本日、ドジャースは、レギュラーシーズンの最終戦で、敵地のシアトルで、マリナーズとのインターリーグでした。


先発はカーショーで、ポストシーズンでの登板が予想されておりますが、レギュラーシーズンでは、本当の最終登板でした。


5回を投げきり、そこそこ差がついたので、勝ち投手の権利もつき、そこで降板かと思いましたが、6回も続投でした。


100球近く投げていたため、なぜ?と思いましたら、実に粋な計らいが待っておりました。


6回の先頭打者を打ち取ったところで交代になったのですが、マウンドに向かったのは、ロバーツ監督ではなく、なんと!フリーマンだったのです。


そのために、フリーマンは、前の回で代打を送られていたのです。そうです。ベンチにいなければ、交代の指示に、マウンドにはいけません。


マウンドで二人は抱き合い、スタジアム全体から、敵味方関係なく、万雷の拍手を浴びながら、カーショーは降板いたしました。


こういうところです。アメリカは、アスリートに対するレスペクトがまるで違います。私など、朝っぱらからその光景を見て、たまらなくなりました。


しかも、明後日から、ドジャースは、レッズとワイルドカードが決まりましたが、そこにはカーショーはベンチに入らないことが発表されました。先発は、スネル、山本、そして大谷です。


ふたつ勝てば、勝ち抜けです。ならば山本は使わないわけにはいきません。スネルと山本、どちらがで落としても大谷がいる。一番後ろにカーショーはいませんが、ポストシーズンを続けて、またカーショーと野球をするという大義名分があれば、選手が発奮しないわけがない。しかも、佐々木朗希は、どうやら復活したようです。


私は、レギュラーシーズン終盤の状態では、ドジャースはとても勝てないと思っておりましたが、シーハンやグラスノーまでブルペンに回すという噂もあります。それなら、ドジャースは負けようがないでしょう。


まずは明後日です。



「昭和元禄落語心中」について書きますと、たくさんのコメントが寄せられます。その理由が、昨日の回で、改めて理解できました。


第六話、「心中」です。これは凄かった。ドラマのキーポイントになる回でした。


岡田将生扮する菊比古は、山崎育三郎扮する助六の居場所を知り、大政絢扮するみよ吉の故郷の温泉地にたどりつきます。


菊比古は、助六に落語の世界に戻ることを勧めます。自堕落な生活を変えさせ、仕事につかせ、一緒に働いて借金を返済させます。菊比古は、真剣に助六に、名跡である有楽亭八雲を継がせるつもりでした。


菊比古は、助六の娘である小夏に、「野ざらし」をせがまれますが、そこに助六が現れ、二人で「野ざらし」を演じます。この時の菊比古は、ぞくっとするほど色っぽいのです。二人の掛け合いも絶品でした。


旅館の主のはからいで、温泉旅館の大広間で落語二人会が決まります。菊比古は先輩である助六にトリを譲りますが、そこで助六は、「芝浜」を演じます。それはまさに、いまの助六の姿でした。二人会は、大成功でした。


助六も、東京に戻り、落語に復帰することを決意しますが、みよ吉は反対します。みよ吉は、やはりかつての恋人である、菊比古のことが好きでした。


そこから先は、ドラマを観てもらうしかありませんが、その後の岡田将生の活躍を予見するような素晴らしさです。


何より、落語のシーンも見事です。これは、山崎育三郎もそうなのですが、きっちり本職に指導を受けていることがわかります。このドラマのように、落語を役者が演じる場合、普通はもっと短いものです。しかし、この作品においては、かなり長めなのです。しかも、演目も多い。


みよ吉との絡みも、実に色っぽい。岡田将生は、元々端正な顔立ちをしておりますが、そこに色気まで加われば怖いものなしです。


あの顔立ちでありながら、「悪人」のように、ジゴロのような悪役も演じております。最近の「ゴールドボーイ」もそうでした。それでいて、「大豆田とわ子と三人の元夫」のような、面倒くさい理屈をこねるキャラも平気でこなします。


近い打ちに、大河ドラマでも主役か、それに近い役で起用されるでしょう。私は、再来年の「逆賊の幕臣」だと思っております。以前も書きましたが、彼の勝海舟が見てみたいと、心から思います。


このドラマで、江戸弁もいけることがわかりましたので。