しばらく、サナエちゃんのことは書かなくても良いと思っておりましたが、まあ次々とやらかしております。


特に、自分が一国の総理大臣であるという意識が低すぎます。それでいて未だにSNSに投稿を繰り返しておりますから、炎上ネタがなくならないのです。


今回は、国際会議に出席するにあたって、マウントをとる服を用意しなければと書き込んでおりました。


マウントですよ。チンピラですか?だいたい、マウントをとる服って、どんな服ですか。特攻服でも着るつもりなのでしょうか?


それでも、官邸では、サナエちゃん内閣を、ロケットスタートと評しておりました。そりゃ確かにロケット並みですが、寧ろ逆噴射です。だってまだ、総理大臣になって、たったひと月足らずなのです。支持率が高いとはいえ、これだけやらかして、ロケットスタートもくそもないでしょう。


円安はどんどん拍車がかかり、航空業界、ホテルなどの観光業界は、中国のツアーのキャンセルにより、膨大な損失が出ております。


オーバーツーリズムも収束するし、迷惑行為も減るから、願ったり叶ったりと称賛している方々もおりますが、受けた打撃は尋常ではありません。この騒動が長引けば、倒産するところだった出る可能性があります。なんにも悪いことをしていないのにです。

 

今まで、サナエトレードなどといって、彼女が就任したことによる、経済効果を称賛するメディアもありましたが、だったら、このひと月で、彼女が産み出した損失を調査すればいい。


海産物の輸入停止もありますから、ヘタをすると兆のつく金額が失われているかもしれません。大した経済効果です。


シンパたちが、自民党の最終兵器のように持ち上げ、用意された神輿に乗っかり、神にでもなったと思ったのでしょうか?


端的に言えば、総理の器などではなかったということです。

これは、なかなかしんどい映画でありました。何せテーマが、生活保護と貧困ビジネスです。


いま、注目されている、城定秀夫監督の、「悪い夏」です。


北村匠海扮する佐々木は、市役所で生活保護を担当しておりますが、一癖も二癖もある保護受給者に手を焼いております。彼が担当している、竹原ピストル(好演)扮する山田など、仮病を使い延々と受給を繰り返しておりした。


河合優実扮する愛美は、シングルマザーで、やはり保護を受けているのですが、毎熊克哉扮するケースワーカー高野に、生活保護を受給させる代わりに、保護費の一部と、肉体関係を求められておりました。


そこに、窪田正孝扮するリュウが目をつけ、高野を脅して貧困ビジネスに利用しようと考えます。しかし、高野の不正は、佐々木にばれており、辞職してしまいます。


リュウは、今度は佐々木に目をつけ、嫌がる愛美を使って同じ手段で佐々木を誘惑し、現場を映像に撮って脅かし、リュウが見つけてきたホームレスなどを、優先的に生活保護を受けさせ、認可がおりると、何割かをピンハネしておりました。


とになく、まともな人間がおりません。佐々木は、まだまともだったのですが、リュウに脅かされて不正に手を貸してからは、完全に闇に落ちます。


北村匠海と河合優実といえば、「あんぱん」の義理のきょうだいですが、朝ドラとは真逆のキャラを見事に演じております。


そして、何といっても窪田正孝です。反社でありながら、アタマが働き、それでいて極めて粗暴というリュウを、同じく朝ドラで主役を張った窪田正孝が演じるのですが、悪役の彼が素晴らしい。


決して楽しい映画ではありませんが、リアルな生活保護の闇の部分を、かなり踏み込んで描いております。








いま、山田太一の「高原へいらっしゃい」の再放送を見ておりますが、八ヶ岳のばあちゃんを演じている、北林谷栄さんに見とれております。


元々、とんでもなく巧い方だと、リアルタイムで見ていた時から思っておりましたが、この時、北林さんの年齢を知って、愕然といたしました。


65歳、今の私と、ほぼ一緒なのです。ドラマで見た感覚では、80近くにしか見えないのです。


それでいて、ほぼ同時期に、倉本總の「前略、おふくろ様」では、深川の老舗料亭の大女将も演じているのです。こちらは、生粋の江戸っ子の設定ですから、品もあるし、着物の着こなしも隙がありませんでした。


一方、「高原へいらっしゃい」では、八ヶ岳のばあちゃんです。どこから見ても、田舎の農家のばあちゃんです。見事なまでの演じ分けです。


今、65歳の女優といえば、浅野ゆう子、黒木瞳、美保純、室井滋あたりですから、おわかりでしょう。老け方が尋常ではないのです。大竹しのぶが年上なのです。


いま、こんなばあちゃんを演じられる女優は、私はほとんど思いつきません。大方斐紗子さんくらいですが、彼女は86歳です。当時の北林さんより二十も上なのです。

 

そりゃ、おばあちゃん役がいないわけです。


※ちなみに、「高原へいらっしゃい」では、ここのところゲストが続々と登場しておりますが、それが、西田敏行、杉浦直樹、金田龍之介ときて、今度は津島恵子が出てまいりました。


三谷幸喜など、明らかにこのあたりのドラマを、ヒントにしているなと感じました。