☆ときどき、内田樹氏のブログ『内田樹の研究室』の記事を読んでいる。そのなかで目を引く記事があったので紹介したいと思います。
それは、”China Scare”というタイトルの記事である。
http://blog.tatsuru.com/2019/10/28_0831.html
☆内田樹氏は、最近「なぜ嫌韓は亢進し、嫌中は抑制されたか」について考察している。
韓国との関係の悪化に伴い、国内の韓国への嫌悪はますます亢進している。
それに対して、「嫌中」の記事や報道などは減少していると感じる。
☆内田氏の見解では、いまアメリカは中国を恐れているのだという。
アメリカが、中国を恐れる最大の理由:AI軍拡競争において中国に後れを取っているのではないかという懸念がアメリカにはあるのだという。
5Gの技術では中国が、アメリカを凌いでいると聞く。AI研究・開発で現在、中国がアメリカの先を行っているとは思わないが、たしかな情報があるわけではない。アメリカが中国を恐れていることが本当ならば、AIの技術では実は中国が世界をリードしているのかもしれない。
☆それと「嫌中の抑制」はどう関係しているのか。内田氏によるとこうだ。引用する。
『この恐怖心は日米同盟のチャンネルを通じて日本にそのまま浸透してきた。この「中国恐怖」にまず日本政官財のトップが感染した。』
☆本当の話かどうか分からないが、内田氏は、アメリカが密かに「中国恐怖」に陥っていることを米軍上層部が日本に「極秘情報」として漏らしたのだと書いている。
どうやらこれが、日本が「嫌中の抑制」にシフトしている要因であると自説を述べている。
☆少し前に、中国でバブル経済がまもなく崩壊するという情報が、ネット上を飛び交っていたが、いまのところバブルは崩壊しそうもない。経済成長率は、低下してきたが依然として日本を凌ぐ経済大国であるし、米露と並ぶ超大国である。
☆内田樹氏の見解は説得力があるが、内田氏は何次情報に基づいて考察したのだろうか。
Foreign Affairs Report からの情報を参考にしたようです。
まあ面白い捉え方だと思うくらいに留めておきたい。