第24話「男の道はきびしいのです」

カースケとオメダがグズ六の家ですき焼きをごちそうになると、グズ六は大きな契約で賄賂を要求されて困っているとこぼす。カースケがバスケ部に指導に行くと、リーグ戦より就職が大事と練習に身が入らない。そんな折、バイト先でバスケの実業団で活躍した有名選手だった村岡(森次晃嗣)を見かける。村岡は東西運輸の営業部長をしていて今度支店長になるという。村岡はカースケの水戸第一高校の先輩でもあり、バスケ部のコーチをしてくれれば後輩も考えを変えるに違いないと村岡にコーチを頼む。

 

バイト先でカースケと仲良くしている神保(河原崎長一郎)は東西運輸の社員ではなく下請けで契約しているトラック運転手をしている。徹夜明けで過積載のトラックを運転中に事故を起こし大怪我を起こしてしまう。会社側は神保が勝手にやったこととして補償金も出そうにない。カースケは村岡に神保の補償問題を頼み、村岡は徹底調査を約束する。その後時間ができたからと、大学のバスケ部にコーチにやってくる。後輩たちもその時だけはやる気を出したが、その後はすっかり熱が冷めてしまう。

 

グズ六の賄賂の件は懐炉の聞き間違いだと判明する。村岡は会社の責任のもみ消しに動き、しかしせめてもの誠意で示談書以外に個人のお見舞いを神保に渡した。村岡は「人生はバスケットボールの方にはいかない」と言ってカースケの許を去る。カースケは俺は俺だと言って、バスケットの練習に打ち込み、オメダがそれに付き合う。それを洋子がじっと見つめる。

 

第25話「やっと卒業いたしました」

カースケとオメダに卒業10日前にして東名不動産から就職内定通知が届く。しかし実習で出勤してみると、会社の十則を言わされたり社歌を歌わされで、浩介はとてもついていけないとやめてしまう。それを聞いて、料亭なかたにに出入りしている芸者(十勝花子)は「かっこいいわよ。浩介さんらしいじゃないの」という。カースケは工場でバイトしていると一人の女子工員と仲良くなり、デートに誘う。それを聞いて面白くない男子工員4人がカースケにケンカを売る。大学生だからっていい気になるなと。

 

洋子が街頭インタビュー「あなたにとって幸せとは?あなたは今幸せですか?」している最中、怪我したカースケに出会う。その夜カースケとオメダの下宿を訪ね、これからどうするのと問うが、カースケはその日その日が楽しくなきゃどうして一生が楽しいんだよと答える。帰り道、オメダに洋子は「私津村君についていけない」と言う。洋子は街頭インタビューのときのプロデューサーの矢沢隆行(松川勉)に津村のことを問われ、「彼は私の青春だった」とひとり語りする。

 

オメダはカースケの生き方に憧れ、試しに街で女性をお茶に誘ってみる。すると女性はOKし、さらにオメダを自分の部屋に誘う。しかしオメダは女性の部屋から逃げ出してしまい、女性から「意気地なし!」と叫ばれてしまう。オメダは雨の中傘もささずにずぶぬれになるのをグズ六と紀子に発見される。洋子にカースケの生き方がオメダに悪影響を与えていると注意されるが、カースケは自分の生き方は変えられないと腹をくくる。そしてカースケ、オメダ、洋子は晴れの卒業式を迎えるのだった。

 

第26話「男は力いっぱい生きるのです」
洋子は新人アナウンサーながら自分の番組が与えられたが、同僚から妬まれプロデューサの矢沢との仲を疑われる。洋子はその件をカースケに相談しようとするが、カースケが食べ物のことしか言わないので怒って相談せず帰る。カースケは荷役のアルバイトで海に落ち、港湾会社の社員・植村辰巳(植木等)に助けられる(実際は助けようと海に飛び込むが逆にカースケに助けられる)。植村がカースケたちの下宿を訪ねてきてオメダ・ワカメも交えての酒盛りをして、植村が朝方いなくなるとオメダの財布が無くなっていた。

 

その日食堂でカースケと植村が一緒になり、植村がカースケの分も払おうとすると植村はオメダの財布を持っていた。カースケが問いただすと、帰りの電車賃がなかったから一時的に借りただけ、競馬で当てたら返そうと思ってたと言い訳する。その日の午後、植村の妻・伸江(本山可久子)がやってきて植村は競馬で不在だったが、伸江はカースケに植村の着替えを渡し、長男の福岡への転勤で家を引き払うので帰ってきてももう家はないと伝えてくれと言われる。植村は自分の生きたいように生きるんだと言って、伸江たち家族はどんなに苦労したかわからないという。

 

植村は自分の班の工員を働かせるだけ働かせて自分は昼間から競馬に行っていることから、ピンハネの噂があるという。カースケは信じられなかったが、植村がピンハネしているらしき金を見てしまい、問い詰める。植村は開き直るが、カースケは「おやじさんを信じてきた。おやじさんこそ俺の生きる道だと」いう。植村はカースケに別れを告げ、ピンハネにことをみんなに詫びてやり直すという。すると向こうから工員が大挙してやってきて、植村とカースケをボコボコにする。なお、この回に次回予告ナレーションの中江真司が(多分チョイ役で)ゲスト出演している。

 

第27話「うちの嫁さんチョコちゃんなのです」
紀子が井の頭公園の近くでグズ六に似た男性(菅野直行)を見つけ、後ろから抱きつくが別人だった。その男性はいろは食堂まで紀子を追いかける。グズ六はカースケ・オメダ・ワカメを招きちらし寿司を振舞う。オメダとワカメはポッポポッポしてくると言う。紀子は後でお酢とお酒を間違えたとグズ六に言う。紀子は学生時代、オッチョコチョイのチョコちゃんというニックネームをつけられていたのだ。

 

そんな中、奈美にお見合いの話が持ち上がる。奈美は嫌がるが、グズ六や紀子の説得で見合いをすることになる。付き添いは紀子に頼むが、待ち合わせ場所のホテルのレストランで、別の見合いを待っている藤村和男(うえずみのる)という男を紀子が見合いの相手と勘違いして、話しかけてしまう。しかし待ち合わせのレストランを間違えていて、結局見合いの相手と会えずじまいだった。そのことで奈美は不機嫌になる。紀子は本来の見合いの相手・松村正義(山本紀彦)に電話して、いろは食堂に松村を直接連れてくる。松村の家も食堂を経営しており、トンカツの原価率や食堂の上にマンション建てたらどの位になるかで2人で意気投合する。

 

2人はお互いの成績証明書や健康診断書や土地の登記所や素行調査などを交わして結婚の意思を固める。松村から紀子へ見合いの返事を伝えることになるが、土地が担保に入ってないとか過去に付き合った男性がいないとかいう松村に怒り、紀子は証明書類を叩きつける。同じ喫茶店で様子を伺っていたカースケは、担保は入ってないけど大五郎に1500万円貸していると嘘をつくと、松村は早速見合いを断ってきた。紀子はその夜、グズ六に連れられていろは食堂に行き謝る。奈美は怒るが、カースケは男と女は計算じゃないと伝え、奈美も結局は納得する。

 

第28話 「木もれ陽の中に想い出が消えたのです」

オメダは仕事に身が入らないと上司に叱られる。グズ六は1週間北海道に出張の設定で、クレジットはされてるがこれから4回連続で出演しない。大五郎が突然腹痛を起こし、盲腸で入院した。手術に付き添うため病院を訪れたオメダは、高校の同級生でテニス部だった憧れの女性でその病院で看護婦をしている平野幸代(坪田直子)に会った。オメダはすぐに気づいたが幸代はオメダに言われてようやく思い出した。病院の屋上でオメダの高校時代のあだ名がダメ男だったことなどで盛り上がる。

 

カースケ・オメダ・ワカメがいろは食堂を手伝っていると、幸代からオメダに電話があり会えないかと。オメダは黙って食堂を飛び出し待ち合わせ場所に行く。2人はデートしながら高校時代の思い出がよみがえる。オメダは幸代が落としたハンカチを拾い自分のものにする。幸代はオメダが匿名で出したラブレターのことを持ち出し、うれしかったと振り返る。夜遅くに2人は別れる。幸代が乗った京王帝都バスが70円均一だった。カースケが寝ているところへオメダが帰宅し、幸代のハンカチの匂いを噛み締める。

 

翌日オメダは張り切って仕事して、帰りに大五郎を見舞うが、何故か幸代の姿はどこにも見えない。会社から病院に電話を掛けると幸代は辞めたという。幸代のアパートに行くと、出勤する幸代に会い、深夜スナックでのバイトがバレてクビになった、これを機にホステス1本でやっていくと言われた。オメダは幸代を店に尋ねる。幸代が歌を歌い始めるとオメダは幸代に近づこうとするが店員たちから力ずくで追い出される。オメダは怪我して酒に酔った状態で下宿に帰る。

 

翌朝オメダが部屋で寝ていると、1階の食堂に幸代がやってきて、カースケに言づけてテニスホールをオメダに渡す。オメダは急いで駅に向かうが電車はちょうど井の頭公園駅を出たところだった。しかし実は幸代はその電車に乗っておらず、落胆して帰るオメダを陰から見つめていたのだった…。

 

第29話 「生きるのがへたな男もいるのです」
ワカメの誕生日をカースケ・オメダ・大五郎親娘で祝う。ワカメは東大受験はもうやめて恋をするという。奈美がいないときにその相手は奈美だと言い大五郎に絶対反対と言われる。オメダら東名不動産の新入社員たちはその翌日から初のセールスに出かけ、他の新人は要領よく契約を取ってくるがオメダは取れない。見かねた係長(片岡五郎)から客を紹介される。駅から40分だがもうすぐ近くに駅ができるという売り文句で建売を売ろうとするが、実は6,7年先と知らされ、客に本当のことを言おうとするも寸前で係長に止められる。

 

一方カースケはバイト先の牛乳工場の女の子たちにモテモテだった。しかし上司(金内喜久夫)に残業を言われ、断りバイトもやめる。オメダはカースケの自由気ままさについていけず、下宿を出て自宅に戻る。カースケは工場の守衛・森口平一郎(加藤嘉)が家を探していることを知り、オメダに紹介する。オメダは森口の家を訪ね、平一郎と妻・多恵(赤木春恵)に例のもうすぐ近くに駅ができるというセールストークで契約を勝ち取る。オメダは悩んだ末翌日森口夫妻に本当のことを告げるが、夫妻はそれは調べて知ってた、良心的な値段だから買うという。オメダは嫌でも会社にしがみつくしかないことに気付く。

 

第30話「ふられ男が旅に出ました」
カースケは洋子と会う約束をしていたが、洋子は仕事で来られず、カースケは洋子にフラれたと言って帰ってくる。そこへワカメがやってきて「東大は諦めた。郷里から野菜を運び産地直売で金賭けして、自分を裏切った東大を見返してやる」という。ワカメは高校の先生から「とにかく何かを始めよう。Let's begin!って教わった」。カースケが高校どこ?と聞くと「太陽学園です」っておい。カースケはワカメの郷里の身延山近くに早速明日行こうと意気込む。

その電車の中で偶然ワカメのいとこの浜田玲子(檀ふみ)と出会う。玲子はワカメと同じ高校から2人だけ東大を受けた1人で、現役で合格したが入学せずに地元の短大に花嫁修業しに行った変わり者だ。聞くと新婚旅行の帰りだと言うが、なぜが夫とは一緒ではない。玲子はワカメに「東大に受かったって噓でしょ?」と確認する。ワカメのうちの近所に行くといろんな人から「東大に入ったんだね」と祝福される。ワカメの実家に戻ると、ワカメの父庄三(谷村昌彦)と母房江(風見章子)がしょぼくれてた。ワカメが東大に受かったと近所の人に言いふらしたため、近所の寄り合いにも出られなくなったというのだ。

翌日、カースケは拡声器で「浜田大造君が東大に入ったというのは間違いでした。(中略)野菜の直販事業のために皆様のご協力をお願いします」と周りに大々的に知らせた。近所の人はワカメの両親に慰めの言葉と、直販するなら農協の理事長(玲子の父)の許可を得たほうがいいと言いに来た。カースケとワカメは玲子に頼みに来たが玲子はにべもない。カースケは「男が頭下げて頼みに来てるのに断るのは女じゃない」と玲子を罵る。玲子はこれまでどなられたことがなくショックを受けてた。玲子の妹・麻子(嶋めぐみ)が代わりに父に頼んで承諾させた。翌日2人は身延駅から帰ろうとすると、玲子はカースケに「大嫌い」と書いた手紙を渡す。

第31話「大嫌いがやってきました」
オメダは1日中会社で電話番していて、電話恐怖症になった。ワカメがオメダに旅の話をするとカースケは機嫌が悪い。カースケは2人に「大嫌いという事は大好きって事なんだ」と反論する。すると玲子がやって来て、カースケは自分に会いに来たと思ったが違った。玲子はワカメを訪ねてきていて、玲子の父がアメリカで日本料理店を開く事になり、そこに連れていく従業員の面接をするのでワカメにアシスタントになってくれというのだ。ワカメが断るとバイト代1万円に釣られてカースケがアシスタントすることになった。

その面接にはアメリカの事業で起用を予定している女板前・ローラ(スーザン)も立ち会う。そのローラとカースケは波長が合いデートする。書類の整理にたちばな荘まで玲子がやってくる。そこへオメダが電話ノイローゼで取引先から預かった書類をどこかに置き忘れたと落ち込んでいた。玲子はオメダを緊張感が足りないと一刀両断する。カースケは忘れ物しないとすればそれは玲子が野蛮人だからだと言う。そこへ洋子がカースケを訪ねてきて、下宿の下で親しそうに話しているのを玲子は見つめる。

翌日の面接後、玲子がカースケを誘うがカースケはすっぽかしローラとデートする。玲子はカースケとローラが出かけるのを見て後をつける。2人が入ったレストランの中を覗こうとして玲子はカースケに見つかりかける。玲子は慌てて隠れ、そのままタクシーに乗ったら面接書類を忘れていたことに気付く。すぐに取って帰るも書類やバッグは既になかった。清掃車が持って行ったのだ。カースケは夢の島へ書類を探しに行く。オメダからそのことを聞かされた玲子も夢の島へ。玲子はカースケに「あなたなんて大っ嫌いよ。私忘れ物なんてしたことなかったのよ。少しのミスだってしたことなかったのよ。それなのに…。あなたが悪いのよ、あなたが」と言い、玲子も探し始める。そして玲子はついに見つかる。その中にカースケへのプレゼントのベルトが入っていた。

第32話「愛するってどういうことですか?」
カースケがバイト先のコンクリート工場の同僚の和美(沙川露里)にちょっかいかけていると、洋子がカースケを待っていたが、カースケが洋子に気付くと洋子は逃げ出す。いろは食堂に無言電話が2回連続してかかってきたが、奈美が出ると電話はブツンと切れてしまった。3回目に偶然カースケが受話器をとった時「浩介さん…?」と一言言って切れた。カースケは玲子の声だと直感し、ワカメに玲子の実家に電話をいれさせると、アメリカに行くので2,3日先に東京のホテルに来ているという。カースケがワカメとホテルに玲子を訪ねると、玲子は電話なんて掛けてないとシラを切る。

一方、オメダが洋子にカースケを訪ねた理由を尋ねると、洋子は矢沢に結婚を申し込まれたという。ワカメは玲子を1人で訪ね、ホントは浩介さんを訪ねて来たんでしょ、いいのかい?と聞く。グズ六が出張から帰って来て、洋子と玲子、どっちにするんだと迫られ、カースケは両方好きですよと答える。グズ六はカースケと2人になった時、「どっちかに決めろ。どっちにも決められないならどっちとも諦めろ」とアドバイスする。

カースケは洋子の初めての放送をスタジオブース前の副調整室で見学すると、洋子は動揺し天気予報をカミカミになる。その後洋子に会い、カースケは矢沢さんと結婚しろよと言う。グズ六の家でカースケ・オメダ・ワカメが紀子の手料理を振舞われる。カースケは洋子が好きなのに矢沢と結婚しろと言う自分が嫌になったと言う。洋子も玲子も両方好きだと言うカースケに、オメダはカースケにホントに人を好きになったことがないんだと言い捨てて帰る。カースケも紀子に謝り出て行く。

洋子が1人飲んでいるところへオメダが現れ、オメダが矢沢さんと結婚しろよ、カースケはあんな奴だから好きになると辛くなると言う。洋子は矢沢に「はい」と返事しようとしたができなかった、幸せになるために嘘はつけない、辛くても津村君が好きだからという。オメダが酔った洋子と歩いているところへカースケが現れるが、洋子はこんな時だけ優しくするからイヤとカースケを拒絶する。オメダが洋子を送っていく。そこへ玲子が現れ、カースケを見て逃げ出すがカースケは追い掛けない。

翌日玲子はカースケのバイト先を訪ね、明日アメリカに発つと告げる、カースケは君なら大丈夫だよと答える。2人は握手を交わし、玲子は「私あなたに会えて良かったと思ってます」と言って去る。井の頭公園の池のほとりで、カースケは「俺は人を愛せないのかもしれない」と言い、グズ六は「カースケにはカースケの、オメダにはオメダの、俺には俺の生き方がある」と。オメダは「お前の気持ちわからないではない、でも今は何か辛いんだよなあ。きっとさ、お前も洋子さんも好きだからだよ」と言う。

第33話「妹の涙をある日みたのです」
カースケのアルバイト先の喫茶店の常連客の朝子(山口いづみ)が置き忘れたライターを走って届けると、朝子はあなたに上げると言う。しかしその後自殺のニュースを読み、焼香に訪れ、形見だろうからと朝子の兄(入江正徳)に返そうとすると、朝子を捨てた男からもらったものだから持って帰れと言う。一方、オメダが真弓を会社の売り物のマンションに案内した際、まだ子供だと思っていた真弓が自分の結婚観を持っていることを知り、オメダは「妹も女になってきた」としみじみとカースケに話すのだった。そんな折、水戸の短大に入ったみゆきが上京してきた。その夜、みゆきの帰りは遅かったが、東京の女子大に入った友人と映画見てたと言い訳する。

翌朝、みゆきは小田急線の喜多見駅で降りる。グズ六が世田谷方面を営業で歩いていると、みゆきがグズ六の3年上の先輩で2年前まで水戸の女子高の英語教師だった藤本繁雄(長谷川明男)とその息子のただし君と仲良く遊んでいるのを見かけた。帰ってきたみゆきをカースケが殴る。なぜ噓をつく?と。みゆきによると、藤本はみゆきの高1時代の先生で、訪ねていくと妻を亡くしてただし君が一人で寂しくしていた。だから今日も行ってあげたのだという。明日よみうりランドに3人で遊びに行くけどいいかとカースケに断り承諾を得る。

翌日、カースケはこっそり跡をつけて3人の様子を眺め、子持ちの30男でもみゆきが好きなら仕方ないと一人納得する。その夜みゆきから電話があり、ただし君が熱を出したので先生の家に泊まって面倒を見たいと。翌日、オメダから事情を聞いた洋子が藤田宅のみゆきを訪ね、藤田のことが好きなのかと問う。洋子も高校時代の先生と卒業後1年目にばったり会い、終電が無くなるまで話し込んだが、怖くなってタクシーで帰ったと話した。その後、みゆきは泣いて帰ってきた。カースケが聞いても何も話さないので藤本に直接聞くと、みゆきを襲ってしまったと。

さらに翌日、みゆきはカースケ・オメダ・ワカメに味噌汁を作る。那珂湊に帰るみゆきに、カースケは頼みがあると言う。2日前殴ったから自分を殴ってほしいと。みゆきは思いっきり殴り、帰っていくのだった。

第34話「気楽に生きればなんとかなります」
ワカメがいろは食堂の棚を作っていると、八百屋のおじさん(鈴木信郎)にも棚作りを頼まれる。すると八百屋の隣の乾物屋の子ども部屋の本棚を作ったところ、1日で1万円も設けたという。そこで「他人には頼みにくい一寸した仕事を何でも引き受けます。浜田大造事務所」というチラシをばらまいたところ次から次へと依頼が入った。なお、浜田大造事務所の住所・電話番号は「仲町1丁目2の2 電話0422-43-9362」でいろは食堂と一緒だった。電話の取次ぎ代を1回に付き奈美に100円払うことにした。

すると吉祥寺のホステス(立花りえ)が赤ん坊の子守を依頼するため、いろは食堂を訪れる。美人の依頼人に釣られ、カースケも手伝うことになり、カースケが子守していると、グズ六と出会う。今日は月給日だというのに遅配で1円も出なかったので、グズ六は帰りにくそうだった。帰ると紀子の父が知り合いの会社である光圀軽金属への就職を頼んだという。

カースケが会長、ワカメが社長となって浜田大造事務所を始めるが、カースケが社名が気に入らず、なんとかする会社に改名した。オメダは成績が上がらず、係長が付きっ切りで営業する。その帰り、オメダは洋子と一緒に帰宅する。なんとかする会社で盛り上がるカースケをオメダが「お前はそうやって一生ふざけて生きていくつもりなのか」と怒る。井の頭駅での別れ際、洋子は会社設立のお祝いと言って1万円をカースケに渡す。カースケはオメダみたいに怒らないのか、洋子に怒られなくなったら寂しいとつぶやく。

グズ六は辞表を喫茶店で書き、部長に渡そうとするが、部長が給料遅配を社員たちに責められているのを見て渡すのを躊躇う。オメダは係長と居酒屋に入り、係長からあの酔客にセールスしてみろと言われ、実行すると酔客から酒を引っ掛けられ殴られる。下宿でそれを見て、カースケはオメダにセールスは向いてないから辞めろという。そうは言っても辞められないとオメダ。そのやり取りを見て、グズ六は会社を辞めないことを決意する。紀子の父には「沈みそうになっている船から一人逃げ出したら一生後悔する。一生後悔するくらいなら、みんなと一緒に沈みたいのです」とグズ六は言う。グズ六が居なくなった後、健太郎は紀子におっちょこちょいで選んだわけではなさそうだなと言うのだった。

第35話「一緒に仕事をはじめました」
なんとかする会社は注文が引きも切らず、カースケとワカメだけでは人手が足りない。そんな折、ついに世界教育販売が倒産し、グズ六は失業する。東名不動産に雨漏りの苦情が電話で入り、オメダはうちにも責任があったかもと謝る。係長は安易にうちのせいと言うなと怒られるが、見積もり担当の安井(三谷昇)が安くしすぎたのが原因かもと言う。グズ六は就職口を探しに10社回るが見つからない。カースケからうちの会社の経理担当重役にと言われるがにべもなく断る。安井のように良心的な人は会社で生き残れない矛盾を感じているオメダにも、カースケがうちの会社へ来いと薦めるが、オメダも断る。

なんとかする会社に大口の仕事が舞い込む。建設会社山崎組社長の西村から解体工事(南利明)を15万円で引き受け、前金5万円をもらう。解体現場の角田(丸岡将一郎)という男に、本来なら30万の仕事で西村からピンハネされている事実を知らされる。西村に文句を言いに行くが前金は既に払ったと突っぱねられる。ワカメは前金を返そうとするが、カースケは引き受けた以上最後までやると言って現場に戻る。

一方、就職口を探しているグズ六は元部長の谷を見かける。和子・順子と共にドジ裏という焼鳥屋を開業していたのだ。グズ六は谷の汗水たらして働く仕事を見て何か感じたようだ。会社に休業届を出していたオメダがカースケたちの解体現場を覗いているところに、グズ六は後からやって来てカースケたちの仕事を手伝い始める。オメダはカースケから「お前と一緒にやりたいんだよ」と言われ、ついに決断する。


俺たちのたび(その3)に続く