<ネタバレ有>舞台「忍ブ阿呆ニ 死ヌ阿呆」15/03/14 昼 感想 | イベント参戦日記

イベント参戦日記

イベント参戦日記出張版(mixiとほぼ同内容)

今日は池袋シアターグリーンにてボクラ団義観劇。
実は今出さんの関係の企画(にんじゃりばんばん)でペアチケットを当てまして友人と初めて一緒に行きました。
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あらすじ(コピペ)

西暦1500年代中盤、戦国時代と呼ばれたその時代。忍(しのび)と呼ばれた、歴史の裏舞台を駆けまわった隠密集団がいた。

伊賀の里に生きるある二人の兄妹。親を亡くした妹は兄に問う。「何故忍びの道に生きなければならないの?」任務の中で、最後には死ぬことまでが働きに含まれる最下級の下忍達。

彼らは時代の裏方だった。

彼らは歴史にとって、使われるだけの存在だった。

しかしその裏方たちが、ある忍びの登場により、表舞台に一石を投じるべく時代を駆け巡る!

1581年、天正伊賀の乱。伊賀の里を攻め滅ぼした織田信長。
平和を願った妹は、その時どこで何を思う?共に戦った仲間たちは、その時何を企み、何を誓う?

戦国の大事件から数十年後、それを懐かしみ話す者達とは?

ボクラ団義が送る、過去作品再演プロジェクトシリーズ『Play Again』第五弾!
実在する忍びの術が、舞台上をシュールに彩る!?
火の玉とか、風とか、雷とか、そういう派手派手な忍者って感じじゃなくて。
歴史の裏方だった忍びの者達が戦国の世を自分の生き方で自分なりに生き抜く!

2012年の初演上演以降絶大な人気を誇る!
ボクラ団義が再び戦国時代最大の謎に迫る、忍びロジカルアクション!
忍び目線の戦国ミステリー舞台劇!!
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キャスト(コピペ)
沖野晃司
竹石悟朗
大神拓哉
平山空
春原優子
糸永徹
添田翔太
福田智行
内田智太
高橋雄一
中村宜広
大音文子
[guest]
今出舞 (PKP)
柴木丈瑠(アンテーヌ)
真凛 (ホリプロ)
佐藤修幸 (DMF/ENG)
齋藤彩夏 (ヴォーカル)
吉田宗洋 (サンミュージックブレーン)
千代將太 (シネマクト)
野中美智子 (アッシュプロダクション)
水原ゆき (あおい)
小沢和之 (6番シード)
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箇条書き感想
・3時間という長さにうろたえていた→が、あっという間だった。2時間の映画よりも、もしかすると1時間ドラマよりも短く感じた。
・今まで観たボクラ舞台よりも動けるスペースが少ないように感じた→そのせいかアクションもやや小さかったり少なかったり見えたし、OPダンスも短めに感じた(別にそれが理由じゃないかもだけど)
・だからと言って作品が小さくまとまっているわけではなくて、むしろ今まで観たボクラ作品ではやはり戦国時代が舞台ということもあり、迫力はピカイチだと思った。
・化粧変化の術という変装が鍵にもなってくるんですが、舞台でそれが上手く表現できていて面白かったし、「おぉ!」とも思った。
・あとは化粧変化した者、された者?同士が声をそろえて台詞を言うシーン。見事に揃っていて鳥肌ものだった。
・僕のイメージする久保田さんらしい演出と久保田さんらしいどんでん返し(100%読めたとは言ってない/老人の正体にはビックリした)で、これぞボクラ団義の王道、と感じた。
・笑って泣けて楽しめる。間違いなく有意義な3時間だった。
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箇条書き出演者さん一言感想
・沖野晃司さん:とにかく凄い。沖野信長の迫力たるや。きっと沖野さんが信長だからこそ、大人数が出演するこの舞台がきちんと成立しているんだと思った。
・竹石悟朗さん:過去編の主人公的存在。やっぱり格好良い。自分が男性なので、妹の風花が身代わりで子を身ごもったと知ったときの心苦しさを思うと辛かった(しかも妹が浅井の子を産むことになるのは小助自身が原因だし)
・大神拓哉さん:相変わらず面白い役回りですが、大神さんのそのキャラクターが口が達者な末吉にハマっていた。
・平山空さん:出来るくノ一がピッタリ。途中で凜が死んだと思ったときはあぁ勿体無いと思ったけど、最後に出てきてちょっとニヤリとさせられた。
・春原優子さん:格好良いくノ一。丸の告白をピシャっと断るシーンが見どころかな。面白かった。
・糸永徹さん:服部半蔵。自分の国の下忍覚えてないのかよーと思ったけど、普通覚えてないよな。出来る参謀的なイメージ。
・添田翔太さん:浅井長政。パンフで久保田さんに添田しかいない、と言われたそうな。言われてみれば添田さんしかイメージできないかも。きっと彼を主人公にしたらそれなりに面白そうな物語が出来そうなんだけど、きっとバッドエンドだなぁ。なんかそんな役が添田さん似合う(失礼)
・福田智行さん:たぶん福田さんがこんなに重要な役を演じているのを初めて見たけど、3年前も演じていたそうで、全然違和感なく、むしろ光秀の正義感やちょっと弱いあたりが上手く表現されていてこれもまた福田さんにしかできない光秀だった。
・内田智太さん:コミカルな忍の役だったけど、結構活躍してるよなぁ。真面目なシーンでもいい意味で肩の力を抜かせてくれる面白い演技が癒しでした。
・高橋雄一さん:ちょっとコズルイ感じが良かった。たぶん嫌な奴なんだけどちょっと憎めない感じとか。
・中村宜広さん:慣れているだろうとはいえ、そういうことを抜きにしても本当に上手い老人役。これも今まで老人(年長者)役を続けてきた成果というか。中村さんは基本出ずっぱりなので、正直中村さん次第で成功するか否か決まる面もあるだろうが、素晴らしかった。
・大音文子さん:秀吉の母と妻の二役。だけにとどまらず、長政の母まで。断末魔は切なかった。今回は無かったけどヤングステージで演じるという茶々。水原さんの茶々を観てるだけで大音さんが演じるそれを想像してしまう……(笑)
[guest]
・今出舞さん:小助の妹でヒロインの風花。忍として生まれながらもなんとしてでも生き延びたいという強い気持ちを持つ少女。戦乱の渦中に巻き込まれてしまう姿はかなり心苦しいものの、最後には幸せになれたのかな。凛としている姿がとても良かったです。
・柴木丈瑠さん:ガオで観て以来、初めて生でお姿拝見できて嬉しかったのはさておき、頼れる兄貴分な感じはとても良かった。小助を上回る知略であったり、余裕であったりは柴木さんの醸し出す風格によって説得力が増しました。最後の衝撃の展開には驚いた。
・真凛さん:以前見たときはクールな邏卒(警察みたいな)だったので、本当に市役が真凛さん!?って思うくらい色っぽくてビックリ。それでいてやるときはやるというか言うときは言う芯の強さは素敵だった。
・佐藤修幸さん:徳川家康。メインが本能寺なので仕方ないけど、どうしても脇役感はぬぐえなかったが、その分悲壮感漂う感じがとても良かった。妻を切り捨てなければならなかったところとか。
・齋藤彩夏さん:江。今回はストーリーテラー側だけど冷静な「馬は?」というツッコミが面白かった。また、声が落ち着いているのに遠くまでしっかり通る声で聴き心地が良かった。流石声優さん。
・吉田宗洋さん:柴田勝家。信長には「長く仕えているだけ」とか言われるし、市と自害しようとしたら小助に殺されるし、結構可哀相な役回りなんだけど、それ以外の面での豪快なところとか良かった。吉田さんは"耳蒼"で大久保を演じていたけど、最初そのイメージで観てたから柴田が吉田さんって気付かなかった。役によって表情が変わるって感じかな。凄い。
・千代將太さん:金八のイメージだったんだけど、すっかり大人の役者さんという感じで。この作中では守られているお坊ちゃんな感じだけど。どのシーンか失念してしまったのだけど階段に肘かけて誰だったかをニヤニヤ観ているシーンが好きでした。
・野中美智子さん:家康の妻・築山役。尊い犠牲。ある意味1番可哀相な最期を遂げる方。残念だったな。
・水原ゆきさん:茶々役。最初に出てきたときは10歳。終盤、母と別れた少女から息子を守ろうとする母の顔へ変わるのですが、その切り替えが見事でした。
・小沢和之さん:蜂須賀小六。ちょっと頭がアレな役なんですが良い声で変なことを言うギャップが面白かったです。でも小六が面白くなるのは小沢さんだったからで、正直重要な役として描かれていないなかでベテラン(ですよね?)俳優の小沢さんをキャスティングした意味がわかった気がしました(気だけ)。
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話の大体の筋はオチまで観ましたから、わかるんですけど
それでもちょっと頭の中で整理しきれていない部分があって
(ラスト、老人たちが大坂城へ行くのは風花の子孫である茶々を守るため?)とか
今までのボクラ作品では1番混乱しているのですが、それでも面白かったのは間違いないですし
深く考えなくても、8割理解できていれば十分楽しめると思います。


僕は17日ヤングチームの舞台も観に行く予定でいるので、
その時もう少し作品に対する理解を深められればと思っています。
ゲストさんの魅力は素晴らしいもので、それがなくなるヤングチームはどうなるか
とても気になりますが、その辺はフレッシュな役者さんたちがまた違った登場人物像を見せてくれることと思います。


踊る阿呆に見る阿呆。
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