【ブッダの学び ④】
【歳を取るほど学びは必要...】
もとの言葉
学ぶことの少ない人は、
牛のように老いる。
ブッダが、「学ぶことの少ない人は、牛の
ように老いる」と説くのは、学ばないと
肉ばかりが増えて、よりよく生きるための
知恵が増えないから。
歳を重ねると、積み重ねてきた
経験や知識が足かせになり、
新しいものを受け入れることが、できなくなって、
しまいます。
しかし、昔のことに固執していては、
欲にとらわれて苦しみが続くばかり。
執着心を鎮めて、今を受け入れることが
必要になってきます。
年齢を言い訳にして、しまいがちですが、
実際は、歳を取れば取るほど、学びは
欠かせません。
「これは、こういうものだ」という
常識にとらわれずに過ごせば、新しいものにも、
順応できるようになります。
執着せずに、現実を受け入れることで、平穏で豊かな
生活を送れるはず。そのためには、
学びが必要なのです。
【知っておきあい、ブッダの言葉
縁起(えんぎ)】
たくさんの”縁”が、未来の出来事に影響を
与えているとしたら?
「縁起」の考え方で、自分のするべき
行動が見えてきます。
「縁起」とは、あらゆる物事が
相互に関係し合いながら、存在するという考え方。
イヤなことがあったとき、
「あれがあったから辛い」
と思ってしまいがちですが、
原因は1つではなく、様々な
つながりの中で起こるもの。
たくさんの「縁」が影響して、結果である
「起」があらわれるというのが、
「縁起」の理論です。
ブッダが、「八正道」(悟りを
得るために実践するべき8つの方法)
などで、自分の心を見つめる
ことを説くのは、自分の言動や、
人・モノとの出会いが「縁」となり、
回りまわって別の出来事に
つながるから...。
「縁」の影響で、あらわれた「起」(結果)
もまた、将来の出来事を
引き起こす「縁」にもなります。
日々の行動が、未来の自分に影響を
与えると考えると、普段の言動を
見直すきっかけになりそうです。
備考:この内容は、
2024-1-18
発行:宝島社
「心が楽になる言葉、
豊かになる言葉」
より紹介しました。