【前篇】より続く。知らん間にタイトルも変わっておりますよ(笑)。
えーと、あれ??
如何にキャリア初期(言いたいだけ)のわたくしとて、トンネル表記の場所から15分も歩けば、さすがにこう思った。
いや、トンネルないやん?(笑)
どゆコト!?
それでもまだピュアだったわたくし(笑)、もしかしたらどこかに隠れた隧道が眠って!?とか夢見がちなことを考えたっけ。けど冷静に考えれば、隧道がありそうな(要求されそうな)場所は特になかったのよね・・・。
つうことで、なんだか知らんけどトンネルに出会うべき場所をはるかに通りすぎてしまったことは理解した。あの眼下のつづら折りは地図で見て憶えていたし、かなり奥まで登ってきてしまったはず・・・。
が、この時にはすでに、道そのものに大いにそそられていた。
どん詰まり近くの道の様相はさらに荒涼の度合いを増し、ついに、
終末世界へ。
目前のコンクリ板は桟橋などでなく、単純に路盤が抜けてしまっただけだと思うが、これがほぼ「道路」の姿をとどめる最後の痕跡だったと思う。まさに衝撃の結末。
目前にそびえ立つは、綿向山の南斜面、地図によれば細かいつづら折りであの斜面に取り付いて、そして終わっていたが、まさにここからは登山道に等しい。
帰って調べたところ、この一大ガレ場は「文三(ぶんぞう)ハゲ」(このハゲーーー!!ⓒ とよ★まゆ)と呼ばれているようで、綿向山登山のルートのひとつらしい。
埋没しかかった砂防堰堤?が連続するここの眺めは、まるで破滅後の世界のような終末感を漂わせていた。
徒歩進軍開始から48分。もうこれ以上は進む必要なし。お腹いっぱいだった。とぼとぼと、引き返す。
それにしてもこの道、
車道だったはずだが、
車道としての終点がどこだったのか、
もはやサッパリわからなくなっていた。
多少は広いスペースでもないと転回もできなかったはずだが・・・。全部流されちゃったのかなあ(汗)。
しかしまあ、トンネル調査のはずが、
まさかこんな現実離れした景色を見ることになるとは。
コレはつづら折りの途中から見上げた文三ハゲ。圧巻の一言。
ヘアピンで撮ったこの一枚が、
コワモテすぎるわ~。
思えばこの時が初めての徒歩探索、そして初めてガチな道路にリアルに触れたひとときだった・・・ことになるな、きっと。
行きにも気づいていたが、つづら折りの少し下には
何かの基礎?っていうか、何?(笑)
そして、そこからもう少し下ったところにあるのが・・・アレなんだ。
結論を申し上げよう。
ほぼ間違いなく、あのトンネル表記は、
この桟橋の誤表記で
あると思われる。
トンネルの描かれている場所はまさにここだし、他に該当しそうな構造物もない。誤表記以外に考えようがないのである。ヤラレタ・・・。
戻りの所要時間は34分。
この後に経験したいくつもの徒歩探索に比べれば本当にささやかなものではあったけど、「地図の間違い」という面白さと文三ハゲの終末景など、現地調査の面白さを体感できたプチ探索だった・・・と、今になって思う。
【前篇】では微妙に場所を伏せてたけど、最後に改めて地図を。
最終到達点をマークしている。つづら折りもお分かりいただけるかと。
で、スクロールして見ていただくと・・・アラ不思議。やっぱトンネル描いてありませーん(笑)。
このゼンリン地図だけでなく、Yahoo!地図やGoogleマップ、マピオン地図でも、すでにトンネル表記は消えている。けど、未だに地理院地図は間違い続けておりますよ・・・。
ここに騙された人、少なくともあと二人知っています(爆)。
以上、完結。