【センス不要のタイトル
「要約型」の作り方】
タイトルをテクニックで大別すると、
ひと目観ただけで内容の大枠がわかる
「要約型」と、ひと目を引いて興味を
そそる「キャッチコピー型」があります。
職場内で、日常的にやりとりする文書
には、「要約型」が適しているでしょう。
業務上、確実に読んでもらえることが
わかっている場合、あえて奇をてらった
タイトルにする必要はありません。
忙しい相手の時間を必要以上に奪わない
のが、ビジネスマナーです。そのため、
文書が何について書いてあるのかが、端的に
示されていることが重要です。
例を示しましょう。
● 新規顧客獲得のためのデジタル戦略
● モチベ向上のための職場環境改善策
● オフィス移転のよる業務内容変更
簡潔に文章や資料の中でもっとも
大切なテーマに抜き出しましょう。しかし、
その抜き出しが「苦手」という
人が多いです。そのような方は
「Yahoo!ニュース トピックス」を
参考にするといいでしょう。
記事のリンクへ飛ぶと、オリジナルの
長い見出しが立っていますが、
トップページに掲示される
タイトルは最小限かつ、正確性を
損なわない「15.5文字」で、まとめ
られています。
(0.5文字はスペース)。
● OPS打率・714の
大谷監督絶賛
● 4月解散
「全く考えていない」首相
● 日経平均4万円
上昇速度に加速も...
すべて15.5文字以内
です。
ヤフーのベテラン
編集者が記事を読み、
原則として記事内の言葉を
使って収まるように
考えているとのことです。
人名や国名などが長い場合
には、別の言葉に置き変えて
対応しています。
要約型のタイトルづけが
苦手という方は、先に
ニュース記事を読んで、
15.5文字に収まるタイトル
を考え、実際に
トピックスではどんなタイトルが
つけられているか「答え合わせ」をする練習を
してみては、いかがでしょうか?
【見出しを多めに
入れるべき理由】
ビジネス文書のタイトルも、ひと目で
内容を理解してもらうために、
15文字程度でまとめるのが大切です。
ただし、
テーマを正確に伝えることが
より大切ですから、あくまで、目安として
考えてください。
文章での「漢字」対「かなとカタカナ」
の黄金比率は「7 対 3」だと
言われていますが、ビジネス文書のタイトルでは
気にする必要はありません。
ただし、
漢字、かな、カタカナの3種類がそろって
いるタイトルの方が、目を引きます。
また、文章が長い場合、意味段落
ごとに、その内容を示した「小見出し」を
つけるといいでしょう。
提出された側は、
タイトルを観て、小見出しを追って
いけば、すべて読まずとも内容が把握
できるというわけです。
小見出しだけではなく、いくつかの
小見出しのかたまりを表現する中見出しや、
さらに大きなくくりの大見出しを
つけるとより親切です。
大きいかたまりの見出しは文字サイズを大きく
するなどして、視覚的にも理解を促すと
いいでしょう。
要約型のタイトルづけは、センスで
左右される要素がほとんどなく、誰でも
訓練すれば上達します。
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【次回予告...】
【キャッチコピーと
タイトルの違いとは...?】
(なぜ、数字が入ると、
読みたくなるのか...?)
「なぜ」で始めるだけで、
いいタイトルになる理由。
最新ベストセラーの
タイトルの秘密とは...?
備考:この内容は、
2024-4-12
発行:プレジデント社
「あなたはどっち?
伝わる文章、
バカの文章」
より紹介しました。