巻頭インタビュー
幼少期や青春時代にできなかったことを
やってみませんか?
脳のためにと、意識してやっていることは
特にないのですが、ふだんから
「セリフを覚える」という作業をしているので、
それが、脳トレになっているんじゃ
ないでしょうか?
昔は、セリフを覚えるのが恐ろしい
ほど早かったんです。稽古場に3日
れば、自分のセリフはもちろん、
ほかの人のセリフも自然に覚えてしまって。
「あの子は芝居は下手だけど、セリフは、
ほかの人の分まで覚えているから、いざと
いうとき代役が頼める」って言われるほど、
すぐに暗記できたんです。
でも、今は、そうはいきません。
何日かけても覚えられない。だから、家中の
壁にセリフを書いた紙を貼って、
それを繰り返し、繰り返し口にして、やっと
覚えられる感じです。稽古の前になると、
千本ノック状態(笑)。朝から晩まで
ブツブツ、ブツブツ言いながら、
家の中を歩き回っています。
なかなか覚えられないながらも、
覚えようとすることが脳トレになっている
はず。まだまだ大丈夫と自分では
思っています。
一方で、体の衰えを感じています。
膝とか、腰とか、いろいろなところが弱く
なってしまって。筋肉を鍛えないと
いけないと言われ、以前は走っていました。
「汗をかくこと以上の美容法はない」
と聞いたので、お腹に「発汗ベルト」って
いうのを巻いて(笑)。そうすると、
見事に汗をかくんですよ。
これは、ダイエットにもいいと
思ってしばらく続けていたのですが、和物の
芝居が続いて、長い間、正座を
していたら、膝を壊してしまって。病院に
行って、きちんと治療したので、
走れなくはないんですけど、今は、膝や腰に負担が
かからないように、水泳をしています。
1日おきにプールに行って
1キロ泳いでいます。学生時代は水泳部だったので、
泳ぎは得意なんです。本当は、
2キロくらい泳がないといけないなとは
思うんですけど、1キロ泳いだあと、
10分くらいウォーキングをして、もう一度プールに
入って、個人メドレーをやって終わる、
とうメニューです。
なんとか続いています...。
備考:この内容は、
2024-5-20
発行:PHP研究所
「PHPヘルスケア」
より紹介しました。