もうこの10年以上も、仕事で時々乗るJR京都線(東海道本線)の車窓から見える一本の橋が、めっちゃ気になっていた。
一見してへんてこりんな形のその橋は、京都線に並行してすぐ横に架かっていてよく見えた。ぜひ実際にその橋を鑑賞したかったのだが、なにしろ位置的には摂津富田駅と茨木駅のちょうど真ん中らへんで、駅から歩くのは遠い。多少近いのは阪急京都線の総持寺駅だが、それでもけっこうある。さりとて滋賀から車で来るにはなかなかめんどくさい場所(失礼)やし…。
てなことで、永らく「いつかは…」状態となっていたもの。
それが…あらビックリ。
最寄駅、できたし!
今年3月17日、なんと件の橋のすぐそばに、JRの新駅、その名も「JR総持寺駅」が開業したじゃああーりませんか!こ、これは…
…僥倖っ…!(久々のカイジふう)
この展開は、さっさと行けってことやな?つうわけで、2018年4月12日、大阪からの帰りに立ち寄った次第。
予告篇の意味、これでわかりましたでしょうか?コンビニではなくって、おあつらえむきにできてくれた駅に感謝しておりましたん(笑)。
ほんと、駅を北側に出てちょっと歩き、ファミマまで来れば…
ずっと気になっていたアイツが、もうすぐそこに!ありがたや~。
ズームすると、際立つ異形。今行くから待っとけ!
あー嬉しい!ついに
この橋のたもとに立っターー!!
ご覧のように新しそうな橋。現地で銘板など発見できなかったが、2003年の架橋らしい。この「新しさ」も、そのうちに…と先延ばしにしていた理由のひとつ。古い橋と違って撤去の心配をしなくていいからね~。
お名前は、
「にしがわらしんばし」。
西河原新橋、それがコイツのお名前だった。逢いたかったぜメーン(笑)。
果たして、なんという型式なのかはわからないのだが…
とっても躍動感を感じる…個人の感想です(笑)。
スパンの異なる二種類のアーチを組み合わせた、摩訶不思議なデザイン。これはどういう意味があるんだねキミぃ。
二種のアーチのRの違いが生み出す「窓」。
非常に面白い。
そしてここ、
個人的命名・ワンバウンド(笑)。
渡って西側より正対。
向かって左の親柱には漢字でのお名前、右の親柱には河川名である「安威川」。
つとめて冷静に書いてきてる(つもり)のでいまいちテンション低いように感じられるかもしれないが、実際全然そんなことはなく、写真を撮りまくっていた。
改めてサイドアングルで。
ね?やっぱヘンでしょコレ。
これは、基本的形式としてはやっぱ鋼ローゼってことになるのかなあ。いや、長いほうのスパンの鋼アーチを主として考えれば、鋼アーチ橋と呼んだ方がいいのか…。
にしても、なんでこんなヘンな型式の橋ができたのか…。ポイントはやはり、これだけの川幅を橋脚なしのワンスパンで跨いでいること(細い水色の橋脚は向こう側の管橋のもの)。これを実現するための形式としてのこの異形なんだろう。
長いスパンのほうのアーチはライズ(アーチの高さ)が低め、つまり扁平。最初からもっとライズのあるアーチを用いればそれで済んだ気もするのだが…。
だが実際、景観への配慮的なことなのかはわからないが、この橋長を支えるにはいささか心許ない。そんな扁平なアーチの補剛として、短いスパンのローゼを組み合わせた、ってことだろうか。
いや、わかんないわ。おもろいわ(笑)。
以下、ノーコメント。舐めまわしたんやな~、ということだけ伝われば…(笑)。
いやいやいや、
どんぶりメシ2杯半はイケるなこの橋(笑)。
長年の間気になっていた橋をじっくり見られて、大満足。
去り際に振り返り。
いや、実に結構だった。
他にも車窓から見えて気になってる物件とかはいくつかあるのだが、こんなふうに行きあぐねていたところの近くに駅ができて行けるようになった、なんてのはもちろん初めてのケース。いや、愉快でしたわ(笑)。
以上、完結…