2013年2月16日、盛岡出張に合わせ市場調査で訪れた、
岩手県北上市。
こんな機会はそうない。せっかくなんで、ついでになにか…と事前に調べたところ、駅から徒歩圏内に「珊瑚橋」なる土木遺産Bランク物件があることが判明!
コメントに曰く、
「鋼ワーレントラス(上曲弦、カンティレバー、下路)」。上等じゃねえか!
敢えてその写真は見ずに、当日のお楽しみとした。
仕事が終わり、移動の新幹線待ち時間にその橋を目指す。その橋は北上川に架かっているので、駅側すなわち西岸からアプローチ。
見えてきた。が…
違和感…。なんじゃありゃ?
場所はコチラ。
理解するのに少し時間がかかったが、
めっちゃ工事中やん!ええ~…せっかく来たのに…。
まあでも、
東岸側だけは辛うじてカンチレバートラスが見えている。
そして、違和感の元がわかった。手前に並行して歩行者用の橋が架かっていて、重なりあって不思議な感じになっていただけだった。
そして、違和感の元がわかった。手前に並行して歩行者用の橋が架かっていて、重なりあって不思議な感じになっていただけだった。
まあちょっとガックリきたが、これもある意味貴重な姿、と気持ちを切り替え(笑)。
橋のたもとまでやってきたが…
圧迫感が凄い。
コレはコレで面白いかも(笑)。
改めて、
珊瑚橋、西岸より。
気づかいなのか(笑)、それとも必要がないからなのか、親柱だけが養生されずに剥き出し。実に立派な親柱だ。この道は今でこそ市道だが、実はかつての国道107号線ということで、なるほどその立派さも納得。
左の親柱。
「昭和八年七月完成」。
たもとにあった案内板(チョ~薄くなってるので写真は割愛)によると、初代の珊瑚橋は1908(明治41)年架橋の木橋で、有料の橋だったらしい。たびたび流失を繰り返していたことと、北上川東部に展勝地(注:公園)が開園したり街道が開通(!)したりで、大正末期~昭和にかけて交通量が増加したために、昭和八年、新たに永久橋として架け直されたのが、現在の珊瑚橋である、という。
そして、右の親柱。
ようやく登場!「珊瑚橋」。
この名前は、(橋の南東にある)珊瑚岳から命名された、とあった。
工事看板。
「ラッキョウ落橋防止システム設置工事(しかもその2・笑)」ということで、幸い架け替えされるわけではなさそう。
少しサイドぎみに。
異様やな~(笑)。
けど個人的には、このフランケンじみた姿も決して「ナシ」なわけではない。やはりコレは貴重な姿としてポジティヴに捉えておこうっと(笑)。
しかし、カンティレバートラスを養生すると、こんなオモロイ感じになるのね~。
さて…
いきなりなんだコレ(笑)。
はい、歩行者橋を渡って東岸へ向かっておるところです。コレは途中で西岸側を振り返った図。これまたけっこうな圧迫感(笑)。
東岸側は【後篇】にて。