国見山石灰鉱業専用線の軌跡 【1】 | 穴と橋とあれやらこれやら

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初めまして。ヤフーブログ出身、隧道や橋といった土木構造物などを訪ねた記録を、時系列無視で記事にしています。古い情報にご注意を。その他、雑多なネタを展開中。

2009年11月15日、第三次三重県遠征。その中で出会ったこの日一番の衝撃。まさに雷に打たれたようだった。これまでいくつか「予期せぬ出会いにテンション上がった」系の記事を上げてきたが、その中でも個人的な衝撃度は一・ニを争うかも。…あくまで「個人的な」ですよ。
 
 
 
 
 
 
…って、いきなり橋なのかよ(笑)。
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まあ待ってくださいよ(笑)。
 
国道260号線から旧道っぽい道に入って見つけた、これは伊勢地川に架かる大久保橋という橋。すべてにスクエアな、なんか気持ちいい橋だ。昭和三十六年六月架設。まあこの橋についてはコレを参照していただくとして、問題は画像右端なのですよ。
 
 
 
 
 
いや いや いや いや。
 
 
 
 
 
 
ちょっと待って~!コレって…
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はっ廃線跡おおお!!??
いや~思わず二度見ならぬ三度見ぐらいの勢いでビックリしたよ。
 
 
何をそんなに?という方にちょっと補足を。三重県内の鉄道路線網において、ここ志摩半島と言うと津・松阪方面から伊勢・鳥羽方面に伸びてくるJR参宮線、さらに先の賢島に至る近鉄志摩線、そして半島付け根を横断するJR紀勢本線のみだ。元乗り鉄としてそんなことは今でも頭に入っている。
 
近鉄志摩線に旧廃線があるのは知っていたし、他にも過去に鉄道やケーブルカーが走っていたという廃線跡のことも知っていたし、さらに言えば各地のいわゆる専用鉄道(旅客用でない鉄道)も一通り知ってるつもりでいた。
 
しかるに、南伊勢町(旧・南島町)域に鉄道が存在している(していた)なんて話は、これっぽっちも聞いたことがなかったのであって、それが二度見、三度見の理由だったのです。
 
 
 
改めて、現在地(大久保橋)はコチラ。
 
なんと!電子地図には線路が載っとるやないかーい。今初めて気づいた(爆)。
 
 
 
 
というわけで、衝撃の出会いを果たしたわたくし。線路まで残ってるじゃないか…。看板には、
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国見山石灰鉱業(株)の文字。いや、知らん知らんよそんなん!!
 
 
 
 
 
 
にわかには信じられず、緊急調査!道床を辿ってみるが、いきなり
 
架線柱!?電化されてたってのか!?マジかー!
 
 
 
 
 
全然続いてるし!いや いや いや いや…
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イヤ イヤ イヤ イヤ
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イヤイヤイヤイヤ!!!
 
 
 
 
めっちゃ立派な鉄橋。
こ、これは本格的に追跡せねば!!
 
 
 
 
 
 
 
 
鉄橋を見届けた自分は取り急ぎ車へ。2枚目の画像のところへ戻ってきた。
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こうして見ると、線路は一直線に海へ向かっている。「鉱業」という会社名と考え合わせて、山から取り出した鉱物などを海で積み出すための専用鉄道であることが知れた。
 
海に向かってはこの見えている範囲がほぼすべてだろう。こっちは最後に調べればいい。今はとにかく、あの鉄橋の先だ!
 
 
 
【2】へ続く。