近頃耳にする言葉で、はっきりと区別しにくい
落語に「NGO」と「NPO」がある。どちらも
ボランティアのような活動で、平和や救援活動で世界
中に出向いているような気もするが・・・
NPO
Non-Govemmental Organizationの略、
すなわち民間の非政府組織のこと。環境問題に取り組む
環境NGOもあれば、平和を訴える国際協力NGO
など目的や活動もさまざまだ。たとえば、台風や
地震などで、ほかの国が大きな被害を受けたとき。
政府組織であれば、国の意思決定を待たなければ対応
ができない。ところが「NGO」なら物資や医療の
救援にすぐさま動き出すフットワークの良さを
備えている。ボランティアとは一線を画すが、多くの
報酬は期待できないのが現状だ。
NPO
1998年に制定された「特定非営利
活動促進法(NPO法)によって誕生した法人組織
だ。Not-for Profit Organizationの略で民間の非営利
組織のこと。学術、文化、芸術、スポーツの振興、
環境保全、災害救援など活動の種類は法律で定められて
いる。現在、「NPO」法人は全国に数多く存在
するが、実際に現場で活動する人の多くはボランティア
であることが多い。
国際的な活動を中心とするのが「NGO」で、
日本国内、特に地域のための奉仕活動を展開する
のが「NPO」というのがわかりやすいイメージかも
しれない。どちらも発案者から具体的な提案があれば
容易に設立することができる。ただし、設立後は
目的に沿ったきちんとした活動を行うことが原則だ。
備考:この内容は、廣済堂 「2つの違い、わかりますか?」より紹介しました。