【未知のシャンソンに挑戦】
ほかには、脳トレとは違うかも
しれませんが、シャンソンを歌っています。
もう15年くらいになるでしょうか?
すごく不順な理由で始めたのです。
2004年と2006年に宮本亜門さん演出の
「イントゥ・ザ・ウッズ」という
ミュージカルに出演したのですが、
そこでシンデレラの王子様を演じていた
藤本隆宏さんが本当にすてきで。
2006年の公演のあと、藤本さんが石井好子
先生主宰の朝日チャリティコンサートの
司会をなさるというので、王子様に
会いたい一心で、コンサートに行って、
石井先生に、「私もシャンソン歌います」
って(笑)。
そうは言っても、当然ながら、
歌える曲がありません。
越路吹雪さんのレコードを聞いていたら、
「オー・パパ」という曲があって、
これなら歌えるかもしれないと。
シャンソンって歌詞が小噺の
ようなんです。語りを
歌にしている、というんでしょうか。
だから、
ちょっと舞台と似ているところが
ありました。
それで、2009年に初めて、
石井先生主宰の「パリ祭」に参加しました。
私は、未知の世界に足を突っ込みたがる
性分なんです。まあ、そうでなければ、
芝居は続けられませんけど...。
歌手ではない私が、すばらしい歌手の
方たちと、同じステージに立つわけですから、
毎回、救急車で緊急搬送
されるんじゃないかと、思うほど緊張します。
でも、あるとき、雪村いづみさんも、
緊張していらっしゃったんです。「私だけ
じゃないんだから...」
と、ふとつぶやいたら、
雪村さんが、「パリ祭は特別なの」って
おっしゃって、だったら、私が緊張するのも
当然だといました。それからは、
ほぼ毎年、パリ祭に参加しています...。
備考:この内容は、
2024-5-20
発行:PHP研究所
「PHPヘルスケア」
より紹介しました。