舞台「明地幹億の妄想リーズニング【溶糸】」18/02/09 ジュルネ 感想 | イベント参戦日記

イベント参戦日記

イベント参戦日記出張版(mixiとほぼ同内容)

@APOCシアター

 

初の疾駆猿さんで、VAGUENIGMAシリーズ初体験でした。

 

--------------------

キャスト

 

牧野 純基:明地幹億(アケチミキヤス) 明地探偵事務所指導探偵

松木 わかは:黒冠木桂(クロカブキカツラ) 明地探偵事務所探偵

 

本倉 さつき:結城牡丹 直裄の妻で中学教師

妻木 尚美:甘粕綸子(アマカスリンコ) 保険会社社員、牡丹の母

那須 美奈子:桐生詩織 中学教師。姫丸からセクハラの被害を受けている

中野 貴文:姫丸勝雄 中学教師

大川 篤史:結城直裄(ユウキナオユキ) 牡丹の夫で会社員

 

青葉 彩花:打枹綴美(ウチバチツヅミ) 中学生。紬の友達。

角田 拓真:棹胴紘度(トウドウコウド) 中学生。紬の友達。

池永 里穂子:結城紬 牡丹と直裄の娘。中学生。

 

三浦 沙織:篝縫緋(カガリヌイ) 突如東京から姿を消した犯罪者?

石毛 元貴:宍戸玄騎(シシドゲンキ) 警察

義積 雄大:萩梠秋楽(ハギノキアキラ) 警察。宍戸の部下。

 

齋藤 伸明:サッド・ワースト・デイ(SWD) 犬の守り神?

林 真由美:フライディ・ザ・サーティーンス(F13) 猫の守り神?

望月 光:拍子木小僧(ヒョウシギコゾウ) ?

--------------------

あらすじ

 

立国家となり、敗戦からの復興で大躍進を遂げる事になる日本。

たった一つの事件が38年の時を経ても人々の心を揺るがす事は、時代の流れからも明白な事実だ。

1959年、女学校の殺人予告事件に挑む明地百華(アケチモモカ)。

1997年、百華の息子であり指導探偵として事件に臨む明地幹億(アケチミキヤス)。

異なる時代を生きる二人の探偵が、人間の闇から起きる難事件に挑む!

 

--------------------

97年が舞台の作品ということらしく、黒冠木は広末を歌って(そういえばわかはさんの歌声初めて聴いたかも?)

コウドはスピッツ弾いてました。

 

展開としては

中学校でセクハラ教師を殺そうとする若手教師がいて、事件を起こしたり

そこの教師の夫が探偵に妻の生き別れた母親を探してほしいと頼み、

無事再会したものの愛情を注がれていないと感じていた娘に取りいった犯罪者に侵入され

一家で襲われるもののそれを探偵が助け出す。が、犯罪者は姿を消してしまう。

と、まぁざっくり言うとこんな感じの2時間ドラマっぽい展開っちゃ展開なんですけど、

そこに守り神みたいな存在が登場することでファンタジーというか不思議な世界観を形成してるのかな、と。

 

色んな時代の人物を主人公にしたシリーズものらしいので、

その時代同士を繋ぐ存在なのかもしれないですね。

例えば、百華の話には拍子木小僧がそのまま同じ役者さんで出てきたみたいですし、

作中で語られていた甘粕綸子の本名と、牡丹の父親(つまり甘粕綸子との間に子供を作った人物)が出てきたらしいので、2人の馴れ初めみたいなものが語られていたりもしたんでしょうかね。そもそもミキヤスがモモカの息子ですしね。

明地探偵事務所らしいので社長がそのモモカなのかな。

 

--------------------

箇条書き感想。

 

牧野さん:男勝りな黒冠木に振り回されてるのは可愛かったし、指導探偵だからあまり外に出たくないと言いながら事件に巻き込まれていくのも良かったし、いざとなったら戦ったりする格好良さもあって良かった。そんな難しい人物像も牧野さんにピッタリはまってて素晴らしかった。

 

松木さん:金髪で革ジャン着てて礼儀も何もないような女性だけど、それはそれで格好良くて。探偵だからじゃなくてそこに困ってる人がいるから助けたいというようなことをボソッと呟くその正義感もまた格好良かった。

わかはさん的には紙天使のシオンあたりから続くイケメンキャラですが、ますます磨きがかかっていて、それが黒冠木をますます輝かせているような感じ。シリーズものということでまた黒冠木なわかはさんが観れるといいな、と。

 

本倉さん:学年主任で中学生の娘がいる女性。なんかとてもリアルな中年女性というような。2時間ドラマには欠かせない!みたいな。本当に上手かった。紬をビンタするのとかどこかの本当の家族喧嘩を覗いているような。本当の意味で大人な人。

 

妻木さん:飄々とした保険のおばさん。かと思いきや、実は牡丹のお母さんということで。1時間半の作品なので説明がそれほどなくて唐突というか説明不足な感じも否めなかったけどこの役にピッタリはまった役者さんでした。

 

那須さん:弱いけど、腹の中では相当何かを溜めこんでいて、あとはこれはセクハラかもしれないんだけど、なんかちょっかいかけたくなるのもわかるような雰囲気の幸薄そうな美人。全く違った役でモモカ編で出てたらしくて、それも観てみたかった。

 

中野さん:超イヤな奴w 2時間ドラマとかで最後に主人公にギャフンと言わされるような人。まぁ桐生に刺されてしまったんだけど。でもその嫌らしさ、後姿(席的に桐生への過剰なボディタッチは後ろから観てた)からも感じさせるのって凄い(良い意味で)。

 

大川さん:たぶん内弁慶。だけどたぶん尻にひかれてる。なんていうかそんなどこか頼りない感じが出てた。でも妻の母親を見つけ出して家族をやり直したいという気持ちは良いなと思うけど、娘の誕生日を忘れていたのはちょっとな。

 

青葉さん:紬の大切な女友達なんですけど、コウド相手にはちょっと冷たい。こんな女の子いるいる!って感じの子。何故か中学生には見えなかったけれど(髪型のせいかなぁ)

 

角田さん:ホームズの世界では警察官だったけど、今回は中学生。彼もやっぱりこんな男の子いる!って感じの。未来のスターとか自分を例えちゃえるそんなかわいらしい男の子(笑)でもきっと落ち込んだときにはとても助かる存在なんだろうな。

 

池永さん:いくつか知らないけど、彼女は中学生に見えたな。裏ヒロインみたいな。(いや表ヒロイン誰だろう。黒冠木? ん?)悩んでる感じとかとても良かったけど、それが原因で家族を危険に晒してしまうのがまた。でも最後は死を間近で感じて、家族への愛を想い、やり直し始めることが出来たということで結果的には良かったのかな、と。彼女の成長が続編でも観れたらいいんだけど、2時間ドラマでいったらメインゲストといったところだろうし、難しいかなあ。

 

三浦さん:カガリヌイ。とても良かった。最初探偵を追いかけてる謎の人物かと思ったら、ワクワクを追い求める快楽犯というか。「無理ゲーのほうが楽しい」みたいな。そんなイカれた感じなのに、言葉遣いだったりはちょっと優しいというか女性らしさもあったりして、だからこそ余計怖いみたいな。この方の演技、声、全部良かったです。しかし、あのスタンガンは小道具?まさか本物じゃ、ないよなぁ。でもバチバチ光ってたしなぁ。とああいうリアルな小道具があるとキャラクターの説得力も増すんだなぁとは思った。

そういえば、桐生先生の家にいたというカガリヌイだけど、たぶん紬の時と同じように付け込んで、姫丸への憎悪を膨らませていったのは彼女なんだろうなぁ、と。

 

石毛さん:ちょっとアウトローっぽい警察官。こういうキャラもよく見ますが、こういうキャラがいてこそ、みたいなところありますよね。探偵モノですし。

義積さん:警察の部下っぽいキャラですけど、言うことはきっちり言うみたいな。あまり出番は多くなかったかな。

 

齋藤さん:犬の守り神っぽいキャラでとにかく人間の嫌な部分を毛嫌いしてるような。顔に模様メイクしてるのに普通にカフェ店員役をやってるのがちょっとおもしろかったり、そこで独自の動きを入れて笑いを誘ったり。流石だなぁと。あと動きが本当に犬っぽかった。体格もいいですし。

 

林さん:猫。どちらかというと楽観的というか犬ほど人間を嫌っていないようにも見えた。ただ、見ためほど可愛い存在ではないように見えた。なんか彼女についていったらダメなような。上手く説明できないけど。林さんはキュートでした。

 

望月さん:これが1番分からない。最初からミキヤスのそばにいるんだけど説明が全くない。モモカ編で説明があったのかもしれないし、犬や猫のようにキツネか何かの守り神なのかもしれないし。とにかく人の言うことをオウム返しで言うみたいな。「~なんか!?」みたいな。でも犬や猫の守り神をその存在として認識できる唯一の存在ミキヤスだけにしか拍子木も見えてないようなので、やっぱりそういうことなんだろうな。「こっちだぞ!」は何の意味があったのかはわからなかったけど。

あぁ、そういえばカガリヌイも「○○も独り言言ってたなぁ」みたいなこと言ってたけど、これは今後の作品の伏線なのか聞きそびれてただけで既に登場してたキャラの名前言ってたのか。

伏線といえば、明地探偵事務所のクモリガラスさんという人がカガリヌイが事件に関わっているかもしれない殺人事件の被害者遺族らしくて、次回のミキヤスシリーズに登場しそうな予感ですね。覚えておかねば。

 

--------------------

終演後、わかはさんに挨拶。

わかはさん扱いで予約した人へのプレゼントを頂きました。

今年もわかはさんの舞台がたくさん見れると良いなと思います。

 

あ、わかはさんと牧野さんのブロマイド買いました。