いい雰囲気の細道は、
 
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中央に階段を備えたコンクリ舗装の急坂となり、
 
 
 
 
その先に…
 
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…おお~。
 
 
 
 
 
待っていたのは、
 
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予想よりも古めかしい、コンクリ桁橋。
 
個人的には、なかなか…いや、かなり嫌いじゃない類いの橋。惜しむらくは親柱がない…いや、このめっちゃ小さいのがそうなのか?
 
とにかく名称などの情報は見当たらず…なようだった。
 
 
 
では、かすがさんに続き、渡る。
 
 
 
極低な高欄に、
 
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後付けっぽい鉄柵が設置されている。
 
 
 
 
橋上から見下ろす、
 
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御池川の清流。
 
これは下流側だが…河原になんかデカいコンクリート塊が。あれはチェックせねばなるまいて。
 
 
 
 
渡って振り返り。
 
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イイねぇ~!コンクリ急坂からの流れがまた!!
 
シカーシ。残念ながらこちら側にも親柱はなし。うーん、情報ナッシンか~。
 
 
 
ちなみに、橋を渡ってからの道の様子がねぇ…
 
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いろんな意味でゴクリ…。
 
あえて、ノーコメントとしておこうかね(笑)。
 
 
 
 
では、脇から
 
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降りてみよう。
 
いやいや、イイねぇ~。
 
 
 
 
右の階段から降りてきた。
 
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いつものように、何気なく橋台をチラッと…って、
 
ナニあれぇ!?
 
 
 
 
なんと、
 
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そこには銘板!こりゃあ珍しい!
 
個人的には北川橋以来か、この「橋台に銘板」パターン。おかげで欲しい情報一発解決!
 
まず一番上に「昭和橋」。コレがお名前だった。そして左に「昭和三十年五月吉日」と。コレが架橋年に相違ない。
 
中央には工事に関わった人々の名前があるが、注目すべきは右端の「水害復旧工事」の文字。いつの水害によるものか、調べてもよくわからなかったが…。
 
 
いや~ビックリした。
 
 
 
まさか銘板があるとは…って、
 
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ナニあれぇ!?まさかの2回目(笑)。
 
橋脚に…なんか…刻まれてる!?
 
 
 
 
しかし…
 
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絶妙に読み取れなーい。
 
下には「工事請負者」などまた人名が刻まれているが、気になるのは上段。漢字五文字が横書きで刻まれている…いや、書かれてるのかコレ?どっちだ?
 
 
 
左から二番目の文字は、間違いなく「紀」だ。
 
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右書きだとしたら「紀念」の線が濃厚だが、左端はなんとも判然としない。真ん中の文字は…うーん「央」?「奥」?とにかく、五文字が脳内で組み立てられない。左書きなら…「皇紀」?いや~この時期なら関係ないよなぁ…。
 
「工事請負者」の名前は、先ほどの銘板と同一人物。つまり、この文字も昭和三十年の架け替え時に刻まれた?書かれた?もの、ということになる。なんで銘板があるのに、わざわざ橋脚にも?
 
っつうか、橋脚にこんなふうに文字があるなんて、これまで一度も見たことなかった。
 
めっちゃレアやぞコレは…落書きならなんぼでも見たけど(笑)。
 
 
 
あー、テンション上がった。
 
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下流側河原からサイドを。
 
 
 
 
下流側といえば、
 
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先ほどのコンクリ塊、まぎれもなく橋脚の残骸だった。
 
先端を尖らせる水切り加工が施されたそれは、明らかに現在の橋脚とは仕様が違う。流失した先代橋のものか…?しばしば水に洗われているだろうせいで、経年感がよくわからない…。
 
 
 
 
 
堪能した。
 
 
 
 
さほど大きくは期待してなかったこの橋。
 
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ロケーションも含め、大変素晴らしかった。ご馳走様でした(笑)。
 
 
 
 
あっ、かすがさんが一度も登場しなかった(笑)。