【9】より続く。
本篇前にこれを。
拡大しないと見にくいけど、今回の進軍ルートをおおむねプロットしたもの。
左端、大雑把なプロットにより距離が6.367kmとなっているので、実際はもう少し長かったはず。そしてほぼ500mの高低差を登り、最終的に今いるあたりは1000mギリ超えたくらいっぽい。
こっからまた、延々と下っていくのだ。
12時55分、帰投作戦へと移行。
このまま林道が放置されるのであれば、
近いうちにこの隧道は接近難易度特A級のアンタッチャブル物件となることだろう。
…もしかしたら、すでに。
まだ完全開口しているものの、こちらでも両側、そして上からも断続的に「…カラカラカラ…」という崩落音が、まるで囁きの様に聞こえた。
保守の手を離れた隧道が生きていけるほど甘くはなかったこの孤絶の地。
たぶん、もう二度と訪ねることもない(またはできない)であろう隧道を、我々は魅入られたようにしばし見守っていた…崩落のさえずりを背景音に。
14時45分、父ヶ谷隧道。
下りでも、ここまで戻るのに1時間50分かかっている。
天上界から下界へ降りてきた気分。ここでさえ十分に高いんやけど。
そして…15時19分。
もう忘れてたでしょ(笑)?
恐怖の廃吊り橋へと戻ってきた。しかしわかりにくい写真やな…ヘタクソ!
これまた、
ヘタクソ(爆)。でも、感じは伝わるだろうか?いや、伝わらんな…。
どうやら、
この岩に主索が固定されていた?ようだ。
もちろん橋野郎として、上から見下ろしたままスルーするわけにはいかない。
接近するのもけっこう難儀やったけど、
正対。
ひょおおおおお!!
キテる。コレはキテる。
たとえまともに架かっていたとしても、見よ!あの床板の間隔。あんなん海外の衝撃映像とかでしか見たことないぞ!
だが…よく見ると
左側の主索は生きている!
コレは…渡れる…。
…って、できるかぁ!!(爆)
命あっての物種。第一、ビビリんちょのわたくしにそんな蛮勇があるわけもなし。
見ただけでお腹いっぱいになりましたともさ。
よとと氏と、現役時代のこの橋を渡った(スゲエ…)奈津子氏。
サイズ感がわかるだろう。この小ささ。いや怖いわこの橋は…。
スリルを楽しませていただき、林道へ復帰。
そして15時45分。
ついに、ベースへ帰還!
進軍所要時間7時間13分。総距離約14km。
10時間超、20km歩行だった白倉に比べるとアレやけど、それでも十分に疲れた。イベントの数も比較すれば少なかったけど、念願の物件をようやく攻略できた充実感が嬉しかった。なにより無事に戻れて良かった!
そして分乗場所へ。おろろん氏の助手席で、瞬睡したのは内緒だ。おっさん体力なくて…(汗)。
しばし談笑の後、17時45分ごろ解散!
最後に、父ヶ谷~北谷探索の全貌を。
これまた、忘れられない探索となりました。皆様本当にありがとうございました~!
以上、ようやく完結…
ですが、ぜひこちらも併せてご覧ください!
よとと氏の素晴らしいレポ⇒コチラ
奈津子氏の素晴らしいレポ⇒コチラ(往年の超貴重写真も!必見です!)