



...響役の北村匠海さんとは、初主演
ドラマ『FLY! BOYS 、FLY! 僕たち、
CA はじめました』(19)以来の共演です。
作品のテイストや役柄の関係性が違う
だけに、現場でのお互いの空気感も違いましたか?

長瀬> いや、そんなに変わらなかったですね。
作品の空気感はシリアスだけど、セッティング
の間は、全然普通にしゃべってましたし、
同窓会に近いような感覚がありましたね。
匠海くんは、撮影期間が5日くらいしかなかった
んですよ。コーヒーの差し入れをして
くれて、美味しくいただきました。
...
北村さんは、響役を受けたのは、長瀬
さんの主演映画だからと、
おっしゃってますね?
長瀬> ありがたいですよね。そのひと言に感動
しました。全然関係ない話ですけど、匠海
くんに顔が似ている友だちがいて、だから、勝手に
すごい親近感が湧いて来るんですよ。目元が
めっちゃ似ていて、匠海くんが2人いる
みたいな感じ。前のドラマで共演したときは、
まだその友達と出会ってなかったので、
このことはまだ匠海くんには言ってない
です。ここで発表されました(笑)。



...
美鈴役の杉咲花さんとは、どんなふうに
すごされていたんですか?
ren> なに、してたかなぁ? あっ、絵しりとり
してました.待合室にホワイトボードがあって、
で、ペンもあったから、”じゃ、絵しりとり
しよう!” って僕から提案しました。
絵は得意じゃないけど、普通にしりとりするよりも
面白いかなって。僕が何を描いてるのか?
花ちゃんが頑張って読みとろうと
してくれました(笑)。
リンゴ
ゴリラ
ラッパ
パンチ
チルドレン
きゃは!
「ん」がついたから、
Qちゃんの敗けよ!
じゃ、「チ●コ」では? ![]()
きゃは!
下ネタは、もっとアウトよ!
![]()

...そんな和やかな待ち時間だったとは
思えない緊迫感が、清義と美鈴のシーンには
ありますよね?
nagase> 最後の接見室での花ちゃんのお芝居には
やっぱり圧倒されましたね。僕は、ほとんど
受けてる側だったんですけど、花ちゃんが
ガッとくる。あのシーンはちょっと想像を、
はるかに超えてくるテンションと表情で
すごい印象に残ってます。

...
観客としても、人が抱える感情の重さに
圧倒されるシーンです。
ren> それぞれ譲れない思いや正義がある中で、
全部が思い通りになるわけじゃないんだなと、
この作品を通して改めて思いましたよね。
3人の誰の思い通りにもならない。
ただ、そういうふうに感じた部分があったん
ですけど、エンディングの描写とそこに
流れるスだ以下で、前を向ける感じで終わって
いる。
そこが、すごくいいなと思いました。
主題歌の候補は2曲あったんですよ。で、
映画との親和性を考えたら、『愛し生きること』
だなということにあんって。シンプル
にいい歌詞だし、シンプルにいい曲なんで
すよね。サビの部分とか、歌詞も映画と
繋がっている部分もある。いざ、映画のあとに
ついてみると、想像以上に良かった。
めちゃめちゃいいです。

...あのエンディングは、まさに映画
ならではの、余韻をもたらしますよね。さらに
主題歌という映像作品だからこおsの要素が、
その余韻を深めてくれる。主演映画で
主題歌を担当できるのは、音楽と映画という
2つのフィールドで活躍しているからこそです、
King & Princeは、お2人とも
俳優としての評価も高いですが、長瀬
さんにとって、俳優・高橋海人は、どういう
存在ですか?
永瀬廉> やっぱり、誇らしい存在ですよね。
グループ2人とも、そうやっていただけることは、
めちゃめちゃうれしいですし、光栄な
ことだなと思う。海人もね、今、「だが、
情熱はある」で、いろんな方たちから褒め
られてるのを知っているし、こっちまで嬉しく
なっちゃいますよね。”うちの海人、すごい
んだぞ”って。あのドラマの海人のお芝居は、
お芝居じゃないみたいでしたよね。
すごすぎて、圧巻のひとことでしたね。


備考:この内容は、
令和5-10-21
発行:近代映画社
「screen 2023年12月号」
より紹介しました。
