第15話「男の心はかよいあうのです」
大家の大五郎に誘われて競艇に行ったカースケ・グズ六・オメダ。最終戦だけは自信があるという大五郎の予想を信じて、カースケは3人分の家賃を含む生活費全部を賭ける。しかし予想は外れ、3人は一文無しに。カースケはグズ六の命令でガラス工場で働くことに。食費に事欠くカースケとオメダは洋子の付けの利くホテルで食事を。洋子はバスケ部の監督(関川昇)から東都貿易の就職を紹介されたことを伝える。カースケは例によって例のごとく、就職口をオメダに押し付けようとする。ちょうどその時、グズ六も和子から食事をおごってもらおうとして同じホテルのレストランに居た…。
ま、それはともかく、カースケの働くガラス工場には頑固な職人気質の田所重造(花沢徳衛)から徹底的にこき使われる。最初は反発するカースケだったが、次第にガラスの良さに気付く。カースケのバイト最終日の翌日、ガラス工場は解体されることとなり、ガラス職人一筋の田所は解雇されることに。その翌日は東都貿易の面接日だったが、バイト代を受け取ってから行くことにしたカースケは、煙突の煙に気付く。田所が最後にひとつだけ、自分のために自分のやり方で品物を作りたいと火を入れていたのだ。そこへ主任が現れ、田所を止めようとするが、カースケは主任に事情を話し説得した。田所はガラス細工を作り上げ、それを見守ったカースケは面接のことをすっかり忘れていた。田所はガラス細工の良さを知ったカースケに自分の最後の作品を渡した。
第16話「男には女の淋しさが胸にしみるのです」
前回で無一文となり、雨続きでバイトもできずに毎日の食事にもままならない3人。グズ六もようやく月給日が来るが、歩合給もなくいろんなものが天引きされて下宿代と食事代を賄うのは無理だった。たまたま同じたちばな荘に桜井時江(結城美栄子)という女性が下宿していて金貸しをしているのを知って借りに行くが、佐山産業に勤めていると聞き、早稲田時代の友人で佐山産業への就職を譲った市川吉男(住吉正博)が社長の娘に婿入りして佐山姓になっていることを知り、金を借りるのをやめ佐山のところに相談に行く。
佐山はグズ六が時江と知り合いであると知り、佐山産業への就職の話も受け入れ、カセットテープも10本注文する。これでやっと紀子と結婚できると喜ぶグズ六だったが…。佐山は時江と付き合っていたが社長の娘が自分に好意があると知るとそっちに乗り換え、時江はそれ以来金の亡者となり金貸しするようになったのだった。佐山はグズ六が時江とグルで佐山を脅しに来たと思って就職の話を受け入れたのだった。オメダとカースケから佐山と時江の因縁を聞かされたグズ六は、佐山産業への就職の話を断る。佐山は今でも時江を愛していると言い、今夜グズ六へ会いに来ると言った。グズ六はそれを時江に伝え、時江は井の頭公園駅で待ったが佐山は来なかった。時江は会社を辞める決心をし、グズ六たちに出世払いで5万円を貸す。
第17話「父親は淋しい生き物なのです」
カースケたちは吉祥寺駅付近でおでん屋台を営む男性・久原千吉(下條正巳)と知り合う。オメダは洋子の就職の決まったNBSラジオ(洋子も就職前のインターンシップ?みたいに既に働いている)でDJの安西かずみ(宇津宮雅代)に寄せられるハガキの整理のアルバイトをすることになった。そのラジオでは番組の始めと終わりに「上海帰りのリル」を流していた。おでん屋でカースケたち3人が飲んでいるとき、かずみのラジオを聞いてなぜか狼狽する。そのときグズ六が忘れていった会社の書類を、オメダがアルバイトしているNBSラジオに届けに行く。その際かずみとすれ違い、かずみはオメダにどんな知り合いかと聞く。
カースケがおでん屋で飲んでいるとき、かずみは「上海帰りのリル」は父親の好きだった曲だと話す。その父親は借金を作って母親と自分を捨てた、しかし今は父親に会ってみたいと話す。カースケは千吉がかずみの父と気付き、かずみと千吉を会わそうと画策する。かずみはラジオでは聞いている人が喜びそうな話をしたしただけで、ホントは会いたくないと拒絶する。しかしかずみは結局約束の時間に井の頭公園駅の改札を出たところで待つ。カースケとオメダはかずみが来たことに安堵するが、今度は千吉が来ない。カースケが千吉の部屋に行くと千吉は引っ越した後で、手紙でカースケにかずみに会わないことにしたことを告げるのだった。
第18話「結婚するのも大変なのです」
カースケは洋子がグズ六に愛の告白をする夢を見る。その朝グズ六は紀子の両親からどうか娘をもらってくれという夢を見る。カースケは自分の夢に腹を立て、10時になっても起きてこないグズ六に当たって起こす。するとグズ六の夢は正夢となる。紀子はグズ六の赤ちゃんができたと嘘を言って両親を説得したのだ。グズ六から結婚したい女性がいるとの電話を受け、グズ六の母・しのが上京する。しのは紀子が相手と知り喜ぶが、紀子が妊娠していると聞いて腹を立て、この結婚には反対だと言って紀子の母・綾子と喧嘩別れとなる。
グズ六の結婚を知って、食事のつけを払わなければもう食事は出せないと奈美は怒る。グズ六の今月の月給は歩合給ゼロのため11.9万円しかなく、部長に給料の前借りを頼むも断られる。つけを払うと100円しか残らず、このままではカースケたちは何も食べられない。そこへ和子と順子がやってきて、グズ六が結婚するからと言って態度を変えるのもよくないと言って、自らの貯金を下ろしてグズ六に貸すというのだ。それを見て、奈美もつけの払いはいつでもいいと言って、グズ六にお金を返す。さらにオメダが妹の真弓を連れてやってきて、真弓は結婚するならと言って自分のへそくりを貸すという。
グズ六は紀子の父・健太郎に紀子の妊娠は嘘だと言って改めて紀子との結婚の許しを請う。健太郎は紀子の嘘は見抜いており、せめてグズ六と紀子の母親同士を仲直りさせなさいと諭す。グズ六はカースケとオメダを連れて水戸の実家に帰るが、しのは綾子に絶対謝らないと言う。しかししのの夫・真一郎(中村伸郎)に命じられ、竹内家に謝りに行く。しのは真一郎が若いころ浮気したので性に関して潔癖だったのだった。ともあれ無事結婚と相成ったグズ六と紀子だが、結婚式当日にグズ六は足を挫き、教会での結婚式にカースケとオメダに支えられて出席するのだった。なお、教会の牧師は梅田栄であった。
第19話「新婚旅行がまた大変です」
カースケとオメダは熱海のホテルでアルバイト。グズ六の怪我が治って九州に新婚旅行に行く予定を変更して、カースケたちがバイト中のホテルに行くことになり、さらには世界教育販売の一行も慰安旅行で同じホテルへ。しかも予約ができていなかったらしく、和子と順子を紀子と、谷部長をグズ六と一緒に娯楽用のタコ部屋に押し込むこととなった。カースケとオメダは谷が女性とその娘に声を掛けたが逃げられる現場を目撃してしまう。事情を聴くと、谷の妻・夏江(真屋順子)と娘の幸子(鈴木麻子)で、谷が唐沢という同級生の保証人になって家を失ったことで愛想を尽かし、娘を連れて熱海の実家へ帰っていたのだ。
さらにまたまた偶然に、滝沢(下川辰平)が愛人(山科ゆり)を連れ同じホテルに泊まりに来た。滝沢は谷の小中学校時代の同級生で級長をしており、谷をドジと呼んでいじめていた。滝沢と再会し、唐沢の借金は詐欺だったことを知らされる。カースケは滝沢が谷をいまだにドジと呼んでいじめていることに腹を立て、紀子を谷の愛人と紹介する。唐沢と谷はそれぞれ「愛人」同伴で夕食を供にする。谷と紀子が踊っているところを一人で幸子がやってきて目撃する。幸子は明日夏江が大阪のおばちゃんのところへ行ってしばらく働くことを告げる。翌日、夏江と幸子が大阪へ出かけることろをカースケは引き留めようとするが、夏江は振り切る。カースケはショックを受け、赤電話から洋子へ「ずっと優しい女でいるんだぞ」と言うのだった…。
第20話「本気になって生きていますか?」
グズ六と紀子の新婚生活が竹内家の離れで始まる。バスケ部で就職が決まってないのはカースケとオメダだけだが、オメダは「カースケも就職できないのに俺ができるわけない」と洋子にこぼす。しかしカースケは卒業も危なかった。倫理学の単位が取れなくて、洋子が教授(富田浩太郎)にカースケの追試を頼み込んで、何とか単位はもらえることに。洋子は一人でやきもきするのはもうやめる、カースケは卒業できないでバイト暮らしの方が気楽だと思ってるんじゃないか、でもオメダを巻き添えにするのはやめてと訴える。カースケはオメダとの別居を考え始める。
バイト先で工員の井村勇吉(大宮敏充)をカースケがリフトの運転を誤り足を怪我させてしまう。カースケはグズ六・オメダと3人で、自分は本気で働いてなかったと酒を飲む。たちばな荘に帰ると洋子が就職の紹介状を持って待っていた。カースケは洋子を抱きしめようとするが洋子は拒絶する。酒に酔って本気じゃないからイヤだと言って。その直後オメダが帰ってきて、ちぎれたボタンを見て、いい加減なんだよお前はと言ってカースケを殴る。
カースケはたちばな荘を出て、那珂湊のみゆきを訪ねる。みゆきはカースケの問いに対し、カースケが昔はいい加減だと思ってたが、今はその日その日を一生懸命生きてるとわかったという。ワカメが一人になったオメダの部屋を訪れ、カースケたちから生きる指針を学んだ、ぜひまた一緒に暮らしてほしいと泣いて頼む。オメダは那珂湊にカースケを訪ね、お前はお前でいい、俺は俺だと言って和解する。
第21話「親父さんも男なのです」
カースケとオメダがたちばな荘に戻ると洋子がすき焼きの用意をして待っていた。一方、グズ六はいい就職先があると言ってたちばな荘にやってくる。お酒も入り、ワカメや奈美の一緒に宴会に。グズ六が奈美の手を触るのを見て洋子はグズ六をビンタし、奥さんがいるのにほかの女の人にそんなことするなんてと言って部屋を飛び出す。追ってきたカースケに「男の人なんか嫌いよ」と言って何も話さない。その翌日、グズ六の勧めた会社にオメダが履歴書を持って行くと、オメダの母を捨てた父・長谷義隆が社長を務める関東精工だった。
洋子が家に帰らないのでカースケとオメダが心配していると、洋子は父に隠し子(洋子にとって腹違いの姉)がいてスナックで働いていたことにショックを受けていた。洋子がカースケに、パパがよそで作った人なんてお姉さんとは認めないわ、というのを聞いてオメダが今度はショックを受けた。関東精工に面接に行くと、義隆もオメダ(隆夫)に気付いたようだった。
カースケは洋子の父に会い、事情が許さなかったことを知り、洋子にそれを伝え、洋子と父を和解させる。義隆は料亭・なかたにに足が向き、真弓が犬に餌をあげているところを見かける。なかたにを立ち去り、近くの小料理屋・せ喜に立ち寄る。女将(文野朋子)に美保にも隆夫にももう会っちゃダメとくぎを刺されるが、電報でオメダに会社への就職内定を知らせる。オメダは社長室まで赴き、うれしかったが就職はしませんと断りを折れる。義隆は出ていくオメダに元気でなと小声でつぶやくのだった。
第22話「少女はせつなく恋を知るのです」
洋子はカースケを呼び出し、顔を見たかったという。真弓がたちばな荘の部屋を掃除しに来て、最近母の腰の調子が悪いのでそろそろ家に戻ってきてほしいという。オメダがグズ六が去ってつけが利かなくなったいろは食堂でわびしい食事を食べていると、大五郎がうちの婿にならないか、女なんて一度やってしまえば…とこそこそ言ってたら奈美に叱られる。
オメダがカースケをおいて出ていくのは忍びないというので、真弓はカースケに自分が頼むと言ってカースケのバイト先を訪ねる。しかしなかなか言い出せず、カースケと映画を見たり遊園地で遊んだりする。その遊園地で洋子が男と親密そうにしているのを見かけ、カースケは機嫌が悪くなる。翌日真弓は洋子を待ち伏せし、洋子に一緒にいた男の正体を問い詰めると、NBSラジオのディレクターの横溝(石井強司)だという。真弓はカースケが洋子のことを好きだから可哀そうだ、洋子にカースケのこと好きと言ってあげてという。
真弓はカースケを強引にたちばな荘まで帰るように仕向け、カースケが部屋に入ると洋子が待っていた。洋子に真弓ちゃん津村君のこと好きだったのかもと言われ、カースケは部屋を飛び出して真弓を探しに行く。真弓を探し当て、カースケは恋はいいよ、男はエッチじゃなくなるし、女はきれいになるしと言うと、真弓はカースケのほっぺにチューする。その間、洋子は料理を作ってカースケを部屋で待っていたのだった。
第23話「ついに東大に入りました!?」
東大の合格発表当日、ワカメの結果が気になってグズ六が朝からいろは食堂を訪れると、ワカメはまだ寝ていた。ゆっくり起きてきて合格発表を見に行くと、なんと浜田大造の名があってワカメは大喜び。一方、バスケ部の部室でバスケ部員の松井昭(山西道広)が就職内定を取り消されて、それをオメダが高校時代に活動家していたことなどをチクったのが原因だと言いがかりをつけたので、カースケは松井を殴った。帰りに駅の売店で女性の裸の載った雑誌(ちなみに180円です)を買おうとすると、店員は佐山産業を第16話で辞めた時江で、時江からワカメの東大合格を知る。
ワカメは大喜びで熱を出して倒れていたが、それを聞いたグズ六はどうしても信じられず、カースケたちにもう一度発表を見てくるように指示する。よく見ると浜田大造ではなく八造だった。カースケと大五郎は念のため八造の出身校の都立第一高校まで行って確認した。一方、洋子が松井に関するチクリ手紙をもらってきたところ、松井は高校時代の親友の村上だろうと言う。カースケと大五郎はワカメにホントのことなかなか言い出せなかったが、ワカメもやがて真実を知る。
高校時代の友達で同じく三浪していた滝田(武岡淳一)は東大に合格したことをワカメに報告に来る。ワカメは東大には落ちたが友達ができたから良かったというので、滝田は負け惜しみだという。ワカメはいろは食堂に今から死ぬと場所と時間を電話で告げる。滝田に自分が死ぬと聞けば飛んでやってくる友達がいることを証明しようとしたのだ。しかしカースケとオメダは麻雀中で連絡がつかずグズ六も仕事中で誰も来ない。ワカメは東大不合格よりカースケたちが来なかったことにショックを受け川に身を投げる。
警官(岸野一彦)から連絡を受けた大五郎たちは急いで病院に集まる。ワカメが丸2日間眠っていた間、グズ六は会社を休み、大五郎は店を休み、カースケとオメダは就職試験を受けに行かなかった。それを見て、滝田はワカメに友達ができたことを認める。最後はたちばな荘の面々(大五郎親子や時江含む)やグズ六・洋子たちが滝田の合格祝いをするというので、みんなで夕食を囲んだ。
第24話「男の道はきびしいのです」
カースケとオメダがグズ六の家ですき焼きをごちそうになると、グズ六は大きな契約で賄賂を要求されて困っているとこぼす。カースケがバスケ部に指導に行くと、リーグ戦より就職が大事と練習に身が入らない。そんな折、バイト先でバスケの実業団で活躍した有名選手だった村岡(森次晃嗣)を見かける。村岡は東西運輸の営業部長をしていて今度支店長になるという。村岡はカースケの水戸第一高校の先輩でもあり、バスケ部のコーチをしてくれれば後輩も考えを変えるに違いないと村岡にコーチを頼む。
バイト先でカースケと仲良くしている神保(河原崎長一郎)は東西運輸の社員ではなく下請けで契約しているトラック運転手をしている。徹夜明けで過積載のトラックを運転中に事故を起こし大怪我を起こしてしまう。会社側は神保が勝手にやったこととして補償金も出そうにない。カースケは村岡に神保の補償問題を頼み、村岡は徹底調査を約束する。その後時間ができたからと、大学のバスケ部にコーチにやってくる。後輩たちもその時だけはやる気を出したが、その後はすっかり熱が冷めてしまう。
グズ六の賄賂の件は懐炉の聞き間違いだと判明する。村岡は会社の責任のもみ消しに動き、しかしせめてもの誠意で示談書以外に個人のお見舞いを神保に渡した。村岡は「人生はバスケットボールの方にはいかない」と言ってカースケの許を去る。カースケは俺は俺だと言って、バスケットの練習に打ち込み、オメダがそれに付き合う。それを洋子がじっと見つめる。