先程、朝方書きました、「ファーストキス」に関するブログに対して、オープニングに出てくるベビーカーについて、コメントを頂戴いたしました。


なぜ、お母さんは、電車を待っている時に、ベビーカーがあるのに、最前列に立っていたのかと。


その方も、それを言ってしまっては、映画にならないことはわかっておりました。その通りなのですが、古い映画ファンなら、お気付きだと思います。


「第三の男」のエンディングと、ベビーカー、すなわち乳母車は、描きたくなりますって。


乳母車は、「戦艦ポチョムキン」です。エイゼンシュテインです。あの映画のなかの乳母車は、私も鮮明に覚えております。高校時代に見ましたが、衝撃を受けました。


だから、世界中の映画人は、どこかにオマージュをぶち込みたくなるのです。一番わかり易いのが、ブライアン・デ・パルマ監督で、「アンタッチャブル」で、あちらはまんまやっておりました。


今回の「ファーストキス」が、オマージュかどうか、確信は持てませんが、「戦艦ポチョムキン」も、「アンタッチャブル」も、今回の「ファーストキス」も、全部駅なのです。


だから尚更、私はオマージュだと感じたのです。違っていたら、ごめんなさい。素人の勝手な妄想です。

先日、WOWOWで、「ファーストキス」が放送されました。脚本、坂元裕二、監督、塚原あゆ子という、今や夢のようなコンビです。


坂元裕二の作品といえば、私など「怪物」以来です。ネットフリックスと5年契約を結んだはずですが、私が見たのは、「クレイジークルーズ」という作品だけです。だから坂元作品は、本当に久しぶりなのです。


しかも!松たか子と松村北斗ですよ。こんなそそる座組みは、そうはありません。


松たか子扮するカンナと、松村北斗扮する駈は夫婦なのですが、駈が亡くなったところから、ドラマは始まります。


ふたりの関係は、すっかり冷え切っており、離婚することが決まっておりました。そんな時、駈は、駅のホームで電車を待っているとき、線路に落ちたベビーカーを助けて、電車に轢かれて即死するのでした。


ある日、カンナは高速道路を走っている時、不思議なことに遭遇します。その日は、高速で大きな事故があったのですが、あるところから、カンナは過去に着いてしまうのです。


そこは、15年前の、カンナと駈が出会った日でした。彼女が駈に話したことで、現代の写真が変わっており、カンナは過去が変えられることに気付きます。


そこで、カンナは、何度も何度も出会った日に行き、何とか事故に遭わないようになることを試みるのですが、いつ現代に戻ってきても、そこに駈はおりませんでした。


自分が出会わなければ、事故に遭わなくなるという結論に達したカンナは、意を決して駈に未来の彼の運命のことを打ち明けます。


ここから先は、映画を御覧頂くしかないのですが、さすが坂元裕二です。細かな描写、些細な台詞が、様々な意味を持っております。かき氷、靴下、柿の種、トウモロコシの皮、ポラロイドカメラ、そして、坂元裕二といえば、なんと言っても手紙です。


松たか子は勿論ですが、松村北斗は良いキャリアを積んでおりますね。彼と目黒蓮は、役者として事務所の2本柱です。


タイトルのファーストキスの意味も含め、坂元ワールドを堪能いたしました。





昨日の、ナショナルリーグの優勝決定シリーズは、試合後も驚愕の声が溢れておりました。


それは、世界中の野球ファンのみならず、メジャーリーグの現役のプレイヤーや、レジェンドと呼ばれる、かつてのスーパースターにも拡がっております。


デレク・ジーターやペドロ・マルティネスなど

も絶賛しておりましたが、かつて日本からやってきた二刀流を、アメリカ中が嘲笑いたしました。リトルリーグではあるまいし、日本ならまだしも、世界最高峰であるメジャーリーグで、通用などするわけがないと、大バッシングを浴びせたのです。


私はこのブログに、彼は天才で、いずれ世界が驚愕すると、何度も何度も書きましたが、反応はほとんどありませんでした。7年ほど前のことです。


私が昨日読んだコメントのなかで、最も感動したのは、ムーキー・ベッツでした。


かつて、WBCの決勝の前に、大谷翔平は、ベッツの名前を出して、今日だけは憧れるのをやめましょうと、激を飛ばしました。


そのメジャーリーグのスーパースターであるベッツが、こうコメントしたのです。


「いつか、私は、息子にこう自慢するだろう。パパは、あの大谷翔平と一緒にプレーしたのだよ、と」。


泣きましたね。


彼はすでに、メジャーリーグのプレイヤーから、尊敬の対象なのです。


私も、大谷翔平のプレーを、リアルタイムで見たことを、いずれ誰かに誇ると思います。


不世出のスーパースターを、見たのだと。