【8】より続く。
旧・八世乃洞門。現世と彼岸をつなぐような隧道だった。
戻る前に、
曽々木隧道前のこの場所で初めての休憩。
探索的には大いなる満足を得て、この記事を投下してから再始動。最後に目指すは…
忘れてたでしょ?
さよう、福が穴。
あの隧道内橋梁の下をくくぐり、奥へと進むのだ!が…右側橋台の奥に何か看板が…?
それは、こんな内容。
なるほど。
そのとおり、少し進むと照明が点いた。が、照明っつっても、せっぷんとんねるのハートマークと同じ、あのタイプ。色こそ白色だが、暗闇を照らすようなものじゃない。わたくしはマグライトを持ってたから使ったけど、普通の人は無理じゃないかなあ…。
振り返り。
こっちから見る橋もイカツイね~!
ちなみに左側側壁に波打ってるのが例の照明。アカンでしょ、これ(笑)。
さてこの福が穴、天然の海蝕洞だが、
最奥部に不動明王がお祭りしてあって、そこには泉があるという。楽しみにして進んでいくと…
…おっ、
いらっしゃいました!
ここにはまともな照明がひとつあるので、まあまあ明るい。
こちらがお不動様。
ギラリと輝く賽銭箱が興醒め(笑)。
コレがなけりゃまだ雰囲気いいのにな…。イメージ的に、横溝正史の作品に登場しそうなロケーション(笑)。
お不動様のさらに奥に、案内にあった御縁之泉らしきものがあったが、(失礼ながら)ほとんど水たまりレベル。あらら…。
お参りし、遊ばせていただいた御礼を申し上げたあと、振り返り。
わたくしこんな趣味をやってるんでスタスタと入ってきたけど、闇耐性のない一般ピープルはナカナカ怖いのじゃないかと。この写真も多少明るめに補正している。
お礼参りも済んだし、見るべきものはすべて見た。戻るとする。
このシーン、やっぱイイなあ…。これまた照明が興醒めやけど…(笑)。
真浦ポケットパークで新旧の八世乃洞門を眺めてから、約1時間50分。
いや、堪能した。
この日この時まで知りもしなかった、麒山和尚という人物。
和尚の願った「人々が安全に往来できる道」という目的は、改良を重ねて今日の快走路として結実している。そのすべての始まりは、彼が断崖に刻んだ初代・麒山道。
大抵の場合、最初にやった人が一番偉いのだ(笑)。
改めて麒山和尚に敬意を表すとともに、すべての道路に成り立ちがある、という当たり前の事実に思いを馳せた。
以上、完結。