国道249号線・八世乃洞門新トンネル旧廃道と麒山道【9】 (石川県輪島市町野町曽々木) | 穴と橋とあれやらこれやら

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初めまして。ヤフーブログ出身、隧道や橋といった土木構造物などを訪ねた記録を、時系列無視で記事にしています。古い情報にご注意を。その他、雑多なネタを展開中。

 
【8】より続く。
 
 
 
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旧・八世乃洞門。現世と彼岸をつなぐような隧道だった。
 
 
 
 
戻る前に、
 
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曽々木隧道前のこの場所で初めての休憩。
 
探索的には大いなる満足を得て、この記事を投下してから再始動。最後に目指すは…
 
 
 
 
忘れてたでしょ?
 
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さよう、福が穴。
 
あの隧道内橋梁の下をくくぐり、奥へと進むのだ!が…右側橋台の奥に何か看板が…?
 
 
 
それは、こんな内容。
 
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なるほど。
 
そのとおり、少し進むと照明が点いた。が、照明っつっても、せっぷんとんねるのハートマークと同じ、あのタイプ。色こそ白色だが、暗闇を照らすようなものじゃない。わたくしはマグライトを持ってたから使ったけど、普通の人は無理じゃないかなあ…。
 
 
 
振り返り。
 
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こっちから見る橋もイカツイね~!
 
ちなみに左側側壁に波打ってるのが例の照明。アカンでしょ、これ(笑)。
 
 
 
 
さてこの福が穴、天然の海蝕洞だが、
 
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最奥部に不動明王がお祭りしてあって、そこには泉があるという。楽しみにして進んでいくと…
 
 
 
 
…おっ、
 
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いらっしゃいました!
 
ここにはまともな照明がひとつあるので、まあまあ明るい。
 
 
 
 
こちらがお不動様。
 
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ギラリと輝く賽銭箱が興醒め(笑)。
 
コレがなけりゃまだ雰囲気いいのにな…。イメージ的に、横溝正史の作品に登場しそうなロケーション(笑)。
 
お不動様のさらに奥に、案内にあった御縁之泉らしきものがあったが、(失礼ながら)ほとんど水たまりレベル。あらら…。
 
 
 
お参りし、遊ばせていただいた御礼を申し上げたあと、振り返り。
 
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わたくしこんな趣味をやってるんでスタスタと入ってきたけど、闇耐性のない一般ピープルはナカナカ怖いのじゃないかと。この写真も多少明るめに補正している。
 
 
 
 
お礼参りも済んだし、見るべきものはすべて見た。戻るとする。
 
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このシーン、やっぱイイなあ…。これまた照明が興醒めやけど…(笑)。
 
 
 
 
 
真浦ポケットパークで新旧の八世乃洞門を眺めてから、約1時間50分。
 
 
 
いや、堪能した。
 
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この日この時まで知りもしなかった、麒山和尚という人物。
 
和尚の願った「人々が安全に往来できる道」という目的は、改良を重ねて今日の快走路として結実している。そのすべての始まりは、彼が断崖に刻んだ初代・麒山道。
 
 
大抵の場合、最初にやった人が一番偉いのだ(笑)。
 
 
改めて麒山和尚に敬意を表すとともに、すべての道路に成り立ちがある、という当たり前の事実に思いを馳せた。
 
 
 
 
以上、完結。