【3】より続く。
落筏路と離れた隧道。
ここが、3kmにも及ぶ摺子発電所・導水路隧道の末端区間となる。
廃止から50年以上。かつて、どれだけの水量がこの隧道を流れていたのだろうか。後ほどお目にかけるが、この隧道のデカさ、ぜひ実感していただきたい。
そして、左側側壁にのみ残る、何らかの設備?の痕跡も気になる。果たして何が取り付けられていたのだろうか。
再び、陽光のもとへ。
ここが、上部水槽。(前回までは貯水槽と書いてましたが訂正します)
50年の間に、まあまあ立派な木が生育している(笑)。上々の雰囲気。正面に見える3連アーチの歩廊がついたところは越水口なのだとか。
さあ・・・抜けて振り返りをご覧あれ。
ドーーーン!!どうだこのデカ穴!
人間のサイズと比較すれば、いかにデカイ穴であるのか、おわかりいただけると思う。水力発電所関係はズブの素人ではあるが、こんだけ大口径の導水路隧道って、そうありふれてはいないだろう、きっと。
ちなみに写ってるのは、向かって左がおろろん教授、右がわたくし。
この写真は、当日ご一緒したピカさんの撮影。この記事を書くにあたり、あるお願いをしたところ快諾いただき、おまけに当日の写真までご提供いただいた。以降の記事でもその旨明記の上、適宜使わせていただきまする。改めて、ヘンタ・・・もといピカさん、ありがとうございます!
さて~。
越水口に向かって右側にあるのが、
排砂門・・・だそう。
このように、くぐって進めるのだが、
その先には・・・
余水吐がドーーン!怖ァァ!
落ちたらとても無事では済まない。
で、よーく見ていただきたい。下のほうに・・・道が横切っているのがわかるだろうか。実はあれ、先ほど歩いてきた村道摺子線の続き。
これが、後ほど撮影した
村道摺子線から見上げた余水吐。上の写真の逆アングルだ。
状況的にはこの余水吐も、落筏路と同じく村道開通に伴って乱暴に削られたようだ。本来は北山川まで途切れることなく続いていたはず。
その証拠に、この場所で川側の路肩を見ると、
ぶった切られた巨大なコンクリート管の痕跡がハッキリと!
さて、今度は越水口の左手。
こちらにありますのは、
水圧鉄管跡ドーーン!
tellさんみたいになってきた(笑)。
当然ながら鉄管自体は撤去されているが、その分強調されて見える、堅牢そのものの鉄管呑口。なんでズームで撮らなかったのか自分を責めたい気分だが(笑)、先のほうには鉄管を支えるコンクリ土台が続いているのが見えている。
この水圧鉄管も、当然ながら村道摺子線の通る部分を横断していた。
村道から見上げた景。
陽の射し具合でちょっとわかりにくいが・・・。
これまたわかりにくいが、
北山川の水面近くにも大きな土台が。
真ん中にわずかに見えている緑色は、土台の穴を通して見える北山川の水面の色。おそらく、このあたりはもう吐口が近いだろう。ここの鉄管から落とした水でタービン(水車?)を回して、発電していた、と。
・・・伝わらないんだろうけど・・・(笑)。
さて、上部水槽まわりをひと通りご覧いただいたところで、いよいよ。
ピカさんにお借りした、「高い所から」の動画をご覧ください。
そう、先述の「あるお願い」とは、動画をお借りして記事を補足したい、ってことだった。
えー、このお方ヘンタイなので(爆)、高所恐怖症の方にはキツイ部分もございます。覚悟してどうぞ(笑)。
片や(ほぼ)カタギに。片や・・・
どうでしょうか、この上部水槽まわりのスケールの大きさが、よくわかるのではないかと。それと、このお方のヘンタイっぷりも(笑)。
わたくしはこんな高いとこを渡ったりできないので、当然登ってないのだが(以下3枚はピカさんご提供写真)、
こんな眺めとか、
最高だなあ~。
越水口の上から望んだ、北山川=七色貯水池、そして余水吐。こりゃあココに登らないと得られない絶景ですなあ・・・。
そうそう、越水口の上の歩廊、動画を見ると以前は簡易な柵が設置されてたっぽいですな。細っこい支柱の跡がたくさん残ってる(2分26秒~あたり)。
その歩廊の上で悠然とたたずむ、
よとと隊長。
いやいや、あんたらヘンタイすぎやって(爆)。その向こうの導水路隧道が入ってこないよ・・・(笑)。
まさに関西穴組の鉄砲玉ツートップ、面目躍如ナリ。
先鋭化を続けてらっしゃいますな(笑)。
さー、上部水槽はこってりとお伝えした。お次はいよいよ・・・。
【5】に続く。
P.S.
一言一句同じで再掲すると申してましたが、もしかしてマズかった?ってとこに思い当ったので、ごく一部変えました。それと、ピカさん写真1枚増量(笑)。