家猫『にゃん』と申します 前編 | ねことアートと彩ある暮らし

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今日を愉しむ絵描きのブログ

前記事ではアドバイスや応援をありがとうございました。

 
少し落ち着いたら、
 
『我が家にとっての幸せ猫生活』を模索しつつ、
 
ブログでもお話やご相談ができたらと思っています。
 
さて、今日は念願叶って家猫になることができた、
 
我が家のイケニャン『にゃん』について、
 
出会いから保護に至るまでを書いてみたいと思います。
 
備忘録をかねていますので、長くなります。
 
忙しい方や猫にご興味のない方は気にせずスルーしてくださいね。
 
 
では、はじまりはじまり〜〜
 
初めて会ったのは今年1月中頃。
 
私は毎日近所にある、
 
今は空き家の元叔父宅に雨戸を開けに行っています。
 
その日もいつものように行き、
 
豪快に門扉を開けると…
 
目の前を何かが横切った。
 
それは白黒の猫でした。
 
急に門扉が開いたからビックリしたんでしょうね。
 
次の日もまたその子はそこにいました。
 
でも門扉を開けると怖がるので、
 
『大丈夫、怖くないよ。
そこにいていいからね。』
 
と声をかけながら敷地に入ると、
 
 
おはよう!
元気?
寒いね。
 
声をかけるたびに返事をして、
 
野良猫にしては愛想がいいし、
 
逃げてしまった飼い猫か?と思い、
 
迷子サイトも見てみましたが、とくに見当たらず。
 
この子がいた場所は野良猫さん達には人気の場所で、
 
白い子、黒い子、ブチの子…
 
たくさんの猫さんたちがよく昼寝をしていたので、
 
あまり気に留めず、ほって置きました。
 
 
そして2月のある日、
 
朝行くと、いつもの濡れ縁で横になっていた白黒猫。
 
 
明らかにグッタリしている。
 
私は規則正しく餌やりができるわけではないので、
 
今までも野良猫にエサをやったことはありません。
 
ですが、この時ばかりはただならぬ感じがし、
 
お座布団を敷いてあげると脚を引きづりながら、上に乗りました。
 
そして手持ちのカリカリをあげると、
 
なんとか上半身だけ起き上がっ食べてくれました。
 
どうしても外せない予定があったので、
 
祈る気持ちでその場を後にし、
 
夕方行ってみると、
 
そこには裏の家の飼い猫が偉そうに座ってましたよ。
 
それ以来姿を見せない白黒猫。
 
毎日毎日心配で心配で。
 
それから数週間後、
 
その白黒猫が歩いているのを見かけたんです!
 
すごく痩せていて。
 
初めて会った時はキレイな白と光沢のある黒の毛をまとった、
 
ふっくらとした子だったから別猫かと思い、
 
『ニャン?』と声をかけると、
 
ニャ〜〜ン!と元気に返事をしてくれました。
 
それからはまた遊びに来てくれるようになったのですが、
 
なんせ人懐っこい。
 
スリスリするし、少し屈むと膝に乗ろうとする。
 
さらに部屋の中を覗いてはニャーニャー鳴き、
 
玄関にはついて入ってこようとする。
 
どう見ても飼い猫では?
 
近所の人は口をそろえて、
 
『引っ越しの時置いていったのね』と普通に言う。
 
どうも、ここはそういうことが普通の地域らしい。
 
でも、これでは悪い人の標的になりかねない。
 
とりあえず、近所には『うちで面倒を見ている子なんですアピール』、
 
そして、猫にはいつでも戻って来れる安全地帯と認識してくれるように、
 
ご飯をあげ始め、膝も抱っこも好きなだけしてあげるようにしました。
 
それが3月の中過ぎ、ちょうど出会ってから2ヶ月ほどたった頃です。
 
今まで我が家に迎えた子たちは野良出身。
 
ですが、拾った乳飲み子と里親サイトから迎えた子なので、
 
自分で保護するというのは初めてのこと。
 
そしてチャッピもいるので、
 
もし病気があったら、
相性が良くなかったら、
 
など考え、
 
いろんな方のブログを拝見したりして、
 
外飼いはどうか?とも考えました。
 
が、比較的野良猫をみかける地域柄、
 
他の子が庭に作ったお家に入ってしまったら、
 
その猫の縄張りになり、それこそ来られなくなってしまう。
 
やっぱり室内飼いだろう。
 
が、ここで問題になったのが『野良猫』に対する認識の違い。
 
私は一人暮らしではないので、独断で『飼う』わけにはいかず、
 
当然家族に相談。
 
が、まさかの言葉。
 
『野良猫は外で暮らすのが一番幸せだ』
『自由があって楽しいに決まっている』
 
そういう考えの人もいるかもしれない。
 
ただ、長年猫を飼ってきていて、
 
保護猫団体の方からも直接話をきいた経験のある母から
 
そういう言葉を聞くとは思っていなかったのでとても驚きました。
 
野良猫だって好きで野良になったわけではない。
 
『自由』とは全てが自己責任のもとになりたっている、しかも死ぬまで。
 
いくら話しても平行線なので、
 
半ば諦めつつ、
 
夕方は母が猫が来る家の雨戸を締めに行くので、
 
ご飯をあげることだけお願いしました。
 
すると、懐っこい猫なので、
 
そんな母にも膝や抱っこのおねだりをし、
 
いい関係を築いていったようです。
 
ご飯を食べ終わると、
 
『もう食べたんだから、お家に帰りな』という母の言葉に促され、
 
いそいそと帰って行く猫、人間にとっては物分かりの良い猫。
 
ところが咳のようなくしゃみのようなしゃっくりのようなものを度々するようになったことから、
 
母も保護も考えようか?という気持ちに変わり、
 
迎える準備が始まりました。
 
が、ここでまた言い出した母の言葉。
 
『この際だから(←どの際だよ!)、終活と断捨離をして、家が綺麗になってからにしよう』と。
 
はぁ~?
 
これから暑い夏も来る。
 
土砂降りの雨が降る梅雨も来る。
 
もし病気ならさらに悪化するだろう。
 
そんな中、いつものように白黒猫が晩ご飯を食べ終え、帰って行くとき、
 
いったん振り向いて母に向って『ニャー』一声鳴いて、集落に入って行ったそう。
 
それを見て、『可哀想』と思ったようです。
 
その後、早朝知らないうちの玄関前に座っているのを目撃されたり、
 
少し離れている公園を歩いていたりという情報を聞いたり、
 
『いたぞー』と近所の小学生の男の子たちが何かを追いかける声を聞いたり。
 
さらに近所の人から『家に入りたがらないの?』と聞かれた時には、
 
『入りたそうだけど、ダメよというと入らないで待ってるから』と答えると
 
『可哀想だね』といわれ、かなり心に刺さったようです。
 
しかし、すぐにでも保護したい私となかなか決断しない母の間で答えが出ないまま数日。
 
結果、
 
『私は明日にでも保護したい。
後はお母さんの心ひとつです。
気持ちが決まったら教えてください。
保護をする意思があるのなら。』
 
『むやみに答えを伸ばし、
結果なくなってしまう命もありますから
そういう現実を念頭に置いて決断してください』と。
 
どうもこの言葉にはNOと言えなかったようで、
 
翌日捕獲を実行することになりました。
 
しかし、いくら馴れているとはいえ素性の知れない野良猫。
 
ちゃんと来てくれるのか?大人しく捕まってくれるか?分からない。
 
もし捕獲に失敗したら、二度と来てくれないかもしれない。
 
その失敗により、家猫になれたかもしれない猫生を奪うかもしれない。
 
いろいろな思いが頭をよぎりましたが、
 
女は度胸!やるしかない。
 
そして運命の6/6を迎えます。
 
 
~後編に続く
 
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