先程書きました、「もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう」ですが、初回視聴率が明らかになりました。


5,4%です。さすがに驚きました。


あれだけのキャスティング、三谷幸喜の脚本、満を持しての1日スタート、これでこの数字です。


先程のブログで、ある方からのコメントに対する返信に、視聴率的には厳しいだろうと書きました。しかし、いくらマニアックなドラマ好き向きとはいえ、わずか5%台とは思いませんでした。


私がわかる理由は、ひとつだけです。あまりに分かり辛い。あの時代をリアルタイムで知っている私たちには、まだとっかかりがありますが、近い時代を扱った、「不適切にもほどかある」と一番違うのは、わかりやすさなのです。


あまりに多い登場人物を、交通整理しているうちに、1時間半は終わってしまいましたが、その1時間半が、私ですら長く感じました。


これが大河ドラマのように、一年かけて描くならまだわかります。しかし、3カ月で終わってしまう、わずか10回程度の作品で、勿論無駄なキャラクターはいないのでしょうが、さすがに初回にあれだけの人数を突っ込むと、見やすいとは言えません。


恐らく、これから消えていくものへの挽歌なのでしょうが、ストリップ、ぼったくりバー、アングラ演劇など、あまりにマニアックです。これらを懐かしく思い、理解出来るのは、私同様、還暦以上の年齢の方くらいです。


視聴率は、これ以上下がらなければ御の字だと思います。





三谷幸喜が、NHK以外では、本当に久しぶりに書いた連ドラ、「もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう」が始まりました。


1984年の渋谷、八分坂が舞台ですが、もろ道玄坂の百軒店です。WS劇場は、道頓堀劇場がモデルでしょう。


いきなり、ジャンジャンとおぼしき小劇場で、菅田将暉扮する、演出家の久部が劇団員から吊るし上げれております。当時は、わけのわからないシュールな芝居が、あちこちで演じられておりました。


初回は1時間半で、次から次へとキャラクターが登場するため、かなり忍耐が必要です。私も、三谷幸喜でなければ、リタイアしたかもしれません。


二階堂ふみ、浜辺美波、神木隆之介、小林薫、坂東彌十郎、小池栄子、菊地凛子、野間口徹、シルビア・グラブ、市原隼人、井上順、それに堺正章や渡辺謙も、こっそり出演し、他にもいわゆる三谷組が総出演です。


ペログリーズという、いかにも怪しいスナックで、二階堂ふみ扮する、やたらとエロいリカに、久部はぼったくられます。


この店の名前に、何人反応したでしょうか?田中康夫の、「東京ペログリ日記」、わたくし愛読しておりました。


元ダンサーだったリカは、踊り子がばっくれた穴を埋めるため、ステージに立ちます。それを見ていた久部が、スポットライトをかってでるところで、初回は終わります。


ストリップ劇場で、ダンサーの小池栄子が裸にならないなど、おかしなところもありましたが、当時の渋谷の胡散臭い部分は、よく描かれておりました。


何せ登場人物が、今の連ドラではあり得ないほど多いため、交通整理が大変でしたが、次回からかなりすっきりするでしょう。ドラマとしては、これから次第です。


※コント赤信号がモデルとおぼしき芸人コンビを、バイきんぐの西村と、ラバーガールの大水という、プロにわざわざクソ面白くないコントを演じさせるというのも、三谷幸喜らしいと思いました。


野間口徹が、今までの集大成のようなキャラを演じており、あの海千山千の面子のなかでも、かなり光っておりました。それと意外や、アン・ミカです。まさか、ピークを過ぎたストリッパーの役とは思いませんでした。


また、エリマキトカゲやポケベルなどの当時流行ったものや、あの頃の渋谷の光景がエンディングで映りますが、あの頃確かに、私もそこにいたのです。

ネガティブなことを書いたほうが、注目を集めるのでしょうが、「ばけばけ」のオープニングが、色々言われております。


クレジットの文字が小さいというのです。確かにその通りです。歴代の朝ドラのなかでも、トップクラスに小さい。


ただね、今回の「ばけばけ」のオープニング、実はとても良いのです。私など、ハンバー・ハンバートの曲が聴きたくて、つい朝から見てしまいます。


そして、今回のオープニングは、珍しく動画ではありません。主人公ふたりのスナップショットなのですが、それがたまらなくいい。画像から温かさが伝わってまいります。


いま、オープニング、エンディングに拘らず、クレジットは、流れるスピードがやたら速かったり、ひとつの画面のなかに、ほぼ全員をクレジットしたりと、録画でもしていなければ、全く読み取れないものが増えております。


文字の小ささを指摘するのも良いですが、いいところもたくさんあります。そちらにも目を向けても良いのではないですか?


※朝ドラのように、半年もの長丁場の場合、つかみはとても大事ですが、大半は子役スタートになってしまいます。今回もそうです。


この子役パートで、見るもののの心を掴むのは、なかなか大変です。主要人物がさほど登場しないからです。


「あまちゃん」が、巧みだったのは、子役パートがなく、いきなり北三陸の海女さんが大挙登場して、東北弁をテロップ入りでまくしたて、それだけで私などは、心を鷲掴みにされました。


「ばけばけ」は、テンポは良いので、いつ高石あかりに切り替わるかです。