旧々・還来橋 (滋賀県大津市伊香立途中町) (廃) 【1】 | 穴と橋とあれやらこれやら

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初めまして。ヤフーブログ出身、隧道や橋といった土木構造物などを訪ねた記録を、時系列無視で記事にしています。古い情報にご注意を。その他、雑多なネタを展開中。

全世界1800万読者から熱狂的な支持をいただいた滋賀物件4ケタ突入記念「夏の滋賀フェスタ」は、琵琶湖を二周した今回の記事を持って終了とさせていただきます。さぞかし名残惜しいかとは存じますが、悪しからずご了承くださいませ。
 
 
 
2013年11月16日、時間ができたら県内徘徊、ということでこの日訪れたのは、大津市伊香立エリア。なんか「呼ばれた感」が大きかったこの日、知り尽くしていると思っていたこのエリアでまさかの物件を三つも見つけて(記事はいずれ)、立ち寄ったのは還来(もどろぎ)神社。
 
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不謹慎ながらトイレを借りるために寄っただけだった(笑)…のだけど。
 
 
 
諸事情により、この辺りは30年以上前からさんざん行き来してきた。だからこそこのエリアは知り尽くしていると思い込んでたわけだが。よってこの神社も自分にとっては旧知のもの。
 
でも、考えてみたら通り過ぎるばかりでよく見たことはなかったな、とふと思った。せっかくだし、ちょっとお参りでも、と。でも、その前に。
 
 
 
 
一応、通常業務をこなしておかないと(謎)。
 
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その名も還来(もどろぎ)橋。銘板には昭和六十三年三月竣功とあった。当然それ以前の橋も見かけていたはずだが、どんな橋だったかは興味なかったのでまったく覚えていない。ひとつ確かなことは、間違いなく同じこの場所に架かっていたこと。これは覚えている。
 
この道は県道311号途中志賀線…の旧道。県道指定は外れてしまったのか、電子地図では県道色がなくなってしまっている…が、ごらんのようにヘキサは健在。丁字路となった左右の道は国道477号線、右へ登れば途中越え、左へ下れば琵琶湖大橋へ至る。
 
 
 
橋の上から右方向、つまり途中越え方向を見る。
 
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川の名は和邇(わに)川。右手に還来神社、左にR477。何の不思議もない。
 
 
 
ここでなぜちょっとだけ川を遡ってみようと思ったのか。
 
我がシックスセンスか、ただの気まぐれか?
 
 
 
いずれにせよ、まったく予期していなかったものを目にすることになったのであります。
 
歩くことわずか100m…
 
 
 
 
 
 
 
…え?
 
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ウソでしょ!?
 
まさか、アレは…アレじゃないよな? 思わず歩調が倍速に(笑)。
 
 
 
 
 
 
 
いや、間違いない…アレはまさに、
 
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…橋の痕跡。
 
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しかもめっちゃ古そうなんやけど!?
 
 
 
 
さてさて、ようやく地図です。場所はコチラ。
 
 
×印が橋遺構の位置。これで位置関係が分かるだろうか?そして、この橋遺構の特異な位置を分かってもらえるだろうか?
 
 
冒頭に見たとおり、立派な鳥居が県道に面して建っていて、当然参宮はあそこが正面だ。神社との位置関係から考えて、県道の道筋自体も古くからの道を下敷きにしているのだろうし。そしてこの遺構があるのは還来神社の境内。本来道路が取り付くような場所ではない。
 
 
ということで、アソコに橋の遺構があること自体、意味不明。数えきれないほどR477を走っていた際も、まったくマークすることさえ思いつかない位置。仮にかつて参宮橋が架橋されていたのだとして、、神域への入り口には必ず鳥居が建立されていたはずだが、この対岸から見る限りはそんなものもない。
 
 
 
…みたいなことを、わずかのうちにグルグルグル~!と考えた(笑)。
 
 
 
まあ、ここで考えてたってなんも分からんわ!
 
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現場へ急行だ!!
 
 
 
 
【2】に続く。