先日、小泉今日子の還暦記念コンサートが、WOWOWで放送され、それに併せて彼女の映画も何本か放送されました。


私は、三本録画しましたが、「トウキョウソナタ」は、後半の展開が強引で、「空中庭園」は、私好みの内容ではなく、どうしたものかと思っておりましたら、ようやく好みに近いものを見ることが出来ました。


「グーグーだって猫である」です。監督、脚本は犬童一心。


小泉今日子扮する漫画家、麻子は、愛猫のサバが亡くなり、スランプに陥っておりました。そんな時、ペットショップで出逢うのが、グーグーと名付けられる猫です。


これはね、とにかく舞台である吉祥寺です。私が知っている吉祥寺の風景に溢れております。井の頭公園、焼き鳥のいせや、パルコ、ロンロン、ハモニカ横丁、ユザワヤ、ドスガトス、ペパーミントカフェ、肉のさとう、わたくし、ほぼコンプリートです。


それに楳図かずお!吉祥寺といえば、何といっても楳図かずおです。


物語は、麻子と、上野樹里や森三中扮するアシスタントを中心に、淡々と展開するのですが、その舞台が吉祥寺の場所やお店なのです。これは、吉祥寺を知る者としては、たまりません。


猫好きには勿論ですが、吉祥寺を愛する方には、お薦めです。





 


「Tシャツが乾くまで」は、リアルタイムでの放送時は、予告が一切ありません。これは徹底しております。


松山ケンイチ扮する充は、生きておりました。以前にも一度電話があり、生存していることは間違いないのですが、昨日の回では、蒼井優扮する咲子と、かなり長く電話で話し合えました。


生方美久が、大胆だと思ったのは、ドラマの半分とまでは申しませんが、かなりの時間が、咲子と、中島歩扮する樹生の会話なのです。これはなかなか出来ることではありません。


さらには、咲子と充の電話のシーンです。充は声だけです。そう、実質は咲子のひとり芝居です。この時の蒼井優は圧巻です。


また、このあたりの描写は、彼女が目標とする坂元裕二がやりそうなことです。しかし、綿密な脚本と演出、さらにはそれを演じきれる役者でなければ、だらけてしまうし、何より画が保ちません。緊張感と適度な緩さ、これが絶妙です。


以前、このドラマの設定は、一歩間違えると、いっときの韓国ドラマのようになってしまうと書きました。そうはなっておりませんが、ある意味スレスレのところを狙っております。昨日のラストなど、まさにそうです。あれがピザ屋ではないことは、直感いたしました。


恐らく来週、なぜ充が失踪に至ったかが明らかになるでしょう。これは見ものです。


※充は、咲子と電話をしたいのなら、喫茶店ではなく、直接携帯にかければいいじゃねえかと思いますが、ドラマはこうでなくては。


あ今、ドラマについて、何でも考察、考察と、まあ質面倒くさいことになっております。


あのね、私は私なりに真剣にドラマを見ております。けれど、これは何度か書きましたが、例えば「VIVANT」において、やれイヤホンが違うだの、倒れ方がおかしいだの、そんなことをいちいち気にしていたら、ドラマなど見ていられません。


今は、阿部寛扮する、公安の野崎の裏切り者説が、しきりにネットで流れでおりますが、別にそれは構いませんが、今までの流れと整合性が取れるのですね?ということです。


風呂敷は拡げたら、畳まなければなりません。大きく拡げれば拡げるほど大変です。今まで、野崎は、ずっと堺雅人扮する乃木を助けてまいりました。それこそ、命がけです。そのことを、どう説明するのでしょう?


だから私は、「団地のふたり」や、「しあわせは食べて寝て待て」のような作品に惹かれてしまうのです。なーんにも考えなくても、きちんと頭に入り、それでいてドラマとして、実にきちんと組み立てられております。


普通に、楽しめればそれでよいのです。