昨日のロバート・レッドフォードの訃報に関するブログには、本当にたくさんのコメント、メッセージを頂戴いたしました。それぞれに、それぞれのレッドフォード作品があったのだと、改めて思いました。


では、私にとってのレッドフォード作品は何か、これを一晩考えました。フィルモグラフィーを見ましたが、やはり結構見ております。レッドフォードのピークの頃、私は高校生だったので、尚更です。


特に、キネマ旬報に投稿した私の文章が、結構大きく掲載されたのもレッドフォードのとある映画が表紙の時だったので、余計に思い入れがあるのです。その号だけ二冊持っております。私が大学生の時のことです。


では、私の独断に基づく、私だけのレッドフォードベストファイブです。


「スティング」


これだけは、動かしようがありません。映画史に残る大傑作です。監督のジョージ・ロイ・ヒルの到達点で、このあと、どれだけの作品が、この映画に影響を受けたかわかりません。


「明日に向って撃て」


「スティング」同様、ポール・ニューマンとの共演、監督はジョージ・ロイ・ヒルですが、これまた外すわけにはまいりません。木漏れ日のなかを、キャサリン・ロスと自転車に乗るシーンの美しさは、見なければわかりません。ラストの潔さ、「俺は泳げない」という台詞の意味、こんな映画ありませんよ。


「大統領の陰謀」


実話ですからね。ウォーターゲート事件を、モデルではなく、全て実名で描いております。ダスティン・ホフマン、ジェイソン・ロバーズ、ジャック・ウォーデンと、出てくる役者が、本当の記者にしか見えないのです。


「追憶」


レッドフォードは、自身が名優、スーパースターなのですが、こうやって並べると、名だたる名優と共演しております。この作品では、バーブラ・ストライサンドです。軍人と共産主義者の恋というのが凄い。これは、今見たほうが堪えると思います。ラストで、まだ街角でビラを配っているバーブラがぐっときます。主題歌もスタンダードになりました。


「ナチュラル」


これも良かった。プロ野球選手のいわゆるオールドルーキーのお話で、撃たれたために35歳になってデビューするのですが、これがレッドフォードにぴたりとはまっておりました。確か実話のはずです。


そして、もう一本、これは私が、今一番見たい作品です。


「大いなる勇者」です。


私は、この映画を、完全なかたちで見ていないのです。テレビの吹き替えで、相当カットされていたと思われます。


レッドフォードの出で立ちが凄いのです。自然に魅せられて、都会を捨てたヒゲ面の猟師の役なのですが、それでもやはりかっこいいのです。これはぜひ見てみたい。


こんなラインナップで、BSのNHKが追悼放送してくれたら、こたえられませんけどねえ。WOWOWよりも可能性が高いと思います。

ネットニュースで、日本テレビのドラマの惨状のことが書かれておりました。特に、名作をいくつも産み出した、水曜10時枠の迷走は、もはや末期症状と言えるものでした。先日、放送を終えた、「ちはやふる」も、視聴率は酷いものでした。


「mother」を始めとする、坂元裕二の名作の数々は、この水曜10時の枠から産まれました。時間帯は違いますが、宮藤官九郎も、「ゆとりですが何か」を書いておりましたし、福田雄一の「今日から俺は」は、馬鹿馬鹿しいのですが、全部見ました。


今では、私の好きな脚本家は、誰も日本テレビでは書きません。あれだけ書いていた金子茂樹も、最近はご無沙汰です。残ったのは、ただサプライズだけを連発させるような代物や、風呂敷を拡げるだけ拡げて、あとは知ったことではないみたいな代物、要するに、バラエティだかドラマだかわからないようなものばかりなのです。


出演者を一旦全て顔を隠したドラマも始まりますが、奇をてらえば良いというものではありません。そんなことを勿体つけたところで、どうなるというのでしょう?


原作を蔑ろにするなど、最近の日本テレビのドラマは、ネガティブな印象ばかりです。バラエティに寄せ過ぎたつけが、今回ってきております。


※「ちはやふる」は、後半見ておりましたが、きちんとしたドラマでした。これでも視聴率は取れなかったのですね。



テレビは、視聴者に見てもらえなければ、意味がない。それはわかります。


でもね、ロバート・レッドフォードですよ。間違いなく世界の映画史に残る名優ですよ。


その名優の訃報が、どこぞのアイドルがイベントに参加しただの、そんなニュースの後ですか。


わかりますよ。フジテレビは、「鬼滅の刃」の興収が、日本歴代2位になっただの、TBSは、世界陸上の話題でもちきりだの、事情はわかっております。


それでも、世の中には敬意というものがあるではないですか。露口茂さんの訃報の時も感じましたが、かつての名優に対して、日本のワイドショーはあまりに冷たい。


結局、現場のスタッフが、その偉大さをわかっていないのだと思います。知らない方もいるでしょう。


けれど、私の今日のブログなど、大変なアクセスになっております。コメントもたくさん頂いております。そして、それぞれに、それぞれのレッドフォードがいるのです。


せめて、今日くらいは、ロバート・レッドフォードという稀代の名優のことを、悼みましょうや。


※どこぞのバカな監督が、また好投している先発ピッチャーを変えて、ボロ負けしました。今回は大谷で、なんと5回までノーヒットなのに変えました。案の定、変えた途端ボコボコに打たれましたが、もはや驚きもいたしません。


ノーヒットに抑えて、ホームランを打って負けるなら、これ以上、どうせえっちゅうねん、と、思っていたら、そこに例のお蕎麦が届きました。たった2日で届くのですね。しかも送料無料です。


これで少し、期限を直します。