近年の日本で、やたらと話題に登る2つの言葉。
義務教育終了の中学や、高校、大学、専門学校などを
卒業したあと、定職につかない人たちのことを
「フリーター」、「ニート」といった用語で表現するように
なった。問題視はされている2つなのだが・・・
フリーター
アルバイト、パート・タイムなどを
して得た賃金のみで、家賃や生活費など全生計を
立てている人たちのこと。フリー=自由という意味
から「フリーター」と称する。将来、マンガ家、
ミュージシャンなどを夢見てアルバイトに精を出す人も
いれば、不況による就職難で会社が決まらず、
やむを得ずアルバイトをしている人などもいる。ただし、
学業のかたわらアルバイトする学生や、パート
主婦は「フリーター」には含まれない。
「ニート」
Not Employment Education or Trainingの略。
「NEET」からきた造語。卒業後、新たな
就学もしない。働きもしない、就職活動もしない
ような未婚の無職者をいう。学校に進学するつもりの
ある浪人生や、ハローワークに通って仕事先を探して
いる失業者は、「NEET」ではない。「NEET」
はそもそも働く気のない人だから、完全失業者の
ひとりにもならない。彼らが増えても、失業率
そのものはUPしないのだ。
内閣府は「フリーター」も「ニート」も義務教育
を終えた15歳~34歳の若者層と定義する。
「フリーター」は働いて生活をしているから良いとはいえ、
税収減が問題だ。「NEET」の増加に至っては、
国も頭を抱えるほどの大きな問題となっている。
備考:この内容は、廣済堂 「2つの違い、わかりますか?」より紹介しました。