2012年12月25日。名古屋在住時に敢行した、可児市某所遊撃の際に訪ねた物件。この日のネタも…記事にするのは初めてか…。
この日は名鉄広見線の善師野駅下車、徒歩で周辺のあれやこれやをつっつきながら、となりの西可児駅から帰ったのだがその中盤すぎ。
歩いている一本道から
左へと素敵な、かつステルスな分岐が。
実はこの道…と呼ぶには心細い踏み跡が、ちょうどわたくしの見に行きたいモノの方向へと伸びているようなので、さっそく進入。
なんだか古さを感じなくもない、
不思議な道。
サイズとしては、完全人道のそれだった。
すぐに道は…
ギャーッ!!(楳図かずお先生ふう)
うわ~なにこれ。でも目指すモノはもう見えるはず。ガサガサ、バキバキと進むことしばし…
すぽーん、と、
見えたぜ。
なんか道が判然としなくなって、半ば線路敷きの脇に脱出する感じで捉えた、名鉄広見線のトンネル。
正直もうちょっと接近したかったのだが、それには線路敷きを歩くか横断しないといけない。ローカル線とはいえさすがに名鉄線でそれは自制。
なので、
この場から、ズームで。
扁額などは見当たらないが、このトンネルは愛岐トンネルという。長くもない地味なトンネルだが、実はその名の通り、 愛知・岐阜県境をなしているんである。今いるのは岐阜県可児市、向こうに見える反対側は愛知県犬山市。場所はコチラ→http://www.its-mo.com/z-127393712-493207459-14.htm
1925(大正14)年竣工のトンネルとのことだが、特筆すべきはポータルのスパンドレルに丸石を埋め込んでいること(写真がヘボくて伝わらないかもだが)。
最初は丸石練り積み(丸石を積む際にモルタルなどを用いて石同士を接着する積み方。接着剤を用いないのは空積み)なのかと思って心拍数が上がりかけた(笑)。そんなわけないわな、さすがに。でもこの丸石埋め込みもけっこう珍しいのじゃないだろうか。
そういえば、何気に拙ブログ初の「県境物件」ということになるのかな?やったことあったっけ。
今回は岐阜県側からのアプローチでなので、記事リストでも岐阜県の方に入れることにする。今後も県境物件をやる時は、当時自分がどっち側からアプローチしたか、で判断する、というルールにしておこうっと。
以上、完結。