さっそく見に行ってきました
昔の人は衣服や布類を破れても捨てず、
わずかな端切れもつなぎ、重ね、
世代を越えて
大事に受け継いできたといいます。
幾重ものツギハギをほどこした
襤褸(ぼろ)と呼ばれるその布は、
なんでも大量生産の現代においては逆に
極限のダイナミックな美のひとつとして
国内外から注目を集めているそうです。
この展示では、
青森の民俗学者・田中忠三郎氏が
生涯をかけて研究・収集を行った
BOROの中から
国の重要有形民俗文化財である
東北の野良着―
タツケ、マエダレ、長着などを
間近で見ることができます。
こぎん刺しや菱刺しもすばらしいです。
さらに、東北でとれた麻の繊維や
績んだ糸なども展示されていて
すごく勉強になります。
撮影禁止なので目に焼き付けてきました。
こちらのドンジャのみ撮影OK!
もちろん激写です(笑)
どアップでも激写
細くてきれいな手績み糸の麻布だなあ。
19世紀のものだそうです。
そんなに昔の話ではないんですよね。
おーっ
裂けて破れたBOROの中に見えるのは
なんと麻のスサではありませんか!
繊維をとった後のクズが
こんなところに使われていたなんて。
すごい!!
ここも、ここも。
この中もスサでいっぱいです。
布はもちろん、
繊維をとるときに出たクズでさえ
ひとつも無駄にはしない。
先人が当たり前のように受け継いできた究極の「もったいない」の精神を
見せていただきました。
4月10 日(日)まで
神戸ファッション美術館にて
開催されているので興味のある方は
ぜひ足を運んでみてください。
さらに、東京*浅草の
アミューズ ミュージアムでも
素晴らしいBOROに出会うことができます。
布の絵画BORO
~美しいぼろ布展~
まだ行ったことがないという方、
ぜひおすすめします!
私も何度でも行きたい大好きな場所です。
貧しく過酷な生活のなかで
大切に繕われた布のぬくもりや
家族への想い、
垣間見えるお洒落心に感動必死ですよ~