和歌山県道213号白浜久木線・久木側 【3】 (和歌山県西牟婁郡白浜町久木) | 穴と橋とあれやらこれやら

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初めまして。ヤフーブログ出身、隧道や橋といった土木構造物などを訪ねた記録を、時系列無視で記事にしています。古い情報にご注意を。その他、雑多なネタを展開中。

 
【2】より続く。
 
 
 
二つめの掘割から引き返して、
 
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戻ってきた、ホットスポット
 
よーく見てちょうだいな。
 
拙ブログのお客様であれば、あえて説明せずとも、あそこに見える光景の凄さはおわかりだと思う。
 
コレはぜひ降りて接近してみたい!
 
 
 
というわけで、なんとかして降りてきたら…
 
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うひーー素敵すぎる! !
 
ここは往路で見えた、いつだかの疏水遺構の上。
 
 
行く手が気になりすぎるが、
 
 
 
その前に触れずにはおれない、
 
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この素晴らしい石積み。
 
見たところ、モルタルなど充填材のない空積みながら、全くといっていいほどに綻びが見られない。昔の人は凄い技術やな~…。
 
 
そして…なんといっても!
 
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コレでしょう!!
 
まるでバターの塊を熱したナイフで切ったように、疏水の幅だけスッパリと断ち割られた岩は、本来はそびえ立つような巨岩であったはず。
 
それを、道路と疏水それぞれの掘割で克服…という地味な言葉よりは、「一刀両断」とかそんな言葉を使いたくなる、圧巻の光景だった。
 
 
 
 
まぁね、コレを目前にして
 
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ここを歩かずにスルーできる人がいたら、お目にかかりたい(笑)。
 
それにしても…実際に見る掘割内部は、バターを切ったような、とはいかない、それなりにエッジの効いたものだった。まぁ当然やけど(笑)。
 
 
 
真ん中へんで、
 
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やっぱりやりたい、見上げアングル(笑)。
 
ほぼ地面の高さから撮ってみたが、圧巻だった。コイツは凄い…。
 
 
 
抜けて振り返り。
 
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いやもう、ここまで手の入ったこの疏水、どこからきてどこまで行っていたのか…。
 
痕跡が失われていたのと時間がなかったのとで、謎ばかりなのだが、上の写真でわかるとおりコンクリートが使われている。オリジナルか後年の補修かわからないが、昭和の中ごろくらいまでは使われていたものだろうか…。
 
 
そしてその先で、
 
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道路と疏水の高低差は急速になくなる。
 
今さらながら、この疏水がスゲー気になってきた。現場ではテキトーで、後で後悔する…わたくしの悪いクセだ(笑)。左端に少し見えるのは、前回ご紹介した水源涵養林の標識。
 
 
 
からの~?
 
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何度でも写真出したくなる~(笑)。
 
ホント、絵になるわ~…。
 
 
 
隧道前で見上げた断崖。
 
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マッシヴ~ぅ。
 
できるものなら掘割にしたかったのだろうけど、なんぼなんでもコレは無理よな~(笑)。
 
 
 
そして改めて眺めてみる、
 
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隧道の「柱」部分の上部。
 
大小の亀裂が入っているのが見て取れる。これがどういう状態なのか、素人なのでわからないが、これだけの巨岩を支えている「柱」の存在が奇跡みたいに思える。
 
明治8年から…実に142年ですよ!?
 
 
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また「参拝」に行きたいな…。
 
 
 
最後に、ここを探索された先人こと、よとと隊長の記事。
 
 
そして、わたくしが途中で引き返したために明らかにならなかった「あの先」については、奇しくも同じ日に連載を開始されたヨッキれん氏の記事(初回)を。
 
反対側からアプローチされているので、わたくしも楽しみにしております。
 
というわけで、ガッツリ乗っかってやりましたよ!(爆)
 
 
 
 
 
以上、完結。