一里塚橋と不動橋 (東京都国分寺市東元町) | 穴と橋とあれやらこれやら

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初めまして。ヤフーブログ出身、隧道や橋といった土木構造物などを訪ねた記録を、時系列無視で記事にしています。古い情報にご注意を。その他、雑多なネタを展開中。

 
コメント数、ナイスともにゼロという予告篇からも皆様の期待の高さがうかがえます が(自虐爆)、まあご覧くださいな。
 
 
 
2015年8月13日、東京出張の中で商談のため訪れた国分寺市。ひとつめの商談が少々早く終わり、次の商談まで25分ほど空いた。ならば…わたくしのやることはひとつ。
 
 
駅にある周辺案内地図は、チェック必須(笑)。早速見てみたら…
 
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駅近くに川と橋アリマス!
ダッシュだ!クイックにクイックに!
 
 
 
 
というわけで、国分寺駅の真南にある橋をチェックに行ったんですが…
 
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なんだこれ。糸冬了~。と、一瞬思いましたね、この時点では。
 
駅から来たので、これは南を向いての撮影。ちなみにこの道路は国分寺街道、都道みたい。
 
 
 
 
 
失望しつつも、このパターンでクリーンヒットが出ることもまれにある、ということも経験則として知っている。見限るのはまだ早い。
 
 
 
橋のたもとには
 
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「田用水堰記念」と刻まれた石碑。こういうアイテムも、ちょっと「なんかあるかも」感を維持させるものがある(笑)。
 
石碑は大正年間の建立であるようだが、なにしろ時間がない!とりあえず撮影して、あとで解読しようと思ったら読めないという、これもまた「同業者あるある」のひとつ(笑)。
 
 
 
そして右に写っているのは、別の橋。
 
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不動橋なる橋。まあこれまた、橋としては全然面白くないですわな(笑)。
 
 
 
 
背後にはこの橋名の由来であろう
 
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「不動明王」と刻まれた石と…なんだろう?素朴な感じで仏様の刻まれた石。
 
 
反対側の親柱には漢字での橋名と、「昭和五十七年十一月三日竣工」(笑)というかなりピンポイントな竣工日が刻まれていた。通常こういう細かい日付入りってのは、たいてい三月三十一日など年度末が多いと思うのですがね。
 
 
 
 
渡ったところには、こんな看板。
 
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川の名は「野川」。いにしえの武蔵野を想起させる、素朴なイイ名前やな~。
 
 
 
とか冷静に書いてるが。
 
 
 
 
渡ってまず、先ほどの都道の橋をサイドから見てみた。まあ念のためにね。
 
 
…って、
 
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! !
 
 
 
 
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木が邪魔くさいけど当たったーー!!
 
コレがあるからやめられんのよ(笑)。まったく面白くもないように見えた都道の橋、実は煉瓦アーチだった!
 
というか、正確に言えば煉瓦アーチとボックスカルバート、2本の水路が並列している。ここはちょうど野川と元町用水なる用水が合流する場所で、見ての通り後年に流路が追加されたのだろう。まあしかし、やはり古い道の下ってのは、油断できんな~!
 
 
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ズームしてみると、側壁はイギリス積み、アーチ部は長手積みという定番フォーマット。増水時に何かが衝突するのか、アーチ環は少々荒れているみたい。
 
 
 
 
なんとか正面から見たいのだが…
 
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ちょ~、木ぃ(爆)
 
アーチ環が三層巻きであることはわかったが、とにかく木が邪魔すぎる!というわけで、都道を横断して反対側へ。
 
 
 
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おお~、クリアに!
 
こういう新旧(煉瓦とBC)の水路並列、ありそうで案外見ないような気がしますが、どうなんだろうか?
 
 
 
 
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おそらく仕事中じゃなかったら、どっかから降りようとしただろう(笑)。
 
もちろんそんなんできるわけもなく。まあだいぶ改修されてるから、上から拝むだけでも満足。これがねじりだったりしたら、発狂寸前やろうけど(爆)。
 
 
 
 
そのまま右後ろを振り返り…つまり下流方向を見る。
 
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完全に河川改修を受けている。よもやこの背後に煉瓦アーチの暗渠があるなんて到底思えないお姿だ。
 
 
時間がなくて物件についての調査は全然できてないのだが、この橋が「一里塚橋」という名称であることはわかった。おそらくは元町用水の開削時期にできたのではないかと思えるのだが、まあ各自調べてください(大爆)。散り急ぎの最新ネタってことで。
 
 
最後に、改めて場所はコチラ。
 
 
 
 
ピンポイントでこの橋を探り当てた自分をほめてやりたい…って、
 
 
 
単に一番近い橋に来ただけやないか!!ビシ亻!
 
 
 
もちろん、次の商談に間に合うように、駅に戻りましたよ、汗だくで(爆)
 
 
 
 
 
以上、完結。