あの頃、お茶の間を沸かせ。娯楽の王様として君臨したテレビ。
ぼくたちは、そこから実にたくさんのことを学び、影響を受け、
まさに、テレビとともに育ったと言えるだろう・・・。
「バラエティ」「ドラマ」「音楽」「子供番組」などなど、
かつて、ブラウン管に釘付けになった、
思い出の番組を、プレイバック!
愛も友情も、努力も根性も時にはナンセンスも・・・
ありとあらゆるものを、テレビから吸収して大きくなった。
そんな、僕たちの”原点”をいま、再確認したい・・・。
【ようこそ「懐かしテレビ」の世界へ!】
1970~80年代に成長期を過ごした世代にとって、テレビの存在を抜きに人生を語る
ことは不可能だ。私たちは、”デジタル・ネイティブ”ならぬ”テレビジョン・ネイティブ”に
ほかならない。ご自身の最初のテレビ体験を、あなたは覚えているだろうか?
『ウルトラマン』?『おばけのQ太郎』? もちろん、特撮やアニメもあるだろう。だが、
それより前に『おはよう!こどもショー』 や 『ロンパールーム」 「ピンポンパン』などを夢中
で観ていたことを忘れていないだろうか? 優しいお姉さんや、へんてこな着ぐるみキャラ
たちと、子どもたちが一緒になって歌ったり、お絵描きしたり、体操したり、遊んだり、挙げ句
は、おやつを食べるわ、おもちゃまで、もらえるわと、テレビの中でくり広げられていた光景は、
まるで、”天国”のようだったが。「ボクもテレビに出たい!」・・・そんな思いが、よぎったものだ。
以来、人生半世紀を過ごして来た中で、テレビを観ない日なんて、ほんの数えるほどだった
気がする。テレビは家族であり、友達であり、恋人であり、自分そのものだったように
さえ思えてしまう。人生において、大事なことも、余計なことも、すべて、テレビから教えて
もらったと言ってもいい。
本書には、そんな”テレビジョン”・ネイティブ”たちの、ちょっと忘れつつあるかもしれ
ない、心の奥底に埋没した記憶を掘り起こす、いや、ツンツンと刺激を与えるつもりでまとめた。
まさに、”テレビ愛”が詰まった一冊である。
学校へ行く前、朝ご飯を食べながら、観ていた子供番組。土曜の夜、家族みんなで腹を
抱えて笑い転げたあの番組。主人公の姿に、ほろりと涙した感動的なドラマ。犯人追跡のシーン
を観て、ついついアクションをマネてしまった刑事ドラマ。親の目を盗んで寝る前にチラっと観て
いた、ちょっとキワどいあの番組・・・などなど。現在のテレビでは、放送NGであろう内容も
含め、テレビが娯楽の王様として君臨した時代の証ともいうべき、魅力あふれる番組の中から、
さらに選りすぐりのものを取り揃えた。
昨今、ネットの配信動画や、ゲームなど娯楽が多様化し、「テレビはオワコン」という淋しい
声も聞こえる。しかし、令和のいま、かつての、テレビ全盛期に、私達を、ワクワクさせた、
数多の名番組を手軽に観られるのは、ネット配信や、映像ソフトなど、イマドキの技術のおかげ
なのも、また事実だ・・・。
本書をきっかけに、「あんな番組もあったなぁ」と眠っていた記憶を呼び起こし、さらに
見逃した番組や、知らなかった番組も観てみたいと、思っていただけたのなら、書き手冥利に
つきると言うものだ・・・。
というわけで、昭和のチャンネルを回す準備は整っただろうか?
ようこそ、「懐かしテレビ」の世界へ・・・!
足立謙二
備考:この内容は、2022-1-25
発行:辰巳出版株式会社
編集人:廣瀬裕志
発行人:廣瀬和ニ
印刷所:三共グラフィック株式会社
製本所:株式会社セイコーバインダリー
タツミムック
「日本懐かしテレビ大全」
1650円
より紹介しました。
本書の一部、または全部を無断で、複写、複製することは、
著作権法上での例外を除き、著作者、出版社の権利侵害となります。