2011年3月6日、丹後方面徘徊で見つけた物件。
まずはいきなりコレをご覧ください。
ぱっと見て、廃物件だと思いませんでしたか?
正解は・・・「道路だけは廃」。
小ぶりながらも風格あるガーダーに大きく書かれた「網野街道」とは、この廃道の通り名であり、またこの橋梁(架道橋)の名称でもある。そう、コレはもちろん鉄道橋梁であり、その路線名は北近畿タンゴ鉄道・・・って、あら?いつの間に名前が京都丹後鉄道なんつう堅い名前になった?調べてみたら、昨年2015年4月1日よりそうなったらしい。はあ、全然知らんかった。
「第一」とあるからには「第二」もあるわけなのだが、それはまた後で。まずは引いて見てみましょう。
するとこう。
こんな立地になっとるのですよ。
この道路トンネルは、国道178号線・引原(ひっぱら)トンネルで、コレは西側。ご想像通り、かつての網野街道である。いわゆる引原トンネル旧廃道に架かっているのが件の橋梁ってわけだが、こういうパターン、はあなるほどと納得はするものの、実際に同じパターンの場所ってちょっと思いつかない。
銘板によるとこのトンネル、
1970年6月完成、と。案外古かった。
探索時で、旧道落ちから優に40年が経過していたことになる。すぐに廃道化したのかは不明だが、こういうところに架かり続ける現役の橋梁ってのも、なにか愛おしいな~。
そして~。
引原トンネルの東側旧道に、
ご想像通り「第二網野街道架道橋」はコチラに。
どうやらこっち側は、田畑へのアプローチ農道として現役っぽかった。そしてお気づきだろうか。「第一」でも書いてあったけど小さすぎて画素が粗すぎて判読できなかった、橋梁名の前の小さな文字。そこには「宮津線」と書かれている。
そう、この路線はかつての国鉄(~JR)宮津線。この道が旧道落ちした時には、もちろん国鉄路線だったわけで。しかしこのように所有者も路線名も変わっても書き直されていない表記の橋梁って、この路線に他にも残ってんのかなあ・・・?
最後に、立地をご確認ください。
これでイメージ出来ましたね(笑)。
以上、完結。