【2】より続く。
何度目かの右コーナー。
コレをクリアすると・・・
あ・・・
終了のお知らせ。
突如としてアスファルト舗装が途切れ、最後は山の斜面に突っ込む形で道は終わっていた。
とても切り通せる高さの山容じゃない。コレは明らかに、トンネル掘削を前提とした線形だ。
その手前では、沢をコンクリート暗渠で跨いでいる。
調べてみたけど、銘板的なものは見つからなかった。
それにしても、この唐突な断絶感、なかなかくるものがあるなあ…。
さて、トンネルが予定されていたとおぼしきその場所を
よーく眺めてみると…。
うあ!?
なんか穴開いとるぞ!!
未成トンネルが眠ってるとか、そこまで夢見がちなことはさすがに考えなかったが(笑)、なんらかの調査坑とか試掘坑とかのたぐいか?とテンションちょい上昇。
でもなあ。
うーん、わかんなぁい。
ちょっと入り込む気がしなかったんで外から照らしてみただけやけど、人為的な穴なのか自然にできたものなのか、判別しかねた。いずれにせよ、中に大したものはなさそうだったので、深追いせず。
ちょっと入り込む気がしなかったんで外から照らしてみただけやけど、人為的な穴なのか自然にできたものなのか、判別しかねた。いずれにせよ、中に大したものはなさそうだったので、深追いせず。
現地で思い当たるところがあったので、帰って調べてみたら…なるほどやはり。
これは、同業者ならお持ちかもしれない「廃道をゆく3」で、ヨッキれん氏が「酷道バイパスの未成道」として取り上げていた「京都市道小出石大布施線」となるはずだった、一連の道路計画の一部だった。斜め読みで、まともに見てなかった(笑)。
めんどくさいけど、雑なエリア図を作ってみた(笑)。よければ拡大してご覧ください。
大きくいえば、R477の「百井別れ」を含む有名な酷道区間をさくっとバイパスするルーティングとなっているが、コレも大きくいえば「採算が取れない」ということで計画は頓挫。左上の大布施側と、今回ご紹介している百井町の一部は着工済みで、こうした未成部分としてその姿を晒しているのである。事実、この先はやはり三谷トンネル(仮称)で山を抜いて、小出石側へ、という計画だったようだ。
左京区育ちのわたくしとしては不覚なことに今回の未成区間は知らなかったのだが、左上の大布施地区の未成道はけっこう有名?で、全然興味なかった高校生の頃からその存在を知っていた。確かそのときは、「道を作り始めたものの、絶滅危惧種の鳥類の生態系に影響をおよぼすかなんかで工事が止まっている」と聞いていた気がする。
で、今や興味アリアリなのに、この大布施の未成道、まだ探索してないというね(笑)。
ここで、小物感満載で申し上げておくが(爆)、ヨッキれん氏にこのネタを提供したのは、不肖わたくしのはずだ。
懐かしの「廃道ナイト」@大阪の打ち上げでヨッキ氏と話す機会があり、その際に「帰りがてらに見ていけるようなネタはないか?」と(いや、こんなエラそうに言われてないが)。特に未成ネタをご所望だったこともあり、ここ(大布施の未成道)を思い出して教えて差し上げたら、いたく食いついておられた。
まあ実際に見て帰られたかどうかはわからなかったわけだが、いきなり本で記事になっていてたまげた(笑)。
さて、戻りはいつもの走馬灯バージョンで。
改めてこの写真再登場。
ノートさんの停まっているあの道、この計画道路の中のわずかな供用区間であることがわかる。
最後にこの写真。
上の写真の奥がコレ。正面が未供用区間、左へ向かうのが、百井集落およびR477方向への道だ。計画道路上で供用されているのは、わずか100~150mほどだろうか。
不覚にも、こっち方向へは探索に行かなかった。時間がなかったのだが、改めて行く所存。
以上、完結。