昨日からお彼岸が始まり、今週末は秋分の日。
昼間と夜の長さが同じになる。
あの世(彼岸)とこの世(此岸)が最も通じやすくなる日。
そんなお彼岸の頃に1週間だけ咲く花が彼岸花。
またの名を曼珠沙華、死人花、地獄花、捨て子花、幽霊花など。
何だかとても不吉な名前。
この花は全草(花・葉・茎・根)有毒。
もし食べてしまったら…、二度と目を開けることがないかもしれません。
そしてその毒があるからこそ動物が近づかず、
土葬の時代には好んで墓標として植えたとか。
そんなこともあるからでしょうか、不吉な別名があるのは。
でも、その成長過程は興味深い。
まずは花が咲き、茎がのび、花が散って茎も絶える。
すると球根から葉が生えてくる。
この逆行した成長が不吉とされたのかもしれません。
また、あの毒々しいまでの赤さと佇まいが
かつての日本人には好まれなかったためかもしれません。
でも私は大好きです。
燃えるような赤にすっと伸びた緑色の茎。
そして何よりそのシルエットがたまらない。
なぜか。
興味津々の時の猫のヒゲに見えませんか?