平成の御嶽大噴火から2年  | 穴と橋とあれやらこれやら

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初めまして。ヤフーブログ出身、隧道や橋といった土木構造物などを訪ねた記録を、時系列無視で記事にしています。古い情報にご注意を。その他、雑多なネタを展開中。

 
早いもので、あの平成の御獄大噴火から今日でまる2年です。
 
わたくしと御嶽との関わりは、この書庫の過去記事を参照願います。
 
 
もう2年。まだ2年。捉え方は人それぞれでしょう。ひとつ確かなことは、御嶽の頂上一帯は、今も入山禁止措置が続いている、ということ。
 
 
そんな「あれから2年」の今日、個人的に気になるニュースをネットで見ました。
あの日、逃げまどう登山客を受け入れて50名以上が生還を果たした山小屋、「二の池本館」が建て直されることとなり、現在取り壊しの最中だというニュース。
 
 
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コレは通称「二の池の肩」から見下ろした二の池。石柱の示す通り、左上にあと数百m登れば、頂上・剣ヶ峰。正面が二の池、白く見えてるのは雪です。
 
で、池の右側にある建物が、その二の池本館であります。
 
 
 
間近で見ると、こんな感じ。
 
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二の池のほとりの斜面に建つこの山小屋は変則な二階建て、記事によると築50年以上だったということですが、ということはこの小屋(と言うには立派ですけど)、あの1979(昭和54)年10月28日の「有史以来大噴火」もくぐりぬけてきたということになるのですねぇ…。
 
 
平成の大噴火で直径30cmもの噴石がいくつも屋根を直撃して大きなダメージを被った結果、補修しつつ使い続けるのは無理と判断されたようです。
 
もちろんここは非常に重要な小屋なので、来年夏山までには新しい小屋が竣工することになりますが、個人的には感慨深いものがあります。
ここにはよく行ったしお世話にもなったし…。小屋の中で撮った写真もあったはずなんですが、未整理につき見つけられず…(笑)。
 
 
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御嶽頂上周辺の山小屋や社務所は、すべてこの二の池から水を引いていました。各小屋に貯水タンクがあり、残りが少なくなってくると本館に電話して、バルブを開いて水を送ってくれるよう頼む、というシステムでした。最初の写真で本館の手前にある小屋が、各小屋への送水設備が納められた小屋です。
 
大噴火以降は飲用には使えなくなっているらしいのですが、また飲めるようになるのかなぁ…。ここが使えなきゃ、はるばる三の池まで人力で汲みに行かないと行けなくなると思うんやけど…。
 
 
最後に、
 
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御嶽神社の法被を着て、万年雪を滑って遊ぶ若かりし頃のわたくし(笑)。もちろん向こうに見えるのが本館です。
 
 
 
いつか再び御嶽に戻る日には、体力の許す限り、二の池以遠にも足を伸ばそうと思います。新しい「二の池本館」を見るのを楽しみにしておくとします。