【3】より続く。
前回で、この押角駅についての一通りのことは書いたかな?
さて、改めて現ホーム全景。鉄属性がない人、都市部の鉄道しか知らない人には、衝撃的なまでにシンプルな駅に見えるだろう。
確かに、この手の駅でもごく簡易な待合設備くらいはあるもんだが、ここはそれすらない。まあそもそも、線路用地を歩いてホームへ行く駅って(笑)。
こうして一見したところ、思ったよりも荒れた印象はない。
と思って、ちょっと登ってみたら、
ああ、板が逝っちゃってますな(汗)。
速やかに降りた(笑)。
この短いホームに駅名票が2枚も必要だったとは思えないけど…(笑)。
ちなみにコチラが起点の茂市、宮古方面。
そして振り返ったコチラ、
終点の岩泉方面。改めて見ると、ホームは柵以外ほぼすべて木製であることがわかる。
最後に、お気に入りショットを1枚。
再び高度を上げる線路。先に見える勾配票に記された数字は30。30パーミルの急勾配で、この先の押角峠を目指す。ちなみに、画像最上部に山肌を引っ掻いたようなラインがちょっとだけ写っているが、あれがこの先の国道340号線である。
あの先には雄鹿戸隧道という隧道が控えており、狭小で大型車を通さないこの隧道が、「並行道路の未整備」という岩泉線存続理由の拠り所となってきたのだが、果たして今回は…?約20分後にはそこを訪ねることになるのだが、それはまた別の機会に。
それにしても、休止中とは思えない、非常に手入れの行きとどいた線路敷き。果たしてこの地に再びレールの響きが戻ることはあるのだろうか…。
以上、完結。