日本茜を染める | 草の縁

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草の糸をつくったり。草の糸で織ったり。草木で染めたり。
そんな“ものづくり”と“しぜん”をキーワードに
つらつらと書いていきますので、末長くよろしくお願いします。

【日本茜を掘って染める】講習会、
2日目はいよいよ茜染め体験です。
京都*美山日本茜研究会の工房がある
美し山の草木舎さんへ集合〜



1日目に浸しておいた茜根の水に

黄色っぽい色が出ていますが、

こちらの水は今回は染色には使いません。

(より赤味の色に染めるため)




新しい水を入れて火にかけ、染液をつくる。

沸騰手前で20分が目安。

 



布で漉して





1番液と2番液をとって

合わせて染液をつくります。




染液をとった後の茜根、
まだまだ色は出ますので
捨てずにとっておきます。
20回以上も煮出した先生もいるとか?!
生の茜根は、乾燥させて保存もできますが
冷凍するほうが色がキレイだそうです。


《本日の染色レシピ》

生の茜根 2Kg

染めるもの総量 700g

媒染 酢酸アルミ 染めるものに対して5%

(ミョウバンや椿灰汁でもOK!

とくに椿灰汁はキレイな赤色に染まるので

もし手に入るならおすすめです!)


ということで作業スタートビックリマーク

1回目の染色。

沸騰しないくらいの温度で約20分。




その間に媒染用のお湯を沸かしておきます。

少しの薪(枝とか)で使える

ロケットストーブが活躍炎





1回目の媒染。約15分。

ムラにならないように

交替で布をゆらゆら動かして。




2回目の染色。約20分。

グラデーションをつけたい人は

染めたくない部分を持ちながら。

(後日色を染め重ねる予定のときは

ここでいったん作業を止めて水洗い→乾燥。

再び染め重ねるときは、

今回の作業と同じように染色からスタート)




2回目の媒染。約15分。

1回目より色が濃くなり定着しました♪




草縁はいつも、媒染後、

染色してから水洗いで終えますが

由衣先生は染め上げる最後の工程で

さっとお湯に通して余分な染料を落とし

水洗いして終了するそうです。

ぱっと色が変わったら気持ち様子をみて

布を引きあげるイメージ、とか。

なるほど〜!!




こちらは、日本茜染めの色サンプル。

すべて絹のスカーフですが、

素材や織り方の違いによって

同じように染めても色が変わってきます。

下矢印




みなさん、

素敵な色に染まりました〜キラキラ






ちなみに私は、
インド産シルクのスカーフ(右)
木綿のスカーフ(左)


リネンのショール晒し(右)&未晒し(左)
を染めてみました。
木綿や麻は黄色味が出なくて
ピンク系に染まるんですねー。


おまけで、
苧麻の繊維も染めてみました下矢印



こんな色になりました下矢印




最後にみなさんと記念撮影カメラハッ
楽しかった〜照れ



日本茜がつないでくれた
参加者の皆様との素敵なご縁に感謝です♡
美し山の草木舎のやすこさんや
大塚由衣先生、スタッフの方々も、
本当にありがとうございました!!