紀州鉱山・上川坑の遺構群【7】(三重県熊野市紀和町楊枝川) | 穴と橋とあれやらこれやら

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初めまして。ヤフーブログ出身、隧道や橋といった土木構造物などを訪ねた記録を、時系列無視で記事にしています。古い情報にご注意を。その他、雑多なネタを展開中。

 
いきなり余談で恐縮ですが…当ブログにおいて、これまで6回に渡った記事が5つありまして、どれもなかなかに思い入れのある記事でしたが、今回の大ネタ、この回でいよいよ最長記事となりました。まあ…どうでもいいことですけどね(笑)。
 
 
 
 
 
というわけで…【6】より続く。
 
 
 
 
 
 
前回最後のこの画像。
 
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ここは最初に右岸へ渡ってきた場所から、県道方向(南側)を見たところ。背後方向へと進み、そして戻ってきた。
 
 
 
 
この広大な平場は
 
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【 写真提供「津島軽便堂写真館」様 】
 
またしてもお借りした画像で。
 
画像左のトロッコがちょっとたまってる屋根のあるところ。あのあたりからさらに画像左端方向を見ている感じだろうか。
 
 
 
 
最奥部よりココまで戻ってきて、ほぼ探索は終わった、と思っていた。少なくとも、大ネタは出尽くしたと。そんな感慨を抱きつつ、この「兵どもが夢の跡」を見渡していると…
 
 
 
 
あら?
 
 
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西側(最初の画像右手)の森に切れ目が。ここへきて新たな坑口か?でも、少々様子が違うような…
 
 
 
 
 
 
 
 
なにかこう…ざわつくものが。
 
 
 
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通路は掘割状。つまりは完全に山を拓いて通され、クランク状に右へと消えている。これは坑口ではない、と確信した。なにか、違うものへの通路。
 
 
 
 
実はピンとくるものがあった。激しくドキドキしてきた。
 
 
 
 
 
 
 
 
ドキドキしながら、右を見て…
 
 
 
 
 
 
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・・・!!
 
 
 
 
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ズッキーーーン!!
 
幽玄世界の隠れ里に幻のようにたたずむボスキャラ、遂に登場!
 
 
コレには感動した。実のところ、この上川坑の探索でもっとも感動した。初めて出会った、現存する建造物。こんなにも最後に、こんなにもひっそりと。
 
 
場所柄、こういう立地に立てられた建造物…コレがなんだか、わたくしは知っている。なぜか、知っている。コレは、
 
 
 
 
いわゆるひとつの火薬庫ってヤツだよ。実は別の場所でも見たことあったのでね。
 
万一の際の被害を最小限におさえるためだろうか、土塁などで周囲の建造物から隔離した立地に設けられる。ここは山を拓くことで、うまく配していますな。
 
しかしファンタジックやな~。まるで「不思議の国のアリス」にでも出てきそうな。そしてフォトジェニックやな~。
 
実は上の画像のみ、以前「フォトニック建造物」ネタで既出なのだが…もう一度皆様にお聞きしたい。コレ…カワイクないですか?
 
 
 
 
 
 
 
以下、最高にイマジネイティヴなこのお姿をご堪能くださいませ。
 
 
 
 
 
 
 
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コレ…建物の中なんやけど。凄いねなんか…。屋根は完全になくなっている。
 
 
 
 
 
 
 
 
そして…入り口の左側を見る。
 
 
そして気づいた。
…コレ、まだ通路が続いてるよな?
 
正面を右へ。確かに続いている。そしてその突き当たりで。
 
 
 
 
 
 
右を向けば、今見た火薬庫の裏手。そして左を見ると、
 
 
続いてる!
 
正面に見えているのは、石積みの水路。ここは暗渠になっていたのだったか、記憶が定かでないが、通路は確実に続き、そして…正面で左へ曲がるようだ。
 
 
 
 
 
あるのか、まだ。
 
 
 
ここが最終コーナー?突き当たりで左を…
ちらっ。
 
 
 
 
 
 
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ついに最終回、【8】へ続く。